大宮開成高等学校の英語入試では、知識問題だけでなく長文読解など総合的な問題が出題されます。
そのため、「標準以上の知識」と「正確な長文読解力」が求められます。
この記事では、大宮開成高等学校向けの英語独自問題の傾向と対策についてご紹介します。
大宮開成高等学校入試(英語)の傾向分析
大宮開成高等学校入試の英語は問題数が45問前後と多いです。
そのため、問題を解く「速さ」と「正確さ」の両方が求められます。
大宮開成高等学校入試(英語)の大問構成と出題範囲
大宮開成高等学校の2020年度の大問構成は以下の通りです。
大問4空欄補充問題
大問 | 内容 |
---|---|
大問1 | 長文読解1 |
大問2 | 長文読解2 |
大問3 | 会話文問題 |
大問5 | 誤文訂正選択問題 |
大問6 | 並べ替え問題 |
では2020年の英語入試の問題を例にして、大問構成を紹介していきます。
大宮開成高等学校の入試問題は、大きなくくりで「長文読解」「総合的な知識問題」で構成されています。
そのため、「読解力の強化」と「文法・語彙・構文の知識」は必要不可欠です。
大問1、2 長文読解
大問1、2は長文読解です。
内容正誤問題や穴埋め問題、並び替え問題とオーソドックスな問題が出題されます。
正しく文章の意味をを捉え設問に答える「読解力」が欠かせません。
長文問題の問題集を解いて対策しておきましょう。
他には、内容選択問題や適語補充問題などの問題も出題されています。
選択肢は全て英語のため、問題形式にも慣れる必要があります。
また、ある設問では英文で3、4行もの長さの選択肢もありました。
このように、本文の英文量が多いだけでなく設問自体の英文量も多いです。
そのため、本文と問題文を併せて早く正確に読み取る英語力が必要です。
大問3 会話文問題
大問3は会話文問題です。
会話文には会話ならではの英語表現がたくさんあります。
よく出題される例文を覚えたり、声に出して読んだりして表現を覚えておきましょう。
大問4 空欄補充問題
大問4は空欄補充問題です。
2020年度の入試では10題も出題されています。
問題集などで対策を万全にし、満点を狙っていきましょう。
大問5 誤文訂正選択問題
大問5は誤文訂正選択問題です。
間違った内容を的確に選ぶ必要があります。
文法や構文、語彙を覚えるだけではなく、言い換え表現なども覚えて対策しましょう。
英語表現の幅が広がるほど、間違いに気づきやすくなります。
大問6 並べ替え問題
大問6は並べ替え問題です。
問題集で数をこなせば十分に満点を狙えます。
過去問も活用し対策してください。
大問4から大問6は知識問題であるものの、問題形式は幅広いです。
そのため、さまざまな問題パターンに取り組みどんな形式の知識問題にも対応できるようにしましょう。
大宮開成高等学校入試(英語)の難易度
大宮開成高等学校の英語入試の難易度は高いです。
英文の文章量が多く知識問題でもさまざまな出題形式あるため、総合的な英語能力が問われます。
大宮開成高等学校入試(英語)解答の際の時間配分
大宮開成高等学校の入試の英語の制限時間は50分です。
大問4空欄補充問題8分
大問 | 内容 | 目安時間 |
---|---|---|
大問1 | 長文読解1 | 12分 |
大問2 | 長文読解2 | 12分 |
大問3 | 会話文問題 | 8分 |
大問5 | 誤文訂正選択問題 | 5分 |
大問6 | 並べ替え問題 | 5分 |
長文読解問題と会話文問題で全体の半分以上の配点です。
優先的に時間をかけて得点できるように勉強しておきましょう。
問題数は45問程度と多いため、時間配分と同時に解く順番も決めましょう。
大宮開成高等学校入試では、長文問題から出題されます。
ここで時間を使いすぎると後半の知識問題に使う時間が不足するかもしれません。
時間が足りなくなるのを防ぐために、例えば「知識問題から解く」「全体の問題を見て解く大問の順番を決める」など、解き始める前に自分なりの計画をたてましょう。
大宮開成高等学校入試(英語)の対策と勉強法
それでは具体的に大宮開成高等学校入試の英語の対策と勉強法をご紹介します。
中1・中2のうちにやっておきたい対策
中1・中2では、教科書や学校の授業をしっかりと理解しましょう。
大宮開成高等学校入試の英語は、基礎から標準的な問題で構成されています。
そのため、語彙・文法・構文の基礎力は必要不可欠です。
早い時期に英語の基礎知識を勉強しておけば、中3になってから長文読解や問題演習を中心に勉強できます。
以下のような勉強方法がおすすめです。
- ノートに英単語やその品詞、意味、熟語を書き、自分なりの単語帳を作る
- 教科書の本文をノートに書き、文法や構文、日本語訳を記述する
中3になってから苦労しないためにも、中1・中2で基礎を身につけましょう。
中3の夏前までにやるべき対策
中3夏前までは、引き続き基礎の勉強をしていきます。
教科書や学校の授業の内容を理解していきましょう。
そして、基礎的な問題演習にも取り組んでください。
学んだ内容を定着させるには問題演習が最適です。
基礎的な内容が身についているか、確認テストしてください。
中3の夏休みにやるべき対策
夏休みからは問題演習中心に取り組みます。
基礎→標準と段階的にレベルを上げていきましょう。
知識問題を勉強するために、一問一答集や並び替え問題集、文法正誤問題集などを使うのがおすすめです。
1冊を自分で選び、その1冊を反復演習していきましょう。
文法・語彙はもちろん、構文の言い換えまで幅広く知識を高めてください。
長文問題も同様です。
1冊の問題集を決めてじっくりと解いていきましょう。
1日1つの文章を解くのもおすすめです。
また、長文問題に出題された文章や単語の中でわからない単語や熟語をメモするのも効果的です。
問題演習と同時に単語や構文力も鍛えられます。
問題を解く→解答を読む→知らない単語、熟語、構文を覚える
といったループで問題演習に取り組んでいきましょう。
中3の秋に取り組むべき対策
秋からは過去問演習です。
最低でも3年分は振り返りましょう。
大宮開成高等学校の入試問題の傾向に慣れてください。
長文問題の出題傾向や穴埋め問題、並び替え問題、誤文訂正問題に出やすい問題を肌で感じましょう。
また、対策を万全にしたい方は周りの頼れる先生に相談してみてください。
他校の似た問題やおすすめの問題集など力になってくれるはずです。
また、時間配分は徹底的に練習しましょう。
大宮開成高等学校の入試問題は50分で45問解く必要があります。
単純計算で1問1分強しかありません。
解ききれない可能性も考慮して、問題演習をしてください。
このタイミングで「解く順番」「問題の見極め方」など時間配分と入試の作戦を意識しながら問題演習をおこないましょう。
中3冬・受験直前期に取り組むべき対策
直前期には総復習を行います。
知識問題は復習するとさらに知識が深まります。最終確認のつもりで取り組んでいきましょう。
長文読解も慣れた参考書を反復演習してください。
問題を解くよりも、解き方の再確認を意識すると理解が深まります。
入試本番に備えてパフォーマンスを上げていきましょう。
まとめ
大宮開成高等学校入試の英語入試は、「長文読解力」と「知識力」の両者が求められます。
基礎問題→標準問題と基礎を積み上げ、総合的な英語力を高めていきましょう。
英語は継続すれば必ず結果に現れる強化です。
コツコツと勉強していきましょう。