早稲田大学高等学院の国語問題の傾向と対策について解説します。
早稲田大学高等学院の国語は例年概ね同傾向の問題が出題されています。ここ数年は論説文2題+古文で出題されており、小説や随筆が出題されにくいことが早稲田大学高等学院の特徴と言えるでしょう。
他校と比べて論理的で抽象度のより高い文章への読解力が要求されます。
早稲田大学高等学院入試(国語)の傾向分析
早稲田大学高等学院の国語はどのような傾向で出題されるのでしょうか?
下記にて、問題の構成と出題傾向、難易度についてまとめました。
早稲田大学高等学院入試(国語)の大問構成と出題範囲
早稲田大学高等学院の国語は次のような大問構成になっています。
- 大問1:長文読解問題(論説文)
- 大問2:長文読解問題(論説文)
- 大問3:古文読解問題
早稲田大学高等学院では、長文読解問題として論説文が2題と古文読解問題が出題される、という構成が長期間に渡って続いています。そのため、今後も同様の形式で出題される可能性が高いです。
記述問題もほとんど出題されず、ほとんどが選択肢問題です。たまに「適さないもの」「合致しないもの」を選択する問題が出題されます。いつものくせで安易に答えず問題文をしっかり読んで解答しましょう。
長文読解問題について詳しくみていきましょう。
大問1,2:長文読解問題
早稲田大学高等学院の国語では長文読解問題が2題出題されます。長期に渡って論説文のみが出題されています。
文字数はどちらも3,000~4,000字程度で、社会学や経済学に関する文章が好んで出題されている傾向にあります。
問題文自体はそれほど長くありませんが、試験時間(50分)と古文の問題もあることも考えるとあまり余裕はないと思ったほうが良いでしょう。
また、出題される題材がかなり偏っています。山を張ることをおすすめするわけではありませんが、社会学や経済学に関する本を読んだり、日頃から新聞に目を通したりしておくだけでも有利に働くことでしょう。
教養としての予備知識は学校では教わることはできませんが、試験問題の中には教養としての予備知識がないと分からない問題が出題されたこともあります。そのため、普段から読書をして知識を蓄えておくと良いでしょう。
早稲田大学高等学院では長文読解問題の中に漢字や語句に関する知識問題も出題されます。これらは本文を読まなくても解答できる問題なので、落とさないようにしましょう。
大問3:古文
古文の問題は標準的な問題が出題されます。古文文法や古語などを中心に基本を押さえておきましょう。
しっかり対策しておけば完答は難しくないはずです。
早稲田大学高等学院入試(国語)の難易度
早稲田大学高等学院の国語の難易度は標準的といって良いでしょう。長文読解問題に関して言えば、出題される内容が限られているため対策がしやすいです。
出題されるのがほとんど論説文で好んで出題されるジャンルも固まっています。そのため対策は非常にやりやすいと思います。
試験当日はしっかり問題文を読んで落ち着いて問題に取り組みましょう。
早稲田大学高等学院入試(国語)解答の際の時間配分
試験時間は50分です。
見直し時間を確保するため、45分で問題を解く時間配分の例を紹介します。
- 大問1:17分
- 大問2:17分
- 大問3:11分
長文読解問題はどちらも同程度の難易度なので同じくらいの時間配分で解き、古文読解問題は長文読解問題より比較的難易度が低いので長文より短い配分で良いでしょう。
解く順番は古文が得意かそうでないかで先に解く問題を決めればいいでしょう。古文のほうが得意で自信があるという場合は古文を先に解いて得点を確保する、そうでない人は長文読解から順番に解くという区切りです。
あまりこだわりがなければ上から順番に解いておけば問題ないでしょう。いずれにしても、得意な問題を解く前に時間切れになってしまうことが一番避けるべき事態です。
早稲田大学高等学院入試(国語)の対策と勉強法
早稲田大学高等学院に合格するためにはどのような対策が必要でしょうか?
時期別にやるべき対策をまとめました。
中1・中2のうちにやっておきたい対策
この時期は日頃から勉強をする習慣をつけて、基礎的な学力の確保をしておくことが重要です。
そのため、この時期から読書の習慣をつけておくと良いでしょう。教養としての知識が求められる問題も出題されています。この時期から新書なども読めるように慣れていきましょう。
中3の夏前までにやっておきたい対策
この時期から中学校の全範囲を復習しておきましょう。基礎的な知識は取りこぼしのないようにこの時期にマスターしておくと良いです。
長文読解問題の中に基本的な知識問題が出題されています。この時期にしっかり復習しておいて、長文読解問題の対策に時間を割けるようにしておきましょう。
中3の夏休みにやるべき対策
貴重な長期休暇なので有効的に使うことが大切です。
標準的な問題集に1冊取り組みましょう。特に論説文が多く掲載されている問題集を選びましょう。
一度解いた後、正しかったら満足するだけでなく、必ず見直しをしましょう。解けると思っていた問題でも実は分かっていないということもあります。
解説もしっかり読んでどのようにその答えが導けるかということも勉強しておくとより良いです。この過程で問題を効率よく問題を解くテクニックが身につきます。
確実に解けた問題については印をつけてこれ以降は解く必要はありません。解けた問題に印をつけることによって苦手な分野や出題形式が明確になります。この問題を重点的に取り組むことで効率よく苦手な問題を対策できます。
また、家で集中できない場合もあると思います。そのときは図書館の自習室など勉強しかできない環境に身をおいて勉強に集中しましょう。場合によっては塾などの夏期講習に通うのもありです。
中3の秋に取り組むべき対策
この時期から過去問に取り組みましょう。都立高校と違い、直近3年分以外は過去問を無料で入手することはできません。購入することはできるので必ず過去問を解くようにしましょう。
早稲田大学高等学院では標準的な問題が出題されます。過去問を解いておくことによって出題される問題に慣れることができます。
例年同じようなジャンルの長文読解問題が出題されています。本番に近い形の練習問題としても最適です。数年分過去問を解いた上で受験当日に挑みましょう。
中3冬・受験直前期に取り組むべき対策
この時期も過去問を中心に問題演習に取り組みましょう。新しい問題集に手を出す必要はありません。すでに使っている問題集や過去問をを2周、3周とやりこんで、できない問題をなくしていきましょう。
問題集のやりこみによって苦手な問題が明確になっていると思います。この苦手な問題を徹底的になくすことでより強固な対策ができます。
また、体調管理に気をつけて当日まで無理なく勉強することも大切です。
まとめ
早稲田大学高等学院の国語の傾向と対策について解説しました。毎年似たジャンルの論説文が出題される傾向にあります。
得意と苦手がはっきり分かれる入試問題となるでしょう。その分対策もしやすいので出やすい問題を中心にしっかり対策して試験当日に挑みましょう。
時間は限られていますがしっかり学力をつけておけば完答できる問題です。試験当日に焦らないためにも日頃かしっかり勉強して、正確な解答ができるようにしておきましょう。