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早稲田実業高校入試(数学)の傾向と対策!

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早稲田実業高校の数学問題の傾向と対策について解説します。

早稲田実業高校の数学では年によって出題範囲が変わっていますが、例年概ね同傾向の問題が出題されています。

同傾向の問題が多いため過去問による演習がより重要となります。

早稲田実業高校入試(数学)の傾向分析

早稲田実業高校入試の数学はどのような傾向で出題されるのでしょうか?

下記にて、問題の構成と出題傾向、難易度についてまとめました。

早稲田実業高校入試(数学)の大問構成と出題範囲

早稲田実業高校入試の数学は次のような大問構成になっています。

  • 大問1:小問集合
  • 大問2:小問集合
  • 大問3~5:いくつかのジャンルから3題出題

配点は公開されていません。

次に各大問について詳しく見ていきましょう。

大問1

大問1の小問集合は3~5問程度、比較的簡単な問題が出題されます。近年は文字式の因数分解や確率、図形など広い範囲で出題される傾向にあります。

また、レベルとしては基本的な問題が出題されます。そのため、一度は見たことがあるような問題です。基礎的な学力をつけて即答できるようにしておきましょう。

大問2

大問2も独立の小問が2題程度出題されます。大問1と比べて思考力が必要な難易度が高い問題です。こちらは作図や途中計算を記載が必要な問題もあります。

出題内容としては平面・立体図形、2次方程式の応用、資料の活用に関する問題などが出題されることが多いです。

大問3~5

大問3~5では例年5種類程度のジャンルから3題まとまった大問が出題されます。次の内容が多く出題されています。

  • 連立方程式の応用問題
  • 関数に関する問題
  • 関数と平面図形の融合問題
  • 数の性質に関する問題
  • 図形問題

出題されるジャンルを詳しく見ていきましょう。

連立方程式の応用問題

連立方程式の応用問題としては、文章問題や連立方程式の性質を使った問題などが出題されています。

文章題は、割合による表現や標本数による表現が混ざっている戸惑いやすい文章で出題されることもあります。そのため、何と何が等しいのか注意して式を立てましょう。

関数に関する問題

主に直線と放物線に関する問題が出題されます。特に関数の係数が文字になっているような問題が好んで出題される傾向にあります。

グラフをイメージしたり、実際に書いたりしながら落ち着いて解きましょう。

関数と平面図形の融合問題

受験では頻出の関数と図形を絡めた問題です。グラフや図形が問題文中では与えられず、自分で手書きする必要がある問題が多く出題されています。

また関数の問題同様、式の中に文字が入っているような抽象度の高い問題が多いです。

数の性質に関する問題

主に整数の性質に関する問題です。特に素因数分解や2つの整数の公約数を検討するような問題が多く、数列の法則に気づくかどうか思考力を試す問題などが出題されます。

図形問題

平面や立体図形の問題です。図形問題は毎年1題出題されていますので、最低でも1題は出ると思っておいたほうが良いでしょう。

平面図形としては三角形や円などの性質を使って解く問題が多いです。立体図形は必ず切断面など平面図形に落とし込んで考える癖をつけておきましょう。

早稲田実業高校入試(数学)の難易度

早稲田実業高校の数学の問題は数学的な思考力や発想力が必要な問題が多く出題されます。

そのため、公式を覚えているだけでなく内容や証明をしっかり理解しているかが解けるかどうかの分かれ目になることも多く、難易度は高いと言っていいでしょう。

理解を深めるために、一度は公式や定理を自分で導出してみて、なぜそうなるのかをしっかり理解しておくことが重要です。

また、自分で導出することで数学的な思考力や発想力も身につけることができます。

早稲田実業高校入試(数学)解答の際の時間配分

試験時間が60分です。

見直し時間を3分確保することを考えて残りの57分で試験を解く時間配分例を紹介します。

  • 大問1:9分
  • 大問2:9分
  • 大問3:13分
  • 大問4:13分
  • 大問5:13分

解く順番は上から順番に解いていけばよいでしょう。大問3~5は年によって変わるので、問題をさっと見て自分が得意で確実に取れそうなところから解いていきましょう。

1題に時間を取られて他の問題を解く時間がなくなったということにならないためにも、分からなければ飛ばすという選択肢も持っておくことが重要です。

早稲田実業高校入試(数学)の対策と勉強法

早稲田実業高校に合格するためにはどのような対策が必要でしょうか?

時期別にやるべき対策をまとめました。

中1・中2のうちにやっておきたい対策

この時期は日頃から勉強をする習慣をつけて、基礎的な学力の確保をしておくことが重要です。

授業で行われる公式の導出や定理の証明は、聞いただけで満足せず自分で一度やっておくことをおすすめします。理解が深まって後々に役立ってきます。

中3の夏前までにやるべき対策

この時期から中学校の全範囲を復習しておきましょう。夏休み頃からは演習問題を中心に取り組んでいく必要があります。

そのため、定理や公式の証明を自分でやって理解を深める時間があるのはこの時期まででしょう。

問題を解くのに必要な思考のエッセンスが導出の中に含まれています。これを理解しておくことで直前までの演習や試験本番で出題される問題に立ち向かうことができるでしょう。

中3の夏休みにやるべき対策

貴重な長期休暇なので有効的に使うことが大切です。

標準的な問題集を1冊取り組みましょう。少し難易度の高い問題集を選んでおくと良いと思います。解答解説がついていてその解説が理解しやすいものを選ぶと良いでしょう。

その問題集を秋までに1冊やり込むことをおすすめします。自力で何も見ずに解けた問題には印をつけておき、2周目以降はその問題に取り組む必要はありません。

このように印をつけておくことで自分が苦手で取り組むべき問題が明確になり、効率よく受験勉強することができます。

また、家で集中できない場合もあると思います。そのときは図書館の自習室など勉強しかできない環境に身をおいて勉強に集中しましょう。場合によっては塾などの夏期講習に通うのもありです。

中3の秋に取り組むべき対策

この時期から過去問に取り組みましょう。都立高校と違い、過去問を無料で入手することはできませんが購入することはできるので必ず過去問を解くようにしましょう。

出題されるジャンルは少し変わりますが、同傾向の問題が出題されています。事前にどんな問題が出るかわかっていれば当日焦ることなく問題に取り組めます。

中3冬・受験直前期に取り組むべき対策

この時期も過去問を中心に問題演習に取り組みましょう。新しい問題集に手を出す必要はありません。すでに使っている問題集を2周3周とやりこんで、できない問題をなくしていきましょう。

できた問題には印をつけて自分ができない問題だけに集中して苦手な内容を潰していきましょう。

また、体調管理に気をつけて当日まで無理なく勉強することも大切です。

まとめ

早稲田実業高校の数学では比較的難易度の高い問題が多く出題されます。思考力や発想力が必要な問題も多くありますのでしっかりこれまで学んだことを理解した上で挑むことが重要です。

60分という短い時間で問題を解く必要があるので、場合によっては捨てる問題を取捨選択して解ける問題から確実に得点にしていきましょう。

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監修者|橋本拓磨

橋本拓磨

東京大学法学部を卒業。在学時から学習塾STRUXの立ち上げに関わり、教務主任として塾のカリキュラム開発を担当してきた。現在は塾長として学習塾STRUX・学習塾SUNゼミの運営を行っている。勉強を頑張っている学生に受験を通して成功体験を得て欲しいという思いから勉強効率や勉強法などを届けるWEBメディアの監修を務めている。

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