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高校入試対策!社会・地理の「扇状地」がわかる!しっかり理解するためのポイントを徹底解説!

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中学社会・地理でよくテストに出る「扇状地」

三角州も扇状地と同じように、川が原因でつくられる地形であるため混同しやすいですが、この記事では三角州と扇状地の違いも詳しく説明しています。

記事を読んで扇状地についての理解を深めてくださいね。

扇状地とは

扇状地とは、川が山間部から平野や盆地に流れ出たところで見られる地形です。

特徴は日当たりと水はけが良いことで、その特徴を活かして果樹園などに利用されています。

扇状地の成り立ち

扇状地は川がつくる地形の1つです。

山から流れ出す川は上流で山を削り、そのときに生じた土砂は川の流れに乗って下流まで運ばれていきます。

上流では山の斜面に沿って流れるため川に勢いがあり、土砂はあまり堆積することなく運ばれていきます。

ところが、川の流れが平野部にさしかかって勢いが弱まると、粒の大きな砂や石は運べません。

運ばれなくなった粒の大きな砂や石はそこで堆積し、どんどんたまって扇状地ができるのです。

このように扇状地の中央部は粒の大きな砂や石からできているので、水が地下にしみこみやすいという特徴があります。

また、扇状地ができるのは大きくひらけた平野や盆地のため、日当たりもいいことが多いです。

扇状地の活用方法

扇状地は、水はけと日当たりがよいという特徴から、主に果樹園として活用されています。

日本では昔から稲作が盛んですが、水が地下にしみこんでいってしまうため、扇状地は水田には向いていません。

そこで、明治から昭和の初めごろにかけては養蚕の桑畑として使われていました。

しかし、化学繊維の普及などによって製糸業が衰退すると、桑畑も減っていきました。

そのため扇状地では、かつて桑畑だったところが果樹園として使われるという変化がよく見られます。

地形図の地図記号や生産物のグラフなどにこうした変化が見られるときは、扇状地の話題である可能性が高いです。

日本の代表的な扇状地

日本では、中央高地や東北地方など山が多い地域で広大な扇状地が見られます。

  • 甲府盆地(山梨県)
  • 長野盆地(長野県)
  • 山形盆地(山形県)

こうした土地では、気候に合わせた果樹栽培が盛んです。

甲府盆地や長野盆地は桃やぶどうなどの果樹園に利用され、いまでは日本でも有数の産地として知られています。

山形盆地では、山形県名産のさくらんぼ栽培が行われています。

扇状地の入試問題を解いてみよう

それでは、実際の入試問題を解いてみましょう。

次の問題は、平成27年度都立高校入試大問1から抜粋したものです。

“次の問に答えよ。
[問]次のⅠのルートマップは、扇状地の土地利用を調査することを目的とした野外観察を行うため、2010年の「国土地理院発行2万5千分の1地形図(楯岡)」の一部に、調査地点ア~エを●で示すとともに、道順を→で表したものである。Ⅱの文章は、Ⅰのア~エのいずれかの調査地点で分かったことを記録したものである。Ⅱの文章で述べている調査地点に当てはまるのは、Ⅰのア~エのうちではどれか。

Ⅱ <この調査地点で分かったこと>
東の方角を見ると、北東にある山と南東にある山の間の斜面に果樹園が広がっていた。
南の方角を見ると、この調査地点から南に延びている道路の両脇に水田が広がっていた。”

では、さっそく解いていきましょう。

ア~エの調査地点は、いずれも北東と南東に山があることが地形図から読み取れます。

これらの山を上から順に①・②・③としましょう。

調査地点アとイは北東に①が、南東に②があります。

調査地点ウとエは北東に②が、南東に③があります。

ここでそれぞれの山の間を見ると、①と②の間は扇状地のような地形が広がっており、果樹園として利用されています。

一方、②と③の間は扇状地になっておらず、果樹園としても利用されていません。

この段階で正解はアかイに絞られます。

続いてⅡの2つめの文章に従って、アとイの南の方角を見てみましょう。

アの南側には住宅地や工業団地が広がっており、水田は見られません。

一方、イの南に道路をたどっていくと、両脇に水田があります。

よって、正解はイです。

扇状地の勉強法

高校入試でよく見かける地形図の問題で、扇状地を読み取るものもあります。

扇状地は川が山間部から平野や盆地に流れ出るところに見られ、土地の利用方法も特徴的なため、次のようなポイントで見分けることができます。

  • 標高から山に囲まれた土地だとわかる
  • 扇形(おうぎがた)に広がっている
  • 果樹園の地図記号が見られる
  • 昔の地形図では桑畑の地図記号が広がっている

こういった特徴がないか、地形図をよく読み取るようにしましょう。

扇状地の直前対策法!

それでは具体的に、扇状地の直前対策としてどのようなことに取り組めば良いのでしょうか?

扇状地のできる場所と活用方法を覚える!

直前期には、次のようなポイントを確実に押さえておきましょう。

扇状地ができる場所:川が山間部から平野や盆地に流れ出たところ
扇状地の活用方法:果樹園

これらの特徴は、扇状地がどうやってできるかを思い出せばきちんと理解できるはずです。

焦らず着実に知識を入れていきましょう。

まとめ

扇状地について理解できたでしょうか?

扇状地ができる過程を丁寧に理解することで、大事なポイントも自然に覚えられるようになります。

記事をしっかり読み込んで、勉強に役立ててくださいね。

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橋本拓磨

東京大学法学部を卒業。在学時から学習塾STRUXの立ち上げに関わり、教務主任として塾のカリキュラム開発を担当してきた。現在は塾長として学習塾STRUX・学習塾SUNゼミの運営を行っている。勉強を頑張っている学生に受験を通して成功体験を得て欲しいという思いから勉強効率や勉強法などを届けるWEBメディアの監修を務めている。

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