早稲田実業高校の英語問題の傾向と対策について解説します。
早稲田実業高校の英語は問題数が多く、毎年少なくとも3題長文問題が出題されています。
試験時間も70分と長く、最後のリスニングまで集中力を切らさないことが重要になります。
年によって多少違いがありますが、出題内容は似ているので過去問を解いて準備しておくことが重要です。
早稲田実業高校入試(英語)の傾向分析
早稲田実業高校入試の英語はどのような傾向で出題されるのでしょうか?
下記にて、問題の構成と出題傾向、難易度についてまとめました。
早稲田実業高校入試(英語)の大問構成と出題範囲
早稲田実業高校入試の英語は次のような大問構成になっています。
- 大問A~D:年によって変化
- 大問E:長文問題
- 大問F:長文問題
- 大問G:長文問題
- 大問H:リスニング
配点は公開されていません。
各大問について詳しく見ていきましょう。
年によって変化する大問A~Dは出題パターンがいくつかあり、その中から4題出題されます。難易度によって3題となっている年もあります。
大問A~Dでは次の問題がよく出題されます。
- 適語補充問題
- 単語定義問題
- 整序作文問題
- 文法正誤問題
- 英作文問題
- 長文読解問題
それぞれ見ていきましょう。
適語補充問題
語彙の知識が問われる問題です。2つの英文に空欄となっている共通の単語を答える問題や英英辞典の形式で空欄の単語を答える問題が出題されます。
特に同音異義語や複数の意味を持つ単語を押さえておきましょう。
単語定義問題
こちらも語彙の知識が問われる問題です。英語で表現された単語を英語で答える問題です。
適語補充問題と同じように対策することができるでしょう。
形式的には英英辞典のような形になるので日頃から見ておくことをおすすめします。
整序作文問題
一般的な並べ替え問題です。関係代名詞や時制などの文法の知識が問われます。
よくある形式の問題なので演習問題で対策できるでしょう。
文法正誤問題
基本的な文法を問う問題です。整序作文問題と同様、文法をしっかり復習しておきましょう。
英作文問題
英作文の問題です。与えられた和文や対話分を英訳したり、適切な英文を作ったりする問題が出題されます。
上記のパターンの他に長文読解問題が出題されることもあります。
長文読解問題
大問E~Gは長文読解問題が出題されます。
長文読解問題では500語~1,000語程度の長文が出題されます。分量が多いことが早稲田実業高校における長文読解問題の大きな特徴です。
内容は説明文、エッセー、物語などいろいろなジャンルが出題されます。そのため、とにかくたくさんの英語を読んで対策する必要があります。
1問あたりの長文は長くありませんが、全体を読んで理解していないと回答できない問題も出題されます。
早稲田実業高校(英語)の難易度
問題全体としてのそれぞれの難易度は高くありませんが、問題数が多いことが特徴です。このことからかなりの英語力が要求されます。
TOEICなど一般的な英語試験と違い最後にリスニングが出題されます。最後まで気を抜くことができません。
標準的な問題のたくさんこなして速く解答する練習が必要となります。単語については英検2級程度のものも出題されます。
早稲田実業高校(英語)解答の際の時間配分
試験時間が70分でリスニングが15~20分程度が含まれます。
リスニングを20分、見直し時間を2分確保することを考えて残りの48分で試験を解く時間配分例を紹介します。
- 大問A~D:A~Dで17分
- 大問E:10分
- 大問F:10分
- 大問G:11分
- 大問H:15~20分
大問A~Dは年によって出題内容がまちまちですが、1問あたり4~5分程度で解けるようにしておきましょう。
解く順番は最初から順番に解けばよいでしょう。
問題の難易度は標準的で問題数が多いので先に長文を解いて時間を取られるより、比較的得点を取りやすい問題から解いたほうが良いと考えられます。
早稲田実業高校入試(英語)の対策と勉強法
早稲田実業高校に合格するためにはどのような対策が必要でしょうか?
時期別にやるべき対策をまとめました。
中1・中2のうちにやっておきたい対策
日頃から勉強する癖をつけて基礎的な学力をつけておきましょう。
長文の比重が大きいので早稲田実業高校を意識するのであれば中2頃から長文を読む練習をしておきましょう。
中3の夏前までにやるべき対策
次の2点を特に対策しておくと良いです。
- 長文を読む練習をしておきましょう。
- 語彙を増やしましょう。
長文と語彙は一朝一夕で身につくものではありません。
長文については少なくともこの時期から対策をしておく必要があります。
いろいろなジャンルの文章を短時間で読む必要があります。1日1つ1,000語程度の英文を読むようにするのが良いでしょう。
語彙は英検2級レベルの問題が出題されます。そのため、このレベルの単語帳を1冊買って覚えてしまいましょう。
勉強法の一例として、単語帳を1冊毎日眺める習慣をつけるのが良いです。1週間で1周(1日20~30ページ程度)ただ眺めましょう。
この時覚えようとする必要はありません。この時期からであれば毎日見ていれば覚えられます。
意識的に覚えなくても学校から家に帰れるのと同じです。毎日みることで自然と覚えていけるはずです。
中3の夏休みにやるべき対策
貴重な長期休暇なので有効的に使うことが大切です。
この時期になっていれば基礎的な学力はついているかと思うので、問題演習を中心に取り組んでいきましょう。
演習問題は英作文を含むような問題集を使うのが良いでしょう。難易度は標準的なもので良いと思います。
また、家で集中できない場合もあると思います。そのときは図書館の自習室など勉強しかできない環境に身をおいて勉強に集中しましょう。
場合によっては塾などの夏期講習に通うのもありです。
特に英作文は自分だけだと間違いに気づけないことがあります。学校や塾の先生に添削してもらいましょう。
中3の秋に取り組むべき対策
問題演習に並行して、この時期から過去問に取り組んでいくと良いでしょう。
特に大問A~Dは年度によって出題形式は変わりますが、数年分解いておけば同系統の問題が出題されると思います。
長文問題の時間を確保するために過去問を使って出題傾向に慣れておきましょう。
中3冬・受験直前期に取り組むべき対策
過去問を中心に問題演習に取り組みましょう。
過去問はできるだけ試験時間より5分程度短い時間で解く練習をしておきましょう。短い時間で解く練習をすることで本番に焦らず時間配分できます。
新しい参考書や問題集に手を出す必要はありません。同じ問題集を何度も取り組み、すべての問題を答えを見ずに完答できるまでやり込みましょう。
受験も直前なので時間を無駄にできません。完答できた問題についてはもう復習する必要がないので問題集に印をつけて、できない問題に集中して取り組みましょう。
1日1英文と単語帳を見るのはこの時期も欠かさずやっておきましょう。
また、体調管理に気をつけて当日まで無理なく勉強することも大切です。
まとめ
早稲田実業高校入試の英語問題の傾向と対策について解説しました。
それぞれの問題の難易度はそれほど高くありませんが、問題数と試験時間が長いです。
特に長文問題が多く出題されます。読み返している時間もないので単語や文法はしっかり問題集と過去問で対策して長文にかけられる時間を確保しましょう。