明治大学付属明治高校の数学問題の傾向と対策について解説します。
明治大学付属明治高校の数学は例年概ね同傾向の問題が出題されています。問題としては頻出の内容が多いですが、ほとんど途中式の記述が求められます。
同傾向の問題が多いため過去問による演習がより重要となります。
明治大学付属明治高校入試(数学)の傾向分析
明治大学付属明治高校の数学はどのような傾向で出題されるのでしょうか?
下記にて、問題の構成と出題傾向、難易度についてまとめました。
明治大学付属明治高校入試(数学)の大問構成と出題範囲
明治大学付属明治高校の数学は次のような大問構成になっています。
大問1:小問集合
大問2~5:様々なジャンルから4題
大問1は小問集合で毎年出題されています。大問2~5については出題されやすいジャンルはありますが、「例年大問○には方程式が出題される」と言った規則性はありません。
小問集合と途中式の記述が必要な大問が4題というスタイルの大問構成は、長期間に渡って続いているので変わることはないと思われます。
配点は公開されていませんが、学校の入試情報によれば大問1の小問集合で5題程度出題され、1題7~8点と高い配点となっています。
小問集合をミスなく解けるかどうかで合否が分かれると言っても過言ではないでしょう。
各大問について詳しく見ていきましょう。
大問1:小問集合
問題の答えだけを解答する形式の問題です。例年5題程度出題されます。
出題される内容としては次のものがよく出題されています。
- 文字式
- 2次方程式
- 連立方程式
- 関数
- 確率
- 数の性質
- 図形
標準的な難易度の問題が出題されると思って良いでしょう。
難易度がそれほど高くなく、配点は大きいのでここの問題を落とすと合否に関わると思ったほうが良いでしょう。そのため、繰り返しの問題演習が重要となります。
大問2~5:記述問題
明治大学付属明治高校では途中式の記述が必要な大問が4題出題されます。よく出題されるジャンルはありますが、年によって変わります。
よく出題されるのは次のジャンルです。
ほぼ出題されている
- 関数(放物線や直線)
- 平面図形
出題されたことがある
- 2次方程式
- 連立方程式
- 関数と平面図形の融合問題
- 立体図形
- 数の性質
問題数が多い分それぞれの難易度はそれほど高くありません。2次関数と平面図形に関してはほぼ出題されると思って対策しておきましょう。これらの他に2題出題されます。
内容は年によってまちまちではありますが、標準的な問題が解けるようになっていれば解答は可能でしょう。
大問2~5はすべて途中式の記述が必要な問題です。そのため、それぞれのジャンルへの対策よりも記述式の解答をする練習をしておくことが重要です。
論理的に過不足なく解答するのは付け焼き刃では難しいです。
明治大学付属明治高校入試(数学)の難易度
問題自体の難易度はそれほど高くありません。しかし、大問2~5では中学校ではあまり求められない記述式の解答が必要となります。記述式での解答をする練習は早い段階からしておいたほうが良いでしょう。
具体的には、演習問題を解くときに途中式までしっかり書きながら解く習慣をつけておきましょう。特別な対策というよりも問題に関係なく途中式を書くことによって自然と身についてきます。
明治大学付属明治高校入試(英語)解答の際の時間配分
試験時間は50分です。
見直し時間を5分確保するとして、45分で問題を解く時間配分の例を示します。
- 大問1:9分
- 大問2:9分
- 大問3:9分
- 大問4:9分
- 大問5:9分
まず大問1を解きましょう。そして大問1が終わった段階で大問に取り掛かる前に大問2~5をさっと見ておきましょう。
どの大問にどんな問題が出題されるかは当日しかわかりません。順番に解いていってしまうと時間が足りなくなったときに後ろの問題のほうが簡単だったということがありえます。
そのため、大問2以降は解けそうな問題から確実に解いていきましょう。
明治大学付属明治高校入試(数学)の対策と勉強法
明治大学付属明治高校に合格するためにはどのような対策が必要でしょうか?
時期別にやるべき対策をまとめました。
中1・中2のうちにやっておきたい対策
この時期は日頃から勉強をする習慣をつけて、基礎的な学力の確保をしておくことが重要です。
普段の勉強で演習問題を解くときはできるだけ途中式を書きながら解くをつけましょう。明治大学附属明治高校以外でもこの解き方は活きてくるはずです。
中3の夏前までにやっておきたい対策
この時期から中学校の全範囲を復習しておきましょう。夏頃からは問題演習の比率を大きくする必要があります。
明治大学付属明治高校では中学校の全範囲から満遍なく問題が出題されます。そのため、この時期までに基礎的な復習を済ませてしまいましょう。
中3の夏休みにやるべき対策
貴重な長期休暇なので有効的に使うことが大切です。
標準的な問題集を1冊取り組みましょう。問題自体の難易度はそれほど高くないため、1冊やり込めば対策は十分でしょう。
問題集を選ぶときは自分で途中式も書くことを考慮して、解答解説がしっかりしていて、答えだけでなく途中計算が書かれているものを選ぶのが良いです。
その問題集を秋までに1冊やり込むことをおすすめします。途中式も含めて自力で解答できた問題はもうあなたには必要ありません。印をつけて違う問題に注力しましょう。
また、家で集中できない場合もあると思います。そのときは図書館の自習室など勉強しかできない環境に身をおいて勉強に集中しましょう。場合によっては塾などの夏期講習に通うのもありです。
これくらいの時期までに一度記述式で解いた問題を先生に見てもらいましょう。記述式の解答は採点者に自分の解答を伝えるためのものです。
そのため、先生が見て伝わらなければ採点者にも伝わりません。
本来なら100点満点の答えでも説明が省略されているだけで部分点しかもらえないという可能性もあります。
しかし、どうやって書けばいいのか理解して習慣づけておけば不要な減点を避けられます。
中3の秋に取り組むべき対策
この時期から過去問に取り組みましょう。都立高校と違い、過去問を無料で入手することはできませんが購入することはできるので必ず過去問を解くようにしましょう。
過去問は必ず時間を測って解くようにしてください。本番の時間配分を事前に予測することができます。過去問についても何度も解いてわからない問題がないようにしておきましょう。
中3冬・受験直前期に取り組むべき対策
この時期も過去問を中心に問題演習に取り組みましょう。新しい問題集に手を出す必要はありません。すでに使っている問題集を2周、3周とやりこんで、できない問題をなくしていきましょう。
何度も同じ問題集をやり込むことで自分の苦手な問題が見えてきていると思います。その問題を中心に苦手は徹底的に潰しましょう。
また、体調管理に気をつけて当日まで無理なく勉強することも大切です。
まとめ
明治大学付属明治高校の数学の傾向と対策について解説しました。明治大学付属明治高校では難易度は高くありませんが、ほとんどの問題で途中式の記述が必要です。
この対策は一朝一夕ではできません。明治大学付属明治高校以外でも通用する技術なので早い段階から対策しておくことが重要です。
しっかり対策をして合格を勝ち取りましょう。