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都立高校地理の傾向と対策!テーマ別、地域別に勉強して対策しよう!

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都立高校入試社会の中で、多くの問題が出題される地理の分野。しかし、範囲が広いこともあり中学校や塾などでしっかりと対策をする機会は少ないのではないでしょうか。

そこで今回は、都立高校入試の地理の傾向と対策について説明します。

直前に押さえるべき勉強法もまとめているので、直前期で地理に関して焦っている!と言う人にも役に立つ記事になっています。

都立高校入試地理の内容・形式

都立高校入試社会では、地理として独立した問題は計6問出題されます。大問2に「世界地理」、大問3に「日本地理」が出題されます。

「地理」「歴史」「公民」とある中で、1番問題数が多いのが「地理」になります。

出題タイプは「知識タイプ」と「読解タイプ」の2つに分かれています。それぞれのタイプには、このような問題が出題されます。

  • 知識タイプ:気候や産業、輸出入品の特徴からどの国が当てはまるのかを問う問題
  • 読解タイプ:図や表、グラフなどの資料の内容を正しく説明したものを問う問題

どちらのタイプも資料を読み取り解答する問題が多いため、多くの資料に事前に触れておくことが必須となります。

また、先述した通り地理分野の問題が一番多く出題されます。そのため配点も一番大きいです。

以上のことから、地理の対策をする重要性を分かっていただけたでしょうか。

では次に、どのように勉強をすればいいのかについて解説します。

地理全体の勉強法

地理の勉強で大切なことは以下の3つです。

  1. インプットとアウトプットを繰り返す
  2. たくさんの問題集をこなし、様々なグラフや表と出会う
  3. 中学1年生のころから入試対策を始める

では、それぞれについて詳しく説明していきます。

①インプットとアウトプットを繰り返す

社会は「暗記科目」と言われるように、ある程度の知識は覚える必要があります。そして、覚えるために必要なことは「インプットとアウトプットを繰り返すこと」です。

インプットとは教科書や参考書などで知識を暗記することで、アウトプットとは問題集などで問題を実際に解いてみて、知識が定着しているのか確認することを指します。

地理には多くの資料がある分、1回の単元におけるインプットの量が膨大になります。そのため、その都度アウトプットをする必要があります。

例えば、地域別の気温や降水量のグラフなどは似ている点が多いです。きちんと整理をするためにも、インプットをしたら問題集などでアウトプットをしましょう。

②たくさんの問題集をこなし、様々なグラフや表と出会う

①のインプットに関して当然のことなのですが、多くのインプットをすればするほどアウトプットが可能になります。

そのため、多くの参考書で様々なグラフや表をみましょう。ここでいう参考書には問題集だけではなく、「教科書」「資料集」「地図帳」なども含みます。

問題集は頻出事項をまとめてはありますが、1番詳しく載っているのは「資料集」「地図帳」の2つです。授業を受けながら、該当ページに目を通しておくことをおすすめします。

③中学1年生のころから勉強を始める

地理は中学1年生のころから対策可能です。中学1年生に学習したことは、もちろん入試の出題範囲です。そのため早いうちから勉強を始めましょう。

中学1年生の頃から対策をはじめておくことで、中学3年生で取り扱う「公民」に時間をかけることができるようになります。

しかし、いくら中学1年生のころから対策を始めていたとしても、中学3年生のころには忘れている内容も多いので、中学3年生の夏には必ず復習をするようにしてください。

地理(日本)の勉強法

日本地理の勉強法は、主に2つあります。

  1. テーマ別に勉強する
  2. 地域別に勉強する

では、それぞれの詳しい勉強法について説明します。

①テーマ別に勉強する

地理には「人口」「産業」「気候」などといったテーマがあります。

テーマで学習をすると、日本を俯瞰してみることが可能になります。

また、テーマで学習をする際には文章でその内容を説明出来るようになっておくと、単なる1問1答の暗記知識ではなく文章問題にも対応できるようになります。

②地域別に勉強する

都立の入試問題では、ある特定の地域がピックアップされて出題されることがあります。そのため地域別に勉強をすることが効果的です。

日本の地域には「北海道」「東北地方」「関東地方」「中部地方」「近畿地方」「中国・四国地方」「九州地方」の7地方区分があります。

7つの地方ごとに特徴をノートなどにまとめてみるのもいいでしょう。

それでは具体的にどのようなことに注意して勉強すると良いのでしょうか?

絶対におさえておきたい内容はこぼさない

日本地理において、絶対におさえておきたい内容は以下の通りです。

これらは都立入試で頻出事項なので、みなさんも問題集を解いていたら1回は見たことがあるものが多いはずです。

  • 都道府県名とその位置
  • 県庁所在地名
  • 各地域の気候
  • 各県の特色ある産業や特産品
  • 豚・鶏・牛の生産量ランキング
  • 地図記号

これらの内容は、きちんと暗記するようにしましょう。

地図や表をチェックする

近年、地図や表から読み解く問題が増えています、そのため、資料集などに載っている資料にきちんと目を通すようにしましょう。

しかし、ただ目を通すだけではあまり意味がありません。

資料を見る際には、その資料が何を指しているのか文章で説明できるようにしておきましょう。

地理(世界)の勉強法

世界地理の勉強法も日本地理の勉強法と同様になります。

  1. テーマ別に勉強する
  2. 地域別に勉強する

①テーマ別に勉強する

世界地理で目を通すべきテーマも、「人口」「産業」「気候」などです。

人口ランキングで上位の国の特色ある産業や、気候については確認しておきましょう。

ちなみに2020年10月地点での世界の人口ランキング上位3位は以下の通りです。

1位 中国
2位 インド
3位 アメリカ

②地域別に勉強する

世界の地域は、「ヨーロッパ州」「アフリカ州」「アジア州」「北アメリカ州」「南アメリカ州」「オセアニア州」の6つの区分に分かれてます。

それぞれの地域で特色が大きく異なるので、特徴的な事項を確認しましょう。

それでは具体的にどのようなことに注意して勉強すると良いのでしょうか?

絶対におさえておきたい内容はこぼさない

世界地理において、絶対におさえておきたい内容は以下の通りです。

  • 主要な国名・首都名とその位置
  • 人口・面積ランキング上位5位
  • 原油・石炭・鉄鉱石の産出国と輸出国ランキング
  • 時差の計算方法
  • 宗教分布
  • 言語分布

各国の特徴を文章でまとめる

主要な国や都市は、特徴を文章でまとめておきましょう。

先述した通り、東京都立入試では一問一答形式の問題では対応できないような問題が出題されます。

そのため、自分の言葉で説明できるようになっておくことはとても大切です。

その際には地図で場所も確認することを忘れずにしましょう。

試験直前に押さえておきたい地理対策

ここからは、「試験まで時間がない…!」と焦っている人のための直前対策について解説します。

地理は、積み重ねが必要な英語や数学と違って、短期集中的に勉強をすることで点数を伸ばすことが出来る教科です。

そのため、試験直前でも十分に対策可能です。

では、直前対策として3つ紹介します。

今までに出てきたグラフや表を確認する

今まで取り組んだ問題集や、過去問に出てきたグラフや表を確認しましょう。

その中でも、よく出てくるランキングを把握することは得点アップのための近道です。

よく出てくるランキングには、「世界の人口」「世界の面積」「日本のある野菜や果物の生産」などがあります。

「これよく見る!」と思うものは、確実に覚えるようにしましょう。

問題を解いて、出てきた国や都市の位置を確認する

問題を解いていて出てきた国や都市の位置を、地図帳で確認しましょう。

問題で問われた国や都市は、入試でも頻出であることが多いです。

また、地図をみることで他の情報も得ることができるので、「地図帳」は直前の時期にも有効な参考書です。

寝る前に暗記をする

就寝前に一問一答形式の暗記をしましょう。

寝る時間が遅くなってはいけませんので、時間としては15分程度で構いません。

なぜ寝る前なのかというと、暗記は寝る前が1番ベストなタイミングだからです。

脳は寝ている間に知識を定着させます。そのため、寝る前のベッドの中などで、赤シートを用いた一問一答形式の問題集に取り組みましょう。

まとめ

今回は、都立高校入試地理の傾向と対策についての解説をしました。

都立高校入試地理は、問題数が多く配点も高いため、社会全体の点数を上げるためにも十分な対策が必要です。

対策には、「インプットとアウトプットを繰り返す」「たくさんの問題集をこなし、様々なグラフや表と出会う」「中学1年生のころから入試対策を始める」の3つを実践してみてください。

地理は、試験直前に短期的に勉強しただけでも、点数をあげることが可能な科目です。最後まで諦めずに対策をしましょう。

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監修者|橋本拓磨

橋本拓磨

東京大学法学部を卒業。在学時から学習塾STRUXの立ち上げに関わり、教務主任として塾のカリキュラム開発を担当してきた。現在は塾長として学習塾STRUX・学習塾SUNゼミの運営を行っている。勉強を頑張っている学生に受験を通して成功体験を得て欲しいという思いから勉強効率や勉強法などを届けるWEBメディアの監修を務めている。

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