私立明治学院高校の英語入試でカギになるのは「長文読解」。
ボリュームのある英文をいかに速く、正確に読み解くかが合格を左右します。この長文を効率的に解くには、解く順番や時間配分も考えなければいけません。
ここではそんな明治学院高校の英語入試について傾向と対策をご紹介します。
私立明治学院高校入試英語の傾向分析
明治学院高校の英語入試は、大問が4~5つで構成されています。
それではそれぞれの大問の構成、出題内容、難易度などを見てみましょう。
私立明治学院高校入試英語の大問構成と出題範囲
明治学院高校の英語入試は、次の大問と内容で構成されています。
- 大問A 長文読解
- 大問B 短文の空所補充問題
- 大問C 語句整序問題(&誤文訂正問題)
- 大問D 会話文正誤問題
この構成の中で近年変化が見られるのは大問C。
直近では単語を並べ替えて正しい文章を作る「語句整序問題」が出題されていますが、その前年はこの問題に加えて「誤文訂正問題」も出題されています。
この大問の変化で難易度も多少変わってくるので、どちらに変化しても対応できるようにしておきたいですね。
大問A 長文読解
例年、物語文での長文読解が出題されています。
設問は15問前後と全大問の中で最もボリュームが大きく、配点も全体の6割以上となっています。
文章自体の難易度はそこまで高くありませんが、近年文章量が多くなってきている傾向があります。
また、設問の選択肢などもほとんどが英語になっていますので、トータルで読む英語量が多くなり、その点での高い処理能力が必要です。
大問B 短文の空所補充問題
例年、5~6問の短文補充問題が出題されています。
5つの選択肢の中から、短文の中の空欄場所に入る単語を答えます。
レベルとしては標準的な文法問題なので、全体の時間配分を考える中でも時間をかけずに正確に答えておきたい大問です。
大問C 語句整序問題(&誤文訂正問題)
語句整序問題は約10個の単語を正しい文章になるように並び変えます。
設問は5~6問で、提示された単語の中には不要な単語も含まれます。
使用する単語数が多いので、苦手だと少し時間をとられるかもしれません。
また過去の問題では、この大問の位置に誤文訂正問題が代わりに出題されることもありました。
あるいは語句整序問題と誤文訂正問題の両方が出題されている年もあります。
誤文訂正問題は5つある短文の中から正しい英文を選ぶというもの。
難易度としてはそこまで高くありませんが、確実に間違っているものを選ぶ作業はやや難しいと感じるでしょう。
大問D 会話文正誤問題
会話文の中に空欄があり、その空欄に入る適切な文章を選択肢の中から選びます。
出題される会話文は基本的に2つ。それぞれに設問が2~3問あります。
複雑な選択肢はありませんが、単語をさらっただけで分かるほど単純ではありません。
そのため会話文の意味をしっかりと理解し、選択肢に臨む必要があります。
私立明治学院高校入試英語の難易度
長文を解ききる英語力が必要ではあるものの、他の大問を解くのに必要な知識は標準的なレベルなものが多いです。
ただ選択肢の英語が長かったり、使用する単語数が多いなどの点もあります。
そのため標準レベルとは言っても、そういった出題が複雑な問題に慣れておくことは必要です。
大問Cにおいては、以前はより難易度の高い誤文訂正問題が出題されていました。
しかし近年この大問の出題が変わり難易度が下がってきています。
私立明治学院高校入試英語解答の際の時間配分
英語の試験時間は50分です。
試験の際には次の時間配分と順番で解くことをおすすめします。
- 大問A 25分 長文読解
- 大問B 5分 短文の空所補充問題
- 大問C 10分 語句整序問題(&誤文訂正問題)
- 大問D 10分 会話文正誤問題
最初の大問Aが最も時間がかかります。そのため時間をかけずに解ける大問Bから解きはじめ、大問C・大問Dとあまり考えこみ過ぎずに効率的に解くことを目指しましょう。
そして最後にたっぷりと時間を残して大問Aに取り掛かるのが理想です。
私立明治学院高校入試英語の対策と勉強法
明治学院高校を志望することが決まっているなら、できるだけ早い段階から学習計画を組んでおきましょう。
中1・中2のうちにやっておきたい対策
中1・中2の間は基礎がための期間です。何よりも学校の授業で習う内容を完璧にしましょう。
英語は単元を超えて習った内容がつながりを持つ教科です。中1の時に習った単元は中2でも中3でも大切になってくるので、日々の学習の精度を高く保つようにしましょう。
学校の定期テストもその時限りと思わず、受験までつなげる意識を持てると良いですね。
中3の夏前までにやるべき対策
中3になったら今度は実際の入試問題を意識していきましょう。
明治学院高校の英語問題は、選択肢の英文が長かったり、並び変える単語が多かったりします。
そのため、そうした問題への慣れが必要になってきます。
出題のされ方に慣れるのは、実際の試験を受ける上で大きな武器になります。
そうなると学校の授業やワークだけでなく、問題集などを使って出題に慣れることが必要です。
中3の夏前にはこうした学校プラスアルファの対策も取り入れましょう。
また入試問題自体が標準レベルでも、標準プラスアルファの勉強をしておくことで取りこぼしが少なくなります。
同じように勉強してくる他の受験生との差もつきますから、ここでより入試を意識した勉強にシフトし、学習の難易度を上げてみましょう。
中3の夏休みにやるべき対策
明治学院高校の英語で大きな配点を占めている「長文読解」。中3の夏休みになったらこの長文読解への対策を始めます。
長文、特に明治学院高校で出題される物語文をたくさん読みましょう。
もちろん設問に答えられるかどうかも大切ですが、それと同じくらい長文に慣れておくことも大切です。
たくさん読むうちに自分なりの読み方やコツが掴めてきます。
「速く正確に内容を把握すること」「そこから問題を解くこと」を意識した上で長文を読む練習をしましょう。
中3の秋に取り組むべき対策
中3の秋にもなればいよいよ本格的に始めたいのが過去問です。実際に明治学院高校の過去問を解いてみましょう。
単に「解いてみるだけ」でなく、実際の試験時間に合わせ、時間配分なども考えながら解いてみてください。
その上で出てきた苦手や課題があれば、この時期にクリアしておきたいですね。
中3冬・受験直前期に取り組むべき対策
直前期にも過去問を解く・見返すなどの勉強は有効です。
もう過去問は研究しつくしてしまったというのならば、同じレベルの学校の過去問を解いてみても良いです。
苦手な出題形式があればそれを重点的に解いても良いですし、秋の取り組み同様、課題はその都度クリアしていきましょう。
まとめ
明治学院高校の英語入試は、最初の長文読解がカギを握ります。
しかし長文読解のテクニックは一朝一夕で身につくものではありません。
入試までにいかに英語の長文を得意にするか?を考えながら、英語の様々な要素を取りこぼすことなく、地道に勉強していきましょう。