日本女子大学附属高等学校入試の国語では、文章問題が2問に加え知識問題が出題されます。
文章問題では長めの文章が出題される傾向にあるため、早い時期から文章を読む習慣をつけて「速読力」を鍛えることが重要です。
そのために日本女子大学附属高等学校の傾向を押さえて、日本女子大学附属高等学校の入試問題に合わせた勉強をする必要があります。
この記事では、日本女子大学附属高等学校向けの国語独自問題の傾向と対策についてご紹介します。
日本女子大学附属高等学校入試(国語)の傾向分析
日本女子大学附属高等学校入試の国語について、問題の構成と出題傾向、難易度等をまとめました。
日本女子大学附属高等学校入試(国語)の大問構成と出題範囲
日本女子大学附属高等学校の大問構成は以下の通りです。
- 大問1、2:長文読解 ※論説文、物語文のどちらか
- 大問3:知識問題
例年、長文問題が2問と知識問題が出題されています。
それでは、各大問の詳細を見ていきましょう。
大問1、2:長文読解
文章の種類としては、論説文が1問、物語文(小説・随筆のどちらか)1問の組み合わせで出題されています。
全体として長文問題は、合計で5,000字前後のやや長めの文章が出題される傾向にあります。そのため、文章を速く読む「速読力」を鍛えることが大切です。
設問内容としては「漢字の読み書き」「選択問題」「記述問題」などから出題される総合問題となります。
漢字の読み書き以外でも、文章を読み進めるにあたって語句や文法の知識が必要です。
「高校入試 漢字・語句3000」や「システム中学国語 漢字語彙編」などの参考書を活用してしっかりと対策をしましょう。
記述問題では、理由の説明など文章の内容に関する問題が出題されます。そのため、文章を要約する練習など、端的に記述する練習をしておくと効果的です。
大問3:知識問題
知識問題では「熟語」「対義語」「敬語」「文法」「文学史」などの中学で習う範囲から、1~2分野が出題されます。
勉強していない分野が出題されるとなかなか得点できないので、国語便覧や参考書などを活用して、まんべんなく知識問題の勉強をしておきましょう。
日本女子大学附属高等学校入試(国語)の難易度
文量が多く問題数も多いため、難易度は比較的高いといえるでしょう。
過去問や受験用の問題集を活用して、しっかりと対策をする必要があります。
日本女子大学附属高等学校入試(国語)解答の際の時間配分
日本女子大学附属高等学校の入試の国語の制限時間は50分です。
解答の際の時間配分ですが、以下の配分と順番で解くことをオススメします。
- 大問3:知識問題(5分程度)
- 大問1、2:長文読解(各20分程度)
まずは大問3の知識問題を短時間で解きましょう。
長文問題は、論説文と物語文、自分の得意なほうから解くと良いです。
日本女子大学附属高等学校入試(国語)の対策と勉強法
ここでは、日本女子大学附属高等学校の国語の対策と勉強法についてご紹介します。
時期に応じて勉強方法が変わってきますので、ぜひ参考にしてください。
中3の夏前までにやるべき対策
この時期は「漢字」「語彙」「知識問題」「文章を読む力」などの基礎を固めましょう。
漢字の問題は毎年必ず出題されています。また、文章問題を読み進めていく上では語彙力も重要です。
漢字や語彙、知識問題などの暗記項目は量が多いため、試験の直前に覚えきることは非常に難しいです。
そのため、この時期からこつこつと勉強して少しずつ身に付けていくことが重要になります。
具体的には、まずは学校の小テストで満点を取ることを目指し、地道に勉強する癖をつけましょう。
受験に向けた漢字対策のために、「高校入試 漢字・語句3000」「高校入試実戦でる漢字―漢字の知識は基本の力!!」のような参考書を活用することもおすすめです。
また、日本女子大学附属高等学校の文章問題は、比較的長い文章が出題されます。
受験の時期までに入試問題を解き切るスピードを身に付けるためには、この時期に「速読力」を鍛えておくと非常に効果的です。
速読力を身に付けるには、「文章をたくさん読む」ことが大切です。時間のあるこの時期は、本や新聞などを読んで長い文章に読み慣れておくと良いでしょう。
中3の夏休みにやるべき対策
夏休みは問題演習を中心に取り組みましょう。
まずは、「論説文・物語文」に関するの文章問題を偏りなく解きましょう。そして弱点を把握し、苦手な問題を中心に対策をしていきましょう。
日本女子大学附属高等学校の文章問題は、記述問題が例年出題されています。
自分で文章を書くことに慣れるためには、問題演習の他に「要約を書く」ことがとても有効です。
可能であれば、自分で要約した文章を学校や塾の先生に添削してもらうことがベストです。
添削をしてもらうことで「自分では見つけられない間違い」や「さらに良い言い回し」などの気づきが得られ、書く力を伸ばすことにつながります。
最後に、隙間時間を活用して知識問題の対策も忘れず継続して勉強を続けてください。
中3の秋に取り組むべき対策
夏休み明けからは、問題演習だけでなく過去問にも取り組みましょう。
できるだけ昔の過去問まで解くことが重要です。
過去問は採点した後に解説を見ずに解きっぱなしになりがちですが、しっかりと見直しをするようにしてください。
繰り返し間違えた分野については、教科書や問題集を活用して復習するなど、基礎に立ち戻ることも大切です。
中3冬・受験直前期に取り組むべき対策
この時期は過去問や参考書の総復習してください。
「自分の苦手な分野の問題を解きなおす」「漢字などの知識問題を総復習する」など、自分に足りないと思う分野を中心に復習しましょう。
また、冬は気温の変化などで体調不良になりやすいので、体調管理に気をつけることが大切です。
遅い時間まで勉強するのは避け、受験に向けて生活のリズムを整えてください。
まとめ
日本女子大学附属高等学校入試の国語問題は「知識問題の対策」と「速読力」がポイントです。
成績を上げるためには、早い時期から新聞や本を読んで文章に読み慣れることが効果的です。
国語は勉強が成績に反映されにくい科目ですが、諦めずに粘り強く勉強を続けましょう。