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都立西高校入試国語独自問題の傾向と対策|適切な勉強法が合格への近道

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都立西高校入試国語は、独自問題が出題されます。独自問題は難易度が高いため、傾向を分析し対策することが必須です。

特に毎年、論説文には200文字以内で自分の意見をまとめる作文問題が出題されています。作文問題は配点が高いため、出来るだけ早く対策に取り組んだ方がよいでしょう。

この記事では、都立西高校入試国語の独自問題の傾向と対策をご紹介します。これを読み今後の受験勉強の参考にしてください。

都立西高校入試(国語)の傾向分析

都立西高校入試の対策に取り掛かる前に出題傾向を把握しておきましょう。

問題構成や難易度などの傾向を分析してまとめました。

都立西高校入試(国語)の大問構成と出題範囲

都立西高校入試の国語の大問構成と配点は次のようになっています。配点は令和2年度のものです。

  • 大問1:漢字の読み取り (各2点×4問、配点8点)
  • 大問2:漢字の書き取り (各2点×4問、配点8点)
  • 大問3:小説文の読解 (配点26点)
  • 大問4:論説文の読解 (配点38点)
  • 大問5:古典と現代文の融合問題 (配点20点)

今後も大問構成と配点に大幅な変更はないと思われます。

それでは、大問別に出題内容を簡単にご紹介します。

大問1:漢字の読み取り(各2点×4問、配点8点)

漢字の読み取り問題は5問出題されています。出題される漢字の難易度は、3問が漢検3級レベル、1問が漢検準2級以上であることが多いです。

漢字は他の問題と異なり覚えただけ得点に結びつく問題です。時間を見つけて少しずつ勉強しておきましょう。

大問2:漢字の書き取り(各2点×4問、配点8点)

漢字の書き取り問題が4問出題されます。書き取り問題は読み取り問題よりも苦手にしている生徒が多いですが、都立西高校を合格するためにはミスせずに満点を取っておきたい問題です。

出題される漢字の難易度は、3問が漢検3級レベル、1問が漢検準2級以上であることが多いです。

大問3:小説文の読解(配点26点)

大問3は、毎年小説文の読解問題が出題されています。

論説文に比べると文章は読みやすいですが、分量が多いためスピーディーに内容を把握していく力が必要となります。

問題は心情把握と内容一致の選択肢問題、60文字前後の記述式問題が出題されています。

選択肢問題はそれほど難しくはありませんが限られた時間内で正解に辿り着くためには、高い読解力が必要です。

記述式問題は、60文字以内で「登場人物の心情の変化」などを説明する問題が出題されています。

下線部の前後で登場人物の心情が読み取れる表現をチェックして、自分の言葉でまとめる練習をしましょう。

大問4:論説文の読解(配点38点)

都立西高校入試国語で最も配点が高いのが大問4です。選択肢問題と200文字以内で自分の意見をまとめる作文問題が出題されています。

論説文は文章が長いうえ抽象的な内容であることが多いため、難易度は高いです。

入試問題を解く以外で論説文に触れる機会が少なく慣れていない生徒が多いため、勉強している生徒としていない生徒で点差がつきやすい問題といえるでしょう。

作文問題の配点は14点と非常に高いため、この問題を攻略することが国語で高得点を取るためには重要となります。

大問5:古典と現代文の融合問題(配点20点)

古典と現代文の融合問題といっても、古典の知識がないと解けないという問題が出題されているわけではありません

しかし、古典が問題文の中に含まれているため、慣れていない生徒は読みにくさを感じるでしょう。

問題は選択肢問題が多く難易度もそれほど高くありませんが、最後の問題であるため時間が足りなくなっている生徒が多いです。

そのことを考えると、しっかり対策しておく必要があります。まずは古典と現代文の融合問題に慣れることから始めるのがよいでしょう。

都立西高校入試(国語)の難易度

都立西高校入試国語は「試験時間に対する文章の多さ」「200文字以内の作文問題」などを考えると、難易度は高めです。

「受験生平均点が50~60点」「倍率1.5~1.8倍」などから、60点取れれば合格圏内、50点でも他の科目で少し良い点数が取れれば合格できる可能性が高いかもしれません。

そのため、国語が得意な生徒は60点以上、苦手な生徒は50点以上を目指して勉強しましょう

都立西高校入試(国語)解答の際の時間配分

都立西高校入試の国語の試験時間は50分です。

文章が長く200文字の作文問題があることを考えると、時間の余裕はありません。しかし、見直す時間を考えて5分程度残して解き終えるようにしましょう。

大問ごとの時間配分の目安をご紹介します。

  • 大問1:漢字の読み取り(1分)
  • 大問2:漢字の書き取り(1分)
  • 大問3:小説文の読解(13分)
  • 大問4:論説文の読解(17分)
  • 大問5:古典と現代文の融合問題(13分)
  • 見直し(5分)

これはあくまでも目安です。得意不得意なジャンルがあるので、自分に合わせた時間配分を決めましょう

ポイントは、大問4で出題される作文問題です。配点は高いですが、あまり時間を使ってしまうと全ての問題を解く時間がなくなってしまいます。短時間で自分の考えをまとめる練習をしておきましょう。

都立西高校入試(国語)の対策と勉強法

それでは都立西高校入試国語勉強法をご紹介します。時期によって勉強時間や内容を変えて、効率よく勉強しましょう

中1・中2のうちにやっておきたい対策

国語に苦手意識を持っている生徒は、中1・2のうちに苦手意識を克服しておきましょう。

国語が苦手な生徒は問題を解きなれていないことが多いため、簡単な問題からでよいので定期的に国語の問題を解くようにしましょう。

漢字の暗記は、中3になると他の科目の勉強もしなければいけなくなるため、出来れば中3になる前に漢検3級程度の漢字を勉強しておくことをおすすめします。

中3の夏前までにやるべき対策

時間に余裕のある生徒は、漢検準2級・2級の勉強をしておきましょう。この時期にここまで勉強をしておけば、秋から余裕をもって勉強していけます。

また、一度問題を解く感覚が鈍ってしまうと、取り戻すのに時間がかかってしまうので、国語の問題を週に数題は解いておくことも忘れないようにしてください。

中3の夏休みにやるべき対策

夏休みになったら作文問題の練習を始めましょう。

作文問題は自分で勉強しているだけではどこがいけないのかわかりにくいため、塾の先生や担任教師などの信頼できる人に添削してもらってください

最初は、時間を気にせずに納得できる答案を作りましょう。1週間に1~2問解けば十分です。

添削は、すぐに正解を教えてもらわずに自分で書き直す機会を多く作ってください。1回解答を作っただけですぐに正解を教えてもらっていては、力が伸びにくいです。

全くわからない生徒も、ヒントなどをもらいながら2~3回は自分で書き直しましょう。

中3の秋に取り組むべき対策

秋以降は実際に入試問題を解いて「時間配分」「ミスしやすい問題」「苦手な分野」などを確認していきましょう。

最初は時間を気にせずに解いてください。この解いてみた結果によって、このあと取り組むべきことが変わります。

時間をかけても60点も取れなかった生徒は学力が足りていないため、読解や漢字の暗記などの勉強をし直した方がよいでしょう。

時間をかければ解ける生徒は、時間がかかってしまう原因を考えてください。論説文が読みにくく解くのに時間がかかってしまう生徒は、論説文の読み方を工夫すれば解く時間を短縮できるかもしれません。

このように、生徒によって時間がかかってしまう原因は異なるので、自分で原因を探しましょう。

入試に臨む上での注意点

都立西高校は難関校ですが、3人に2人は合格できる試験です。

適度な緊張は必要ですが、過度に緊張すると実力を発揮できなくなってしまいます。

少し気楽に考え出来るだけ心を落ち着かせて試験に臨みましょう

まとめ

都立西高校入試の国語は、試験時間内にスピーディーに文章を把握して問題を解く能力が問われています。

わからない問題に時間を使うより、とりあえず解答してしまい時間が余ったらもう1度考えるようにした方がよいでしょう。

国語はどのように勉強したらできるようになるのかわかりにくい科目かもしれませんが、適切に勉強をすれば必ずできるようになる科目です。

出来るだけ早く受験勉強に取り組んで、自信を持って入試に臨めるようにしましょう。

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監修者|橋本拓磨

橋本拓磨

東京大学法学部を卒業。在学時から学習塾STRUXの立ち上げに関わり、教務主任として塾のカリキュラム開発を担当してきた。現在は塾長として学習塾STRUX・学習塾SUNゼミの運営を行っている。勉強を頑張っている学生に受験を通して成功体験を得て欲しいという思いから勉強効率や勉強法などを届けるWEBメディアの監修を務めている。

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