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都立八王子東高校入試英語の傾向と対策!ハイレベルな独自入試を突破しよう!

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都立八王子東高校は東京都の進学指導重点校に指定されている有数の進学校です。

この進学指導重点校では、2018年度からそれまで入試で利用されていたグループ作成問題に代わり独自作成問題が導入されました。

そのため、受験生は都立八王子高校「独自」の問題について対策を取らなければなりません。

この記事では都立八王子東高校入試の英語独自問題の傾向と対策、および詳しい勉強法についてご紹介します。

都立八王子東高校入試(英語)の傾向分析

都立八王子東高校入試の英語はどのような構成で出題されるのでしょうか。

下記にて出題の傾向をまとめました。

都立八王子東高校入試(英語)の大問構成と出題範囲

都立八王子東高校入試、英語の大問構成と出題範囲は以下のようになっています。

  • 大問1:リスニング問題
  • 大問2:長文問題(対話文)
  • 大問3:長文問題(説明文)

この大問構成には独自問題が導入されてからも変更はありません。

しかし、大学入試での共通テストの導入など、入試改革の動きは各所でみられますので、受験生は若干の変更には対応できる力をつけておくと良いでしょう。

ここからは各大問の詳しい出題内容について見ていきます。

大問1:リスニング問題(配点不明)

リスニング問題は放送内容に関する英語の質問文に英語で解答する形式です。

放送される音声と問題文、解答の全てが英語の形式のリスニング問題に慣れていない受験生にとっては難しく感じるでしょう。

リスニング問題は流れてきた音声を正確に聞き取り、分析する力が試されます。そのため、英文に慣れていてもリスニングが苦手、という人は多いです。

リスニング問題を解くときのコツについて紹介します。

リスニング問題を解く時、まず初めに問題文にさっと目を通しましょう。長文問題では読み返したり、重要だと思う単語に丸をつけたりすることが可能です。

しかし、リスニング問題はこれらのようなことはできません。問題文を読み、答えになりそうな単語が無いか注意深く聞きましょう。

リスニング問題に慣れてきたら、場面を思い浮かべながら放送を聞くようにしましょう。「今話しているのは誰だろうか。」「どんな場面だろうか。」これらを思い浮かべるとリスニング問題が解き易くなるでしょう。

大問2:長文問題(対話文)(配点不明)

大問2はある人物同士の対話やグループディスカッションでの対話が出題されます。出題の傾向としては英文に関連する英作文も出題されました。

対話文の長文問題は多くの受験生が得意としていることが多いため、合格のためには周囲と差をつけられないように高得点が望まれます。

対話文では「登場人物の関係を理解すること」「何について話しているのか(会話のテーマ)を読み落とさないこと」が重要です。

対話文では左端に名前が書かれ、発言内容がその右側にかかれることが多いです。最初から読み進めていくうちに誰が話しているのか、誰に話しているのか、発言者の立場などを見落とすことが良くあります。

こうなってしまうと、対話文の全容を掴むのに何度も読み返したりと、無駄な時間を使ってしまいます。

このミスを防ぐためには登場人物の名前に何かマークをつけておくことが大切です。左端の名前に個人個人のマークをふることで整理をしながら理解することが可能になります。

整理して会話を読み解くことの他に大切なのは対話のテーマを掴むことです。テーマは出題されやすいだけでなく、会話全体の流れに大きく影響しています。

また、英作文の内容でも問われることが多いので注意が必要です。

対話文形式の長文では、読み取りやすいように工夫すること、対話のテーマを掴むことが重要です。英文読解の基礎となる語彙と文法の理解を高めた上で、演習を重ね、自分にあった解き方を見つけてください。

大問3:長文問題(配点不明)

説明文の英語長文が出題されます。

出題の傾向としては、英文の中での語句の並べ替え問題が頻出です。文法について知識を深めると共に英文の流れを捉えることも重要になってきます。

説明文の英文は授業で良く取り扱われる分、慣れていることが多いのではないでしょうか。その点で大問2の会話文に比べ、より語彙や文法の充実が大切になります。

説明文を解く時に手助けとなるのが、「パラグラフごとに内容を掴むこと」です。

各段落で述べられていることを簡単に言葉にまとめていくようにすると、文章全体が理解し易くなります。

また、説明文では特に先に問題文を見るようにしましょう。八王子東高校の入試では、大問2と大問3の合計で2,000語以上の文章が出題されます。

説明文で何度も繰り返し読み返すことを防ぎ、素早く正確に解くためにも問題文を先に読む癖をつけるようにしましょう。

説明文の点数は演習で大きく伸びることが多いです。特に記述問題は自分一人で答え合わせ、解き直しをするのでは無く、先生など周りの人に添削してもらうことをお勧めします。

都立八王子高校入試(英語)の難易度

都立八王子東高校入試の英語の難易度ですが、以前のグループ問題よりもかなり高くなっています。

語彙、文法など基礎的事項を充実させることと同時に、その応用力が見られます。また、近年の入試改革の流れにより若干の難易度の上昇も考えられます。

都立八王子高校入試(英語)解答の際の時間配分

都立八王子東高校入試、英語の制限時間は50分です。解答の時間配分ですが、文章量がとても多いため、一度問題文に目を通し、得点が期待できそうな長文から解き始めましょう。

しかし、リスニング問題は問題文が英語であり、理解するのに時間がかかる恐れがあります。そのため、解答の際は以下の順番で解くことをお勧めします。

  • 大問1:リスニング問題文の把握
  • 大問2:長文問題(対話文)
  • 大問3:長文問題(説明文)
    (リスニング問題の放送が始まったら大問1に戻ってください。)

また、時間配分はリスニングの放送時間にも左右されるので、リスニングが終了した時点で、残り時間を確認し、長文2つにかける時間は均等にするのが良いでしょう。

慣れてくれば会話文は説明文よりも早く読むことができると思いますが、大問2の対話文には英作文も出題されますので、かける時間は均等で大丈夫でしょう。

注意すべきことは、全ての問題に目を通すことです。解答時間と相談しながら、分からなかったら次に進み、時間の余裕を見て考え直すことで解答の精度も上がります。

都立八王子東高校入試(英語)の対策と勉強法

都立八王子東高校入試は先にも述べたように、「基礎力の充実」と「応用力」の二つが必要です。

そのため中1、中2には学校の勉強や教科書で語彙や文法を身につけることを意識し、中3からは応用力をつけることを重視しましょう。

それでは以下に具体的な勉強方法を紹介します。

中1・中2のうちにやっておきたい対策

中1、中2のうちに語彙力と文法など基礎力を固めましょう。これらの基礎力は学校の授業、定期テスト勉強などである程度身につきます。

語彙力がなかなか身につかない人は、英単語を声に出して読みながら何度も書いてみましょう。

記憶を定着させるには、自分で声に出して読む、聞く、書く、を同時にすることが大切です。単語カードを使っての学習も効果があるでしょう。

英語の難しいところは、文法が日本語と全く異なるという点です。

これも授業や教科書である程度力はつくと思います。しかしどうしても理解できない、理解できているけれど英文に当てはめられない、といった人は多くの英文を読むのが良いでしょう。

教科書の英文を声に出して読んだり、文法の参考書の例文を覚えるまで読んだりすることは、リズムで文法を覚えるのに役立つだけでは無く、速読の助けにもなります。

また、中学3年生になって大きく基本的な事項が抜けていると苦労してしまいます。中学1、2年のうちに語彙力と文法は充実させましょう。

中3の夏休みまでにやっておきたい対策

中学3年生までに基礎力を固めたら、夏休みまでに問題演習を重ねることで自分の力試しをしていきましょう。

都立八王子東高校は応用力が試され、時間制限も厳しいので、英文にできるだけ慣れることが重要です。

基礎力がある程度ついてきたなと感じたら、演習問題やテストによって弱点を探し、弱点が見つかったら夏休みまでに完璧にするつもりで学習しましょう。

英文に慣れるための演習をする夏休みに向け、基礎力をより確かなものにしましょう。

中3の夏休みから入試までにやっておきたい対策

基礎力がついたらいよいよ演習です。演習によって受験生につかんで欲しいのは、自分の解き方です。

傾向と対策でも勉強方法や解き方は書きましたが、ここでは演習の方法を紹介します。

まず、演習は本番を意識して取り組むことが最重要です。入試本番で使えるような自分の解き方やテクニックを掴むためには、本番と同じような環境、時間配分を意識しましょう。

次に、答え合わせと解き直しについてです。ここで大切なのは間違った原因を把握することでつい間違いの原因には様々ありますが、原因によって必要となる対策が全く違います。

例えば、三単現のsを書き忘れていたとしましょう。考えられる原因は、文法の理解ができていないかケアレスミスのどちらかです。

文法の理解ができていないなら文法をもう一度復習する必要がありますし、ケアレスミスならもう少し余裕を持つために解き進め方を工夫したりする必要があります。

先生に記述問題の添削をしてもらう時にアドバイスも合わせて聞くと良いかもしれません。

まとめ

都立王子東高校の英語独自入試では、基礎力はもちろん、よりハイレベルな内容も問われます。

英語は時間配分の難しい科目の一つなので、必要となるテクニックも多くなります。演習量を確保すると同時にその見直しにも時間をかけましょう。

作文や問題演習の記述問題はできるだけ添削をしてもらってください。一人で取り組んでいると見えない穴をしっかり埋めるのにとても役に立ちます。

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監修者|橋本拓磨

橋本拓磨

東京大学法学部を卒業。在学時から学習塾STRUXの立ち上げに関わり、教務主任として塾のカリキュラム開発を担当してきた。現在は塾長として学習塾STRUX・学習塾SUNゼミの運営を行っている。勉強を頑張っている学生に受験を通して成功体験を得て欲しいという思いから勉強効率や勉強法などを届けるWEBメディアの監修を務めている。

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