法政大学高校入試国語の問題は、問題文が長い上に幅広い問題形式が出題されるため、難易度は高いといえます。
合格するためには、しっかり出題傾向を把握して適切な対策をする必要があるでしょう。
この記事では、法政大学高校入試国語の傾向と対策をご紹介します。これを読んで今後の受験勉強の参考にしてください。
私立法政大学高校入試国語の傾向分析
法政大学高校の出題傾向を分析したものをまとめました。効率のよい対策をするためには出題傾向を把握することから始めましょう。
私立法政大学高校入試国語の大問構成と出題範囲
法政大学高校入試国語の問題の大問構成は以下のようになっています。
- 大問1:小説文の読解問題
- 大問2:論説文の読解問題
毎年、長文読解問題が2問出題されています。今後も問題構成に大幅な変更はないと予想されます。
大問構成が変更されるときは、募集要項や高校のホームページで発表されると考えられるので、念のため確認してください。
それでは大問別に出題内容を簡単にご紹介します。
大問1:小説文の読解問題
令和2年度入試では、問題文が5,000文字前後の小説、小問が10問出題されました。
問題形式は、理由説明問題、空欄補充問題、内容一致問題、記述式の内容説明問題、換言抜き出し問題、漢字の読み取り問題が出題されています。
大問2:論説文の読解問題
問題文が5,000文字前後の論説文、小問が10問出題されました。
問題形式は、空欄補充問題、換言説明問題、記述式の内容説明問題、対義語、漢字の書き取り問題が出題されています。
私立法政大学高校入試国語の難易度
問題の難易度は標準レベルです。しかし、問題文が合計で10,000語以上あるため、試験時間を考えると難易度は高いといえます。
解答するのに時間がかかる記述式の説明問題が、令和2年度は2問しか出題されていませんでした。
しかし、例年は4~5問出題されているため、試験時間が足りなくなる生徒は少なくありません。
スピーディーに問題文を読み、解答する方法を身につけないと、試験時間内にすべての問題を解くのは難しいでしょう。
漢字の読み取り、書き取りはそれぞれ4問ずつ出題されています。読み取り問題の難易度は「やや易しい」レベルですが、書き取り問題は「標準~やや難しい」レベルです。
私立法政大学高校入試国語解答の際の時間配分
法政大学高校入試の国語の試験時間は50分です。
時間配分の目安を大問ごとに紹介します。
- 大問1:小説文の読解問題 20分
- 大問2:評論文の読解問題 25分
これはあくまでも目安です。時間配分は、問題文の長さと記述式問題の数、得意不得意分野などを考えて、自分に合わせた時間配分を決めましょう。
私立法政大学高校入試国語の対策と勉強法
それでは法政大学高校入試国語の勉強法をご紹介します。
国語は短期間で実力を伸ばしにくい科目です。時期によって勉強時間や方法を変えて、効率よく勉強してください。
中1・中2のうちにやっておきたい対策
中1・中2は基礎力を身につける期間です。国語の基礎力は、小さなときからの読書の積み重ねが影響しますが、中学生になって漠然と読書をしても効率が悪いといえます。読解力をあげるために、数多くの読解問題を解きましょう。
国語が苦手な生徒は、小学生のときに文章を読む機会が少なかった生徒が多いです。そのため最初は高校入試で出題されるような文章ではなく、小学生用の簡単な読解問題から勉強することをおすすめします。
読解問題を解く理由は、国語の問題を解くことに慣れるだけではなく、どのようなことが問われやすいのかがわかるようになるからです。
多くの読解問題を解くことで、登場人物の心情、論説文の筆者の主張などが書かれている部分を注意して読む習慣を身につけましょう。
また、国語が苦手な生徒は語彙力が少ない生徒が多いです。語彙力が少ないと問題文を理解しにくくなります。
そのため問題文でわからない言葉が出てきたら調べて、語彙力を高めるように努めてください。
中3の夏休みにやるべき対策
法政大学高校入試の国語は、記述式問題の出来が合否を左右します。そのため、夏休みになったら、記述式問題の対策を始めましょう。
記述式問題は、言いたいことを自分の言葉でまとめられるようにならなくてはいけません。
ひとりでは自分の書いた文章が正しいか判断することが難しいため、学校の先生や塾の先生など信頼できる人にお願いして添削してもらってください。
入試は時間が限られているため、下書きをしている余裕はありません。そのため、下書きせずに「解答に必要な要素」を含んだ文章を、25~30文字でまとめられるように慣れましょう。
中3の秋に取り組むべき対策
秋になったら実際に過去問を解き始めましょう。法政大学高校入試の国語は問題文が長いため、時間が足りなくなってしまう可能性があります。そのため、1回読んだだけで内容を把握できるようにならなければいけません。
最初は時間を意識せずにゆっくり問題文を読んで、問題を解いてみてください。語彙力や漢字など知識が問われている問題が解けない生徒は、必要な知識を暗記しましょう。
読解問題が解けない生徒は、まだ入試問題を解くには基礎力が足りないため、問題集などを勉強し直してください。
時間をかければ解けるという生徒は、どこで時間がかかっているかを考えてください。時間がかかってしまう原因は、「問題文が読むのが遅い」「記述式問題を解くのが遅い」など生徒によって異なっているはずです。そのため、それぞれの原因に合わせた勉強をする必要があります。
例えば問題文を読むのが遅い生徒は、意識して少し早く読んでみましょう。それで正解率が下がってしまったら、大切な部分にラインを引きながら問題文を読むなどの工夫してください。
このように自分の問題点を把握してそれを克服するような勉強をすれば、効率よく得点を伸ばしていけるでしょう。
中3冬・受験直前期に取り組むべき対策
直前期は、新しいことを勉強しても消化しきれないため、得点に反映しにくいです。そのため、暗記事項の復習を中心に勉強しましょう。
読解問題は復習をしてもあまり意味がないため、新しい問題を数日に1題は解くようにしてください。長期間、読解問題を解いていないと勘が鈍ってしまう可能性があります。
入試に臨む上での注意点
国語で実力を発揮するためには、試験当日の集中力が影響します。多少の緊張は問題ありませんが、問題文を読んでも記憶に残らないほど過度の緊張は問題となります。
高校入試をあまり重大に考えずに、リラックスした状態で試験を受けるようにしてください。
また、緊張をあまり感じないようになるには、自信を持って試験に臨めるかもカギとなります。長期間、計画的に勉強して万全の準備をして試験を受けられるようにしましょう。
まとめ
法政大学高校入試の国語の出題傾向と対策をご紹介しました。法政大学高校入試の国語は問題自体は標準的なレベルですが、スピーディーに問題文を把握して問題を処理する能力が問われています。
また、体調不良は集中力を低下させ実力を発揮できない原因となります。試験直前は、無理をせずに体調管理に努めてください。