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都立戸山高校の受験情報と入試の傾向・対策 |文量の多い問題を制限時間以内に解こう

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都立戸山高校は都内で2番目に古い高校であり、国公立大学の入試に強い進学校です。

そのため、進学指導重点校スーパーサイエンスハイスクールに指定されています。

また、都立戸山高校は進学実績も優れています。

例えば、東大京大などの難関国公立大学や、上智・早慶などの最難関私立大学に入学する卒業生は毎年200人近くいます。

この記事では、都立戸山高校の受験情報と入試の傾向・対策方法についてまとめています。

都立青山高校の基本情報

偏差値は約72を誇り、毎年40人前後の生徒を旧帝大クラスの大学へ輩出しています。

3学期制で平日は50分授業を6時間で行なっており、年20回程度の土曜日授業を実施。

また、高校3年生までは幅広く教養を学ぶために文理に分けていません。

部活動も強く、アメリカンフットボール部は都大会で4回優勝しており、陸上競技部は男子1500Mで新記録を樹立しているなど、他にも様々な部活で都大会優勝・準優勝しています。

都立戸山高校は自由な校風の高校

自由な校風が特徴のために頭髪や服装に指定がなく、制服のない私服校としても知られています。

文化祭などの行事は生徒が主導したり、学校説明会は生徒会が主催したりと、自主・自立の精神を大切にしている高校です。

都立戸山高校の進学実績

都立戸山高校の主な進学実績は以下の通りです。

2020年度

東大:12人

旧帝大+一工:40人

難関私立大学(早慶上理ICU):221人

例年旧帝大クラスの大学に40人前後を輩出しており、上智・早慶などの最難関私立に関しては年度によっては200人以上輩出しています。

詳しい進学実績は都立戸山高校のホームページも確認してみてください。

都立戸山高校の入試の仕組みと内申・受験の目標点数

次に都立戸山高校の入試の概要や合格最低点数を知ることで、目指すべき目標を明確にしましょう。

都立戸山高校の入試制度と科目・配点

ここからは都立戸山高校の入試制度や受験科目、配点について詳しく紹介します。

入試制度

都立戸山高校の受験科目は以下の通りです。各教科50分で学力検査をします。

独自問題→国語・数学・英語(リスニング除く)の3科目

都立共通問題→英語リスニング問題・理科・社会

独自問題の配点

独自問題である国語・数学・英語(リスニング除く)の配点は以下の通りです。

国語

大問1:漢字の読み取り(全10点)

大問2:漢字の書き取り(全10点)

大問3:小説(全24点)

大問4:論説文(全36点)

大問5:融合文(全20点)

数学

大問1:小問集合(全25点)

大問2:関数(全25点)

大問3:平面図形(全25点)

大問4:空間図形(全25点)

英語

大問2:対話文(全40点)

大問3:長説明文(全40点)

*大問1は都立共通問題のリスニングのため省略

選抜方法

学力検査の換算点と調査書の換算点の合計点が上位の受験生から順に、合格者を選抜します。

換算点とは、素内申を試験で成績に換算するために計算した内申点のことです。

試験は1000点満点なので、計算方法は以下の②のような形を取っています。

一般入試の学力検査と調査点の割合は原則7:3で、倍率は1.7〜2.0倍です。

①学力検査の換算点

学力検査の合計点:500点満点

学力検査の点数×(700÷500)=学力検査の換算点(700点満点)

②調査書の換算点

調査書の合計点:65点満点

(国語・数学・英語・理科・社会の評定の合計)×1.0

+

(音楽・美術×保体・技家の評定の合計)×2.0

調査書の点数×(300÷65)=調査書の換算点

都立戸山高校合格に必要な目標点の目安

では次に、都立戸山高校を合格するために各科目で必要な目標点の目安を把握しましょう。

内申点

都立戸山高校を合格するためには具体的にどれくらいの内申点が必要なのでしょうか?

学力検査と内申点の比率から考えてみましょう。

高校入試における学力検査と内申点の比率は以下の通りです。

学力検査:内申点=7:3

学力検査と内申点は以下の計算法で算出します。

学力検査

「1科目100点×5科目=500点満点」

これを700点満点に換算します。

内申点

「(5科目×5段階)+(実技4科目×5段階×2)=65点満点」

これを300点満点に換算します。(中3の2学期の内申点が対象)

上記を合わせた「1,000点満点」で合否を判定します。

都立戸山高校に合格するために必要な内申点はの最低ライン「57点」です。

余裕を持って試験で使う内申点は60点以上は取っておきたいです。

都立高校入試では、上記のように9教科の内申点を全て足した「素内申」よりも、65点満点に換算した「換算内申」が重要になります。

なぜなら公立高校の地域によって換算内申の算出方法が異なり、重要な教科が変化するからです。

換算内申に関しては以下の記事で詳しくまとめています。

リンク

内申も考慮した本番の目標点

都立戸山高校の合格最低ラインの内申点「57点」なので、余裕を持って60点以上を目指しましょう。

仮に換算点として60点取れた場合、試験本番の学力テストではどれくらいの点数を取ればいいのでしょうか?

都立戸山高校の合格最低ラインは、約780点/1,000点換算と言われています。これを基準に目標点を考えていきます。

まず、換算内申の60点を300点満点に換算した点数を求めます。

60/65×300=約276点

都立戸山高校の合格最低ラインは約780点/1,000点満点なので、ここから上記の276点を引いていきます。

780ー276=504点

この504点は700点満点換算になっているので、500点満点に直しましょう。

X/500×700=504

X=約360

これを計算すると「約360点」くらいになるため、1科目につき「約72点獲得」が目安となります。

もちろんこれは「内申点がかなり良かった場合の目標点数」なので注意してください。

換算内申で60点というのはかなり上位クラスなので、本番の試験では合格最低ラインの780点に「1.05〜1.1倍した点数」を目標に設定すると余裕が生まれるでしょう。

都立戸山高校を受験する場合、780×1.1=858点が合格最低ラインになります。

先程の計算式に当てはめていきましょう。

858-276=582

X/500×700=582

X=約416

そのため試験本番の目標点数「約416点」になります。そのため、1科目につき「約83点」が必要になるのです。

参考サイト:https://yajimajuku.co.jp/toyamakou.html

都立戸山高校入試・各科目の対策と勉強法

都立戸山高校に合格するためには都立高校の共通問題の対策だけではなく、独自問題の出題傾向に合わせた対策を対策しなければいけません。

ここからは各科目ごとに出題傾向や勉強スケジュールなどの対策方法を紹介します。

都立戸山高校対策のための勉強スケジュール

都立戸山高校の独自問題は共通問題と比べて高難易度の内容が出題されるため、英語・数学・国語を優先的に対策しましょう。

特に英語は長文問題の英単語数や文量が多かったり、国語は全体的に難易度が高くすぐに得点に繋がりにくい科目です。

そのため、中学3年生の春には基礎を押さえて早めに問題演習に移れると理想です。

夏休みは問題集を中心に解き、秋以降は過去問で出題傾向に合わせて対策してください。

都立戸山高校英語の傾向・対策と勉強法

都立戸山高校入試の英語の問題の大問は3つに分かれており、順に「リスニング(共通問題)」「対話文」「説明文」が出題されることが多いです。

全体的に難易度が高く、総語数2,200語程度のために制限時間以内にスピーディに解く必要があります。

また、他の高校と比べて英作文の配点が「12点」と高めに設定されているため、英作文の対策も重点的にしましょう。

長文問題は非常に難易度が高い内容が出題されます。

そのため、夏休みまでに英単語や英文法などの基礎を完璧にし、夏休み以降は簡単な長文問題から徐々に難関校レベルの応用問題も対応できるようにしましょう。

https://kokojuken.com/blog/sc-toyama-en-about/

都立戸山高校数学の傾向・対策と勉強法

都立戸山高校入試の数学の独自問題の大問は4つに分かれており、「小問集合」「関数」「平面図形」「空間図形」の分野が出題される傾向にあります。

特に「計算の過程」や「証明問題」は配点比率が高いため、ここも押さえて対策しましょう。

難易度は標準レベルの問題が多いので、中学校で学ぶ範囲をマスターしていれば問題ありません。

しかし応用問題も出題されることがあります。難しい内容が出題されたときは慌てずに問題を飛ばし、解ける問題から順番に解いてください。

上記を考慮して対策するためには、夏休み中には問題集や過去問に取り組み始めて、本番同様に制限時間を設けながら問題演習しましょう。

https://kokojuken.com/blog/sc-toyama-ma-about/

都立戸山高校国語の傾向・対策と勉強法

都立戸山高校入試の独自問題の国語では、「高難度の漢字の読み・書き取り問題」「選択肢1つ1つの文章が長く紛らわしい問題」などが出題されます。

こちらも英語と同じく作文の配点が「12点」と高めに設定されています。

問題の難易度も高く他の科目の中で特に国語は短期的に成績が上がりにくいため、日本語の長文に慣れておくなど、高校1~2年のうちから対策をする必要があります。

遅くても中学3年生の夏からは読解問題など問題集に集中的に取り組むためにも、漢検2~3級レベルの漢字は夏休みまでには完璧に仕上げましょう。

https://kokojuken.com/blog/sc-toyama-ja-about/

都立戸山高校理科の傾向・対策と勉強法

理科と社会は共通問題なので、過去問などで共通問題の傾向に合わせた対策をしましょう。

大問の構成は過去15年以上変わっていませんが、配点比率は各年度によってバラツキがあります。

そのため、どの分野が重要になるから当日にならないとわからないので、各分野まんばんなくできるようにしてください。

また、共通問題の理科は毎年必ず計算問題が出題されます。

なので、参考書を眺めるだけではなく、「学んだ知識がしっかりと身についているかどうか?」を確かめるためにも問題演習を中心に対策しましょう。

遅くても夏休みまでには中学生で学ぶ全範囲のインプットを終わらせてください。

https://kokojuken.com/blog/sc-sc-about/

都立戸山高校社会の傾向・対策と勉強法

社会は大問は6つに分かれており、各問題の配点は全て5点です。

資料や図を基に答えを導き出す問題も多いため、丸暗記だけでは高得点を取るのが難しい科目です。

ある程度知識を参考書などで学んだら、問題演習を通してさらに知識を定着させてください。

答え合わせをする時は解説だけを見るのではなく、関連する資料も読み込みましょう。例えば地理であれば日本・世界地図などです。

解いた問題の答えだけでなく、周辺知識を押さえておくことでどんな問題にも対応できるようになります。

余裕があれば関連する知識も含めて振り返りましょう。

https://kokojuken.com/blog/sc-ss-about/

 

まとめ

都立戸山高校の独自問題は比較的に難易度が高く、記述式問題や文量が多い内容が多いため、制限時間以内に正解を導き出す力が必要とされます。

できるだけ早いうちに応用問題や過去問対策ができるように、中学3年生の春には教科書レベルの基礎知識を網羅してください。

夏休み以降は独自問題の科目を優先的に対策しつつ、出題傾向に合わせて各科目を対策しましょう!

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監修者|橋本拓磨

橋本拓磨

東京大学法学部を卒業。在学時から学習塾STRUXの立ち上げに関わり、教務主任として塾のカリキュラム開発を担当してきた。現在は塾長として学習塾STRUX・学習塾SUNゼミの運営を行っている。勉強を頑張っている学生に受験を通して成功体験を得て欲しいという思いから勉強効率や勉強法などを届けるWEBメディアの監修を務めている。

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