数学は「公式を覚えていない」というような段階の生徒以外は、入試直前になって勉強をしてもあまり意味はありません。
しかし、学力をあげることはできませんが、入試で点数を少しでもとるためにしておくべきことはあります。
そこで今回は「入試直前期で対策すべきこと」「入試直前に注意すべきこと」についてご紹介します。入試直前をどのように過ごすかは結果に大きな影響を及ぼすので、有意義な時間の使い方をしましょう。
入試直前期で対策すべきこと
入試直前は、効率よく点数に結びつく勉強をするべきです。ここでは、都立日比谷高校に合格するために入試直前にすべき対策をご紹介します。
苦手分野の勉強をする
直前に勉強をしても、すでにある一定以上の学力がある都立日比谷高校を受験する生徒には、効果があまり期待できません。
しかし、苦手分野だけは別です。得意科目でないということはまだ伸び代があるということであり、直前に勉強をしてもある一定の学力までならあがる可能性があります。
苦手分野は、他の生徒が簡単に解ける問題でも難しく感じるでしょう。しかし、他の受験生が解ける問題を自分だけが解けなかったとしたら、合否に影響を及ぼしてしまうかもしれません。
1週間しか時間がなかったとしても、毎日苦手分野だけ5時間勉強すれば大幅な得点アップが期待できるでしょう。
数学は1問の配点が高いため苦手分野の問題を2問多く解くことができたら、10点以上多く取れるようになります。
復習中心の勉強をする
入試直前に今まで解いたことがない新しいタイプの難しい問題に手をつけるよりも、今まで勉強して解けなかった問題を解き直した方が効果的です。
難しい問題を解くためには「知識」と「慣れ」が必要になります。「知識」は問題の解き方を知っているということです。「慣れ」は問題の解き方を思いつくために必要となる経験のことです。
解けなかった問題の解答を見たら「この解き方は知ってた」という経験をしたことがある生徒は少なくないはずです。
その解き方を知っていたのにその問題が解けなかった理由は、その解き方をその時に思いつかなかったからです。
試験などの重要な場面で解き方を思いつきしっかり解けるようになるためには、多くの類題を解きそのタイプの問題に慣れて、適切なときに知識を引き出し使えるようになる必要があります。
直前に新しいタイプの難しい問題を解いても慣れる時間がないため、かなり似ている形式で出題されない限り、新たに身につけた知識を活かすことは難しいでしょう。
それよりも今まで解いたことがある問題を復習すること自体が、身についている知識を引き出す練習になるため、入試で活かせる可能性は高くなります。
記述式問題を解いて実際に解答を作成する
都立日比谷高校入試数学の試験では、3問記述式問題が出題されます。記述式問題は答えを出すだけではなく、そこに至った過程を書かなければいけません。
中学生は記述式問題に慣れていない生徒が多く、解かずに少し期間を空けてしまうと記述式の書き方を忘れてしまい、解答を作るのに時間がかかってしまうことがあります。
そのため、数日に1問でもよいので定期的に記述式問題を解いて、解答を作りましょう。
入試直前に注意すべきこと
次は入試直前に注意しておくと、得点アップにつながる可能性があることをご紹介します。
試験直前に計算問題を数題解きましょう!
数学で実力を発揮するには、計算ミスをしないことは非常に重要です。いくら解き方がわかっていても、記述式問題以外で計算ミスをしてしまったら1点ももらえません。
少しでも計算ミスをする可能性を低くするために、試験前に1~2題計算問題を解いて頭を数学用に切り替えておきましょう。
都立日比谷高校入試数学の試験には、平方根の計算がよく出題されます。そのため平方根が含まれている問題がおすすめです。
また、入試は過度な緊張のため、普段より予想外の計算ミスをしやすい状態になっています。気持ちを落ち着かせるためにも、入試会場で計算問題を解いておくとよいでしょう。
試験前に時間配分の確認をしましょう
都立日比谷高校入試数学の試験では、時間が足りないために「全ての問題」が解けなかった、ということが起こることは稀でしょう。
しかし、時間の使い方が悪かったために「解ける問題」を解く時間がなくなってしまった、ということは起こります。
そのようなことが起こらないようにするために、試験直前に時間配分の確認をしましょう。
時間配分通りにいかなかった場合は、解きやすい問題が出題されやすい各大問の問題1だけでも優先して解くことをおすすめします。
まとめ
入試直前の時期は「苦手分野の克服」「復習中心の勉強をする」ことが大切です。また、実力を発揮するために、規則正しい生活をして体調を崩さないようにしなければいけません。
過度な緊張は判断力や計算力を低下させ、試験に悪い影響を及ぼします。不安な気持ちを軽くするには、勉強をして自信をつけるしかありません。
試験直前まで諦めずに勉強すれば、きっとよい結果につながるでしょう。