都立国分寺高校の基本情報
都立国分寺高校は独自入試を採用している、「進学指導特別推進校」です。土曜日にも授業があるなど、生徒の学力向上のために手厚くサポートしているようです。偏差値は67と、都内では50位程度となっています。
東京学芸大学、津田塾大学などと高大連携を結んでいることや、部活動が強いことなどでも有名で、都大会で優秀な成績を残している部活も少なくありません。
都立国分寺高校は文武両道な高校
都立国分寺高校は文武両道な校風です。勉強、部活、行事に重点を置くことで、上位の進学実績と優秀な部活動成績を納めています。
また、校則は比較的ゆるく、自由に伸び伸びとした生活を送ることができます。
都立国分寺高校の進学実績
都立国分寺高校の進学実績は以下のようになっています。
東大京大をはじめとした難関大学に多数合格者を輩出しています。
2020年度
旧帝大+一工:22人
その他国公立:155人
難関私立大学(早慶上):58人
詳しい進学実績は公式サイトに記載があります。ご覧ください。
都立国分寺高校公式サイト
都立国分寺高校の入試の仕組みと内申・受験の目標点数
都立国分寺高校に合格するためには入試でどれくらいの点数を取ればよいのでしょうか。具体的な目標を定め、それに向かって努力することで学習の効率化に繋がります。
以下に入試制度や目標点数などについて紹介します。
都立国分寺高校の入試制度と科目・配点
具体的な入試制度や、各教科の大問構成は以下のようになっています。
入試制度
国分寺高校では、
国語、数学、英語(リスニングを除く)→独自問題
英語(リスニングのみ)、理科、社会→共通問題
という出題になっています。
独自問題の配点
独自問題の配点は以下の通りです。
国語
大問1:漢字の読み取り・書き取り(全16点)
大問2:文章問題 文学的文章(全25点前後)
大問3:文章問題 説明的文章(全35点前後 ※作文10点)
大問4:文章問題 古文を含んだ文章(全20点前後)
数学
大問1:小問集合(全40点前後)
大問2:関数(全20点前後)
大問3:平面図形(全20点前後)
大問4:空間図形(全20点前後)
英語
大問2:対話文の読解(全24点)
大問3:説明文・または対話文の読解(全24点)
大問4:物語文の読解+作文問題(全32点)
*大問1リスニングのみ共通問題
都立国分寺高校合格に必要な目標点の目安
都立国分寺高校に合格するためには、どれくらいの点数が必要なのでしょうか。
しっかりと目標を定め、それを達成できるような学習をするために、必要な内申点も把握する必要があります。
内申点
では具体的にどれくらいの内申点を目標にすれば良いのでしょうか。
都立高校では、学力検査:内申点=7:3の比率で入試成績に反映されます。それぞれ以下のような計算方法で算出できます。
学力検査
「1科目100点×5科目=500点満点」なので、これを700点満点に換算
内申点
「(5科目×5段階)+(実技4科目×5段階×2)=65点満点」なので、これを300点満点に換算(中3次2学期の内申点が対象)
上記を足し算した「1,000点満点」で合否を決定します。
都立国分寺高校では、上記の計算式で算出した内申点で「55〜57点」を取ることが合格最低ラインであると言われています。そのため、60点は超えておきたいところです。
都立高校入試においては、内申点を純粋に足し算しただけの「素内申」よりも、上記のように65点満点に換算した「換算内申」が重要となります。
なぜなら公立高校の地域によって換算内申の算出方法が異なり、重要となる教科が変化するためです。
例えば都立高校の場合、実技教科を2倍して計算するので実技教科の内申点がより重要になります。
換算内申に関してはこちらで詳しく解説しています。
リンク
内申も考慮した本番の目標点
上記のように、都立国分寺高校では換算内申で最低55〜57点は欲しいところ。60点を超えておけば安心できます。
では換算内申で60点を獲得した場合、当日の学力検査ではどのくらい得点できれば良いのでしょうか?
都立国分寺高校の合格最低ラインは、約680点/1,000点換算と言われています。これを基準に考えていきましょう。
まず、換算内申の60点を300点満点に換算した場合の点数を求めます。
60/65×300=約276点
都立国分寺高校の合格最低ラインは約680点前後/1,000点満点です。そのためここから上記の276点を引き算しましょう。
680ー276=404点
この404点は700点満点換算になっているので、500点満点に直します。
X/500×700=404
X=約288
これを計算すると「約288点」くらいになります。そのため1科目につき「約57点獲得」が目安となるわけです。
もちろんこれは「内申点がかなり良かった場合の目標点数」です。換算内申で60点というのはかなり上位クラスであるため、本番の試験では合格最低ラインの680点に「1.05〜1.1倍した点数」を目標とできると余裕が生まれるでしょう。
今回の場合だと、680×1.1=748点が合格最低ラインとなります。この場合の計算方法は以下のようになります。
748-276=472
X/500×700=472
X=約337
そのため当日の試験の目標点数は「約337点」となります。1科目につき「約67点」が必要ということですね。
都立国分寺高校入試・各科目の対策と勉強法
目標の点数は定まりました。次に、具体的な対策や勉強法について紹介します。
都立国分寺高校は独自入試を採用しているので都立国分寺高校に合った対策、勉強をする必要があります。
以下に紹介します。
都立国分寺高校対策のための勉強スケジュール
都立国分寺高校合格のための勉強スケジュールを紹介します。最優先すべき科目は独自問題である、国語、数学、英語の対策です。
独自入試は応用力が問われるので、基礎力は早い段階につけておく必要があります。
3年生の夏休みまでに、自分で出題範囲を予習などで一通り学習しておくと良いでしょう。
3年生の夏休み以降は応用力をつける時期です、国語、数学、英語の演習を中心に、模試などで自分の実力を確かめていきましょう。
理科、社会の対策はあくまでも独自入試の対策を最優先とした上で行ってください。しかし、疎かにしすぎるのも危険です。
目標点は90点以上に設定し、こちらも3年生の夏休みまでに一通りの基礎を固めましょう。入試までに苦手を無くし、安定した得点力をつけましょう。
次に、各科目どこの傾向と対策、具体的な勉強法について紹介します。
都立国分寺高校英語の傾向・対策と勉強法
都立国分寺高校英語では、長文の対策が合格の鍵となります。長文は文章量が多く、幅広いジャンルのものが出題されます。
また、グラフと併せた出題傾向もあるようなので、過去問演習を中心とした長文読解が必要になります。
長文が苦手な方は、3年生になったら1日に1つの長文を読むことを目標に学習すると良いでしょう。
また、3年生までに基礎力を充実させましょう。具体的には学校の定期テストで高得点を安定して取れるようにするのが望ましいです。
都立国分寺高校数学の傾向・対策と勉強法
都立国分寺高校の独自問題数学は、問題数が多いことが最大の特徴です。そのため、多量の問題数を時間制限内に確実に解く力が必要になります。出題範囲は高校の全範囲から満遍なく出題されます。
3年生の夏休みまでに基礎力を充実させましょう。基礎力とは学校の定期テストで高得点を取れるような力です。
定期テストでは応用力を身につけることは難しいので、各自で演習をする必要があります。3年生の夏休みからは過去問を中心に演習をこなしていきましょう。
都立国分寺高校国語の傾向・対策と勉強法
都立国分寺高校では、難易度の高い独自問題が出題されます。大問3以降の小説、論説文、融合文でどれだけ得点できるかが合否を分けるでしょう。しかし、対策方法を明確にするのが難しいのが国語です。
3年生の夏休みまでに、大問2までの漢字の書き取り、読み取りで安定して得点できるようにしましょう。
また、文章問題では、国語の授業での先生の板書が解き方のヒントになります。授業をしっかり聞いて、どのように文章を読み解くのかを参考にしましょう。
各自で過去問を中心とした演習をこなすことも必要です。採点は国語の先生にお願いするのが良いでしょう。
都立国分寺高校理科の傾向・対策と勉強法
理科は共通問題が出題されます。共通問題は比較的得点しやすいのが特徴です、しかし、安定して高得点を取らないと難しい独自問題へ「つけ」が回ってくることになりかねません。そのため、しっかりと準備をすることが必要です。
具体的には、学校の定期テストで高得点を取れるような勉強を心がけましょう。暗記が中心の科目なので、復習に重点をおきます。
入試直前には、独自入試の対策を最優先にした上で、教科書の太字の用語を忘れないようにしましょう。
都立国分寺高校社会の傾向・対策と勉強法
社会は共通問題が出題されます。比較的得点しやすいですが、それは他の受験生も同じこと。安定して90点台をとることが望まれます。
具体的な勉強方法としては、学校の定期テストで安定して高得点をとるような勉強をするのがよいでしょう。暗記科目なので復習を中心とした学習を心がけてください。
入試直前には独自入試の対策に時間をかけ、暗記したことを忘れないようにしましょう。
まとめ
都立国分寺高校について、高校の特徴から具体的な勉強方法を紹介しました。独自入試を採用している進学校なので独自入試に合わせた勉強が必要です。
入試直前には、時間を意識した本番と同じように学習するなど、工夫をしましょう。みなさんの合格を祈っています。