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高校入試歴史の傾向と対策!流れや背景を理解することが大切!

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「一問一答なら分かるのに、入試の問題は解けない…」ーこのように、歴史の単語だけではなく、歴史の流れを説明したり、出来事の背景を理解しなくては解けない入試問題に苦戦している人も多いのではないでしょうか。

そこで今回は、都立高校入試の歴史の傾向と対策について説明します。

直前に押さえるべき勉強法もまとめているので、直前期で歴史に関して焦っている!と言う人にも役に立つ記事になっているので、ぜひ参考にしてください。

都立高校入試歴史の内容・形式

都立高校入試社会には、歴史の問題が4問出題されます。配点は、1問5点の計20点になります。

問題の例年の傾向としては、「年代の並べ替え問題」や「出来事が年表のどこにあてはまるか」といった問題が特徴的です。この問題に対応するためには、時代の変化を縦のつながりで把握することが必要になります。

また、都立高校入試社会の問題の選択肢は以下のような特徴があります。

都立入試特有の選択肢

①各選択肢の文章が長く、読む量が多い
各選択肢につき、平均2行の文があるため、正誤を確かめながら速く読む必要があります。

②内容は合っている選択肢を並べ替える問題がある
各選択肢の内容はすべて合っていて、並べ替えをするというものです。

ここで問題文をきちんと読んでいないと、選択肢の間違いを必死に探してしまうというような時間のロスをしてしまいます。そのため問題に取り掛かる前に、何を問われているのかを確認しましょう。

③時期を選択する問題がある
出来事が数個書かれた年表が提示され、その年表のどの時期に当てはまるのかを答える問題です。

この問題に対応するためには、歴史の流れを覚える必要があります。ただ単に一問一答の知識ではなく、「この事件のあとに、こうなったから、これが起こった。」というように説明できるようにしましょう。

④時代順に並べ替える問題がある
②と似ていますが、選択肢を時代順に並べ替える問題が出題されます。

①でも述べた通り、長い文章の中からキーワードとなるものを見つけ、それを手掛かりに問題を解きましょう。

では次に、どのように歴史を勉強をすればいいのかについて解説します。

高校入試に向けた歴史の勉強法

歴史で点数を取るために必要なことは、①一問一答の知識を付けた後に、②それらの知識を流れで理解することです。

では、それぞれについて詳しく解説していきます。

①一問一答の知識をつける

いくら歴史の流れや背景が問われるからといっても、基本的な知識は絶対必要です。知識がなければ流れも掴めません。

そのため、まずは一問一答の知識をつけましょう。

定期テストなどは一問一答の知識を問われることが多いので、定期テスト対策をきちんと行うことから始めてください。

その際には出来る限り年号も覚えるようにすると、年号を頼りに歴史の流れが分かるようになります。

また、一問一答形式の問題集を隙間時間や、寝る前に行いましょう。なぜ寝る前に暗記をすることはいいのでしょうか。

寝る前に暗記をするのがいい理由

寝る前に暗記をすることがいい理由は、睡眠によって「脳の情報を整理する」「記憶を定着させる」ことが可能になるからです。

夜更かしをしてはいけない理由にもなるのですが、暗記をするためには「睡眠」が何よりも大切です。

そのため、遅くまで勉強をする必要はありません。寝る前の30分程度一問一答を解くだけでも、知識の定着度は変わってきます。

②一問一答で覚える際には、周辺知識や前後関係の理解もする

先述した通り、都立高校社会入試には一問一答の知識だけでは点数にはつながらないような問題が出題されます。

そのため、知識をある程度覚えたら知識同士のつながりを自分の言葉で説明できるようになることが必要です。

出来事を覚えるときは「なぜその出来事が起こったのか」を調べるようにすると、流れを理解しやすくなります。

では、具体的にはどのように流れを理解すればいいのでしょうか。

教科書で周辺知識や前後関係を理解する!

普段みなさんが用いている教科書を音読することは、歴史の流れを理解することに適しています。なぜなら、教科書は時代順に書かれているからです。

また音読は、目で文章を見て声を出し、その声を自分の耳で聴くため、目と耳の二重に情報を得ることができます。

もし「読むだけではすぐ忘れてしまう…!」という人は、教科書に書いてあることを図式化してみましょう。図で整理することで、視覚的に整理しやすくなります。

試験直前に押さえておきたい歴史対策

では、ここからは「試験まで時間がない…!!」という人のための歴史対策について説明します。

歴史は、知識の積み重ねが必要な英語や数学などとは異なり、短期間で成績を伸ばすことが可能な教科です。

また、他の教科より直接点数アップにつながりやすい科目でもあります。そして社会の中でも歴史は特に、点数を上げやすい分野です。なぜなら、「資料の多い地理」や「難解な制度がある公民」に比べ、歴史は知識の整理がしやすいからです。

そのため、諦めずに最後まで取り組みましょう。

直前期にするべき対策は主に5つです。

①時代ごとに整理する

時代ごとに整理をしましょう。

しかし、時代ごとといっても歴史は長いため整理するのが大変ですよね。そのため「江戸時代まで」と「江戸時代幕末以降」で整理をしてみてください。

直前期には、確実に理解できる時代を増やすことが大切になります。もちろん全てを網羅出来ればそれに越したことはありません。

しかし、限られた時間の中で効率よく知識を定着させるためには、時代をピックアップして学ぶ必要もあります。

②頻出の年号を確認する

頻出の年号を確認しましょう。

では、頻出の年号を列挙してみます。しかし、あくまでもこれは一部の紹介で全てではありませんので、自分自身でも年表を確認してみてくださいね。

また、語呂合わせなどで覚えることも効果的です。

年号 出来事
593 聖徳太子、摂政となる
645 大化の改新
701 大宝律令
894 遣唐使の廃止
1156 保元の乱
1159 平治の乱
1549 キリスト教伝来
1871 廃藩置県
1872 学制発布

「高校入試によく出る年号と対策方法についてもっと詳しく知りたい!」という人は、こちらの記事を参考にしてください。
→年号記事のURL

また、年号を語呂合わせで覚えたいという人にはこちらの記事がおすすめです。
→語呂の記事URL

③テーマごとに確認する

テーマごとに確認をしましょう。歴史のテーマには「政治史」「外交史・外国史」「社会史」「文化史」があります。

中でも「文化史」は頻出問題です。

しかし、文化は「名前」と「その作品」などを覚える必要があり、整理が難しいです。そのため時間がかかるかもしれませんが、先述した通り頻出事項なので文化史だけでまとめてみましょう。

④過去問をたくさん解く

直前期は何よりも過去問を多く解くことが大切です。

そのため、直前期に新たな問題集を始めることだけはやめてください。新たな問題集は全てを終えることが出来ないことに加え、新たに分からないことが出てきた場合、不安を煽ってしまいます。

繰り返しになりますが、直前期は過去問を解きましょう。過去問を解くことで、出やすい時代や分野が分かります。

また、過去問は実際に出題された問題で演習を重ねることになるので、効果的に苦手を見つけやすくなりおすすめです。

⑤正解していた問題の選択肢もみるように!

過去問を解いていく中で正解していた問題も、他の選択肢のどこが間違えているのかを確かめるようにしましょう。

そうすることで、より多くの知識の定着とチェックが可能になります。

まとめ

今回は、都立高校入試歴史の傾向と対策についての解説をしました。

都立高校入試歴史は、一問一答の知識だけでは対応できないような問題が出題されます。

対策には、「一問一答の知識をつける」「周辺知識や前後関係の理解をする」の2つを実践してみてください。

歴史は、試験直前に短期的に勉強しただけでも、点数をあげることが可能な科目です。最後まで諦めずに対策をしましょう。

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監修者|橋本拓磨

橋本拓磨

東京大学法学部を卒業。在学時から学習塾STRUXの立ち上げに関わり、教務主任として塾のカリキュラム開発を担当してきた。現在は塾長として学習塾STRUX・学習塾SUNゼミの運営を行っている。勉強を頑張っている学生に受験を通して成功体験を得て欲しいという思いから勉強効率や勉強法などを届けるWEBメディアの監修を務めている。

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