早稲田実業高校の国語問題の傾向と対策について解説します。
早稲田実業高校の国語では長期に渡って同傾向の問題が出題されています。小説、論説文、古文の3つの大問から構成され、例年同じ順番で出題されています。
毎年同傾向の問題が出題されているので過去問での演習が重要です。
早稲田実業高校入試(国語)の傾向分析
早稲田実業高校入試の国語はどのような傾向で出題されるのでしょうか?
下記にて、問題の構成と出題傾向、難易度についてまとめました。
早稲田実業高校入試(国語)の大問構成と出題範囲
早稲田実業高校入試の国語は次のような大問構成になっています。
- 大問1:小説読解問題
- 大問2:論説文読解問題
- 大問3:古文読解問題
配点は公開されていません。試験時間は60分。毎年この順番で出題されています。すべての出題範囲から満遍なく出題されます。
各大問について詳しく見ていきましょう。
大問1:小説読解問題
5,000字程度の小説問題が出題されます。一般的に出題される登場人物の心情を答える問題や内容が理解できているかを確認する問題の他に、漢字や慣用句に関する問題が出題されます。
また、文学史の知識が必要な問題が出ることがあるのでしっかり対策しましょう。
早稲田実業高校の国語では、全体として小説が比較的問題数が多く若干比重が高い傾向にあります。
大問2:論説文読解問題
3,000字程度論説文が出題されます。小問のうち1題は漢字の書き取り問題です。小説問題と同様60字程度の記述問題が出題されます。
また、「AI」や「SNS」といった教養としての知識があると読みやすい文章が出題されることが多いです。
特に身構えて対策できるものではありませんが、日頃から読書したりニュースを見たりことで知識をしっかりつけておきましょう。
論説文は出題される問題数こそ5題程度と少ないですが、1題1題の難易度が高い傾向にあります。
例年記述問題が出題されています。60字程度の記述問題を解く練習をしておきましょう。
大問3:古文読解問題
古文は小問が10題程度出題されます。単語だけでなく背景知識が必要な問題も出題されるので単語だけの対策では不十分です。
授業では深堀りされにくい内容ですが、教科書に載っているような細かい背景知識も押さえておきましょう。
早稲田実業高校(国語)の難易度
小説、論説文、古文といったすべてのジャンルから選択問題や記述問題など様々な出題形式で出題されます。
記述問題に加え、背景知識など本文から読み取れないような知識問題も出題されます。そのため早稲田実業高校の国語の難易度は高いと言って良いでしょう。
本文を早く正確に読み取る練習が必要となります。
早稲田実業高校(国語)答の際の時間配分
試験時間は60分です。
見直し時間を3分確保することを考えて、57分で試験を解く時間配分の1例を紹介します。
- 大問1:21分
- 大問2:18分
- 大問3:18分
解く順番についてはこだわりがなければ順番に解けば良いと思います。特に小説問題の問題数が多いため、少し多めに時間を割いても良いでしょう。
どの大問も難易度が大きく変わるわけではないので、得意で確実に得点が取れそうなジャンルから解いていくという作戦もあります。
早稲田実業高校入試(国語)の対策と勉強法
早稲田実業高校に合格するためにはどのような対策が必要でしょうか?
時期別にやるべき対策をまとめました。
中1・中2のうちにやっておきたい対策
日頃から勉強する習慣と基礎的な学力をつけておきましょう。
上記に加えて、授業で説明されるような文学史や古語知識を教養として覚えておきましょう。
中3の夏前までにやるべき対策
夏前までは早稲田実業高校を意識することなく今まで習った国語の全範囲を復習しておきましょう。
また、このくらいの時期から長文読解問題は小説、論説文に関わらず速く読む練習を始めていくと良いです。
中3の夏休みにやるべき対策
貴重な長期休暇なので有効的に使うことが大切です。
すべてのジャンルから様々な出題形式の問題が出題されます。標準レベルより少し難易度の高い問題集に取り組み始めましょう。
問題集を選ぶときは記述問題を含み、いろいろな出題形式が掲載されている問題集を選ぶ必要があります。
また長期休暇中は家で勉強する機会も多いですが、家で集中できない場合もあると思います。そのときは図書館の自習室など勉強しかできない環境に身をおいて勉強に集中しましょう。
場合によっては塾などの夏期講習に通うのもありです。このくらいの時期から記述問題については学校や塾の先生に添削してもらうようにしましょう。
中3の秋に取り組むべき対策
この時期から問題演習と並行して過去問に取り組みましょう。都立高校と違い、過去問を無料で入手することはできませんが、過去問題集が販売されています。出題範囲は例年大きな変化がないので過去問を解くのは必須でしょう。
国語の長文読解問題は数をこなすことが重要です。過去問だけでなくたくさんの文章を速く読む練習をしましょう。
中3冬・受験直前期に取り組むべき対策
過去問を中心に問題演習に取り組みましょう。
過去問はできるだけ試験時間より5分程度短い時間で解く練習をしておきましょう。短い時間で解く練習をすることで本番に焦らず時間配分できます。
過去問であれば各ジャンル15分を目安に解く練習をしておけば、当日時間が足りなくて焦る事もなくなります。
新しい参考書や問題集に手を出す必要はありません。同じ問題集を何度も取り組み、すべての問題を答えを見ずに完答できるまでやり込みましょう。
これに加えて直前には文学史や古語知識の内容を復習しておきましょう。また、体調管理に気をつけて当日まで無理なく勉強することも大切です。
まとめ
早稲田実業高校入試の国語問題の傾向と対策について解説しました。
記述問題をはじめとした難易度の高い問題や授業では流されやすいような知識が問われる問題も出題されます。さまざまな出題形式に対応できるような対策が必要となります。
短時間でたくさんの文章を読む必要があります。感じや知識問題は即答して時間のかかる問題を解く時間を確保しましょう。