「英文法の総復習をしたいけどどうやればいいか分からない…」「英語を勉強しているのに思うように点数が伸びない」という中学生は多いと思います。
そこでこの記事では、そんな中学生たちに向けて『くわしい英文法 中1〜3』を使った勉強法をお伝えします。
『くわしい英文法 中1〜3』の使い方をおさえてしっかりと勉強すれば「英文法はどうすれば良いのだろう」と悩む事も無くなるでしょう。
『くわしい英文法 中1〜3(新訂版)』の基本情報
『くわしい英文法 中1〜3』は、教科書に沿った学習ペースをサポートしながら「定期テストで良い点を取りたい中学生」に向けての内容となっています。
見やすい大きな文字やカラー文字を使用することで、英語への苦手意識を感じないようにしながら中学英語の文法の基礎を教えてくれます。
また「教科書レベルの英語では足りない!」という中学生に向けて、「ミスポイント」というコーナーで発展的な内容も学習する事が出来ます。
『くわしい英文法 中1〜3』の特徴
中学1年生から3年生の英文法の知識がぎゅっと詰め込まれた一冊。しっかりとこの一冊を勉強すれば「中学英文法の基礎」は心配いりません。
様々な魅力が詰まった『くわしい英文法 中1〜3』の特徴を見ていきましょう。
『くわしい英文法 中1〜3』の特徴1:教科書に沿った学習ペース
学習指導要領に沿って作られているため、中学英語の「全ての教科書に合う構成」になっています。
高校受験で大切なのは、もちろん当日の試験でしっかり得点することです。しかし、都立などの公立高校では「内申点」も重視されるため、定期テストで高得点を取る事も忘れてはいけません。
そのため、この参考書で教科書の内容をしっかり勉強して定期テストで高得点を取るということも大切になります。
『くわしい英文法 中1〜3』の特徴2:詳しいわかりやすい解説
ページにぎっしりと解説文が詰まっています。しかし文字が多いにも関わらず、非常に見やすくわかりやすいというのが特徴です。
なぜなら、この参考書には大きな文字やカラー文字が効果的に使用されているため。これらの工夫によって、英語に苦手意識のある中学生でも抵抗感なく読み進められるのです。
『くわしい英文法 中1〜3』の特徴3:レベル別の問題演習
それぞれのセクションの最後に「実力アップ問題」「長文にチャレンジ」などの演習問題が準備されています。
そのレベルの範囲は「定期テスト〜高校入試実践」のように様々です。目的に合わせた演習に取り組みましょう。
『くわしい英文法 中1〜3』のレベル
レベル:教科書レベルの英文法に追いついていない中学生
『くわしい英文法 中1〜3』は、「定期テストの点数が低い(0〜50点)学生」や「英語がニガテ・キライ」という悩みを持つ中学生にオススメの参考書です。
カラーを使用したわかりやすく詳しい解説であるため、抵抗感なく学習を進める事が出来ます。
『くわしい英文法 中1〜3』
この文英堂の『くわしい英文法 中1〜3』は、文法以外にも多くのシリーズがあり、さらに学年ごとに分かれています。
さらに国語・数学・理科・社会の5教科も学年や種類ごとに様々なシリーズに分かれています。英語については、下記のシリーズに分かれています。
- 『くわしい英語 中学1年生(新訂版)』
- 『くわしい英語 中学2年生(新訂版)』
- 『くわしい英語 中学3年生(新訂版)』
- 『くわしい問題集英語 中学1年生(新装版)』
- 『くわしい問題集英語 中学2年生(新装版)』
- 『くわしい問題集英語 中学3年生(新装版)』
- 『くわしい問題集英文法 中学1〜3年生(新装版)』
中学3年分の基礎をこのシリーズで全て学習する事が出来ます。中でも「新訂版」の方はB5サイズで比較的持ち運びやすい形になっております。
こんな人におすすめ!チェックリスト
- 定期テストで70〜90点取りたい!
- 英語の苦手意識を克服するきっかけが欲しい!
- 中学英文法の総復習がしたい!
- 解説が充実している参考書が欲しい!
- 自分のレベルに合った問題演習がしたい!
このチェックリストに当てはまる学生は、『くわしい英文法 中1〜3』がオススメです。しかし次のチェックリストに当てはまる学生は、オススメ出来ません。
- 応用レベルの英文法の知識を深く学びたい!
- 解説が端的な参考書が欲しい!
- 高校入試に必要な実践的な演習をしたい!
- CDや動画を用いて五感を使って勉強したい!
- ニガテな文法事項の演習を重点的にしたい!
『くわしい英文法 中1〜3』は、「超基礎・基礎・基本・応用」レベルの中の「超基礎・基礎・基本」レベル。
さらに中学英文法3年間が1冊になっているため、「1テーマにつき少量の演習」というコンパクトな参考書です。
しかし、応用レベルも収録されていますが、入試の実用的な英文法を全て網羅している訳ではありません。
そのため、上位の高校を狙っている学生や、3年間のニガテ分野を深堀りして学習したい学生には物足りない内容でしょう。
そんな学生には以下の参考書がオススメです。
⇒Amazon
1『最高水準特進問題集 英語3年』
難関校対策としては最適です。「入試に向けた勉強をしたい中学3年生」に最適です。
2『くもんのハイレベル中学英語―文法・作文 スーパーステップ』
ただ文法事項を「インプット」するだけではなく、「アウトプットの場」として学んだ知識を発展させて作る英作文に取り組める参考書。「上位高校を目指す中学3年生」に最適です。
3『高校入試ドンドン解く!英文法・英作文600』
「左ページに問題」「右ページに解説」が掲載されているため、解いたらすぐに正答を確認できます。「全学年の英文法の演習を徹底的にしたい中学3年生」に最適です。
『くわしい英文法 中1〜3』の使い方・勉強法!
ここからは、『くわしい英作文 中1〜3』の具体的な使い方をお伝えします。それぞれの参考書の特徴に合った使い方をしなければ「全然英語の成績が上がらない」ということになるかもしれません。
『くわしい英文法 中1〜3』の使い方の基本ステップ
基本的なステップはこのようになっています。付属の「教科書との対照表」
を活用しましょう。
1周目
- Step1.
- テーマの解説を読む
- Step2.
- テーマの練習問題(基本問題のみ)をノートに解く
- Step3.
- 答え合わせをしたら、解説を読む前に間違えた所を教科書と照らし合わせて考える
- Step4.
- 1日1単元行う
- Step5.
- 取り組んだテーマの教科書を音読する
1周目は、まずは「自分で理解しようする」ということが大切です。そのため、「なぜ間違えたのか」を教科書で自分で見つける事が重要です。
2周目
- Step1.
- 解説を読む
- Step2.
- テーマの練習問題(基本問題+応用問題)をノートに解く
- Step3.
- 答え合わせをしたら、教科書にもチェックを入れて暗記する
- Step4.
- 1日3単元行う
- Step5.
- 取り組んだテーマの教科書を音読する
2周目は「100%理解して覚えよう」とする事が大切です。最初は「暗記」になっても構いませんので、重要項目を覚えましょう。
そして練習問題を解いた後は、出来なかった部分を必ずチェックしてください。これを繰り返しながら、スピード感を意識して教科書の内容をひたすら身体に染み込ませましょう。
3周目
- Step1.
- 2周目で間違えた所のみ解説を読む
- Step2.
- 出来なかった練習問題をノートに解く+長文問題をノートに解く
- Step3.
- 答え合わせをして、3周目で出来なかった所はノートにまとめる
- Step4.
- 1日3単元行う
- Step5.
- 教科書の音読+付属の英会話+熟語集の学習(自分で決めたペースで)
3周目は「2周目で要点をしっかり押さえられたか」の確認をしましょう。これには、この参考書の内容全てを理解できたかのチェックも兼ねています。
ここで出来なかった部分に関しては、ノートにまとめておきいつでも復習出来るようにしましょう。さらに付属の英会話+熟語集でより理解を深めましょう。
『くわしい英文法 中1〜3』の勉強法の大原則
『くわしい英文法 中1〜3』を使う上での大原則は次の2つです。
- 何度も繰り返す!
- 教科書の音読を!
この2つを守ることで、記憶が定着しやすくなります。
仮に同じ範囲の勉強だったとしても、間隔をあけて何周も取り組みましょう。人間は忘れる生き物。そのため繰り返し参考書に取り組み、確実に定着させていくことが大切です。
必ず3回は取り組みましょう。ここで「出来た!」と思っても試験本番で実力を発揮できなければ意味がありません。そのため、めんどくさいと思わずにしつこくしっかりと復習しましょう。
さらに実力をUPさせるには、付属の「教科書との対照表」を利用してしっかりと教科書の理解をする事が大切です。
この参考書には「全教科書に合った対照表」が付属されています。全教科書のレッスンがこの参考書の何ページに載っているか示されているのです。
例:NEW CROWN 1年(三省堂)Lesson1 は本書ページ10、11ページに対応
また、音読も有効的です。ただ眺めるより、何かの刺激を与えたほうが格段に覚えやすくなるでしょう。
そのために、「耳」も「目」も「口」をフル活用して英語を「得意」にしましょう!
音読するだけでなく、シャドーイングも出来るようになるとさらに効果的です。余裕があれば2周目からシャドーイングにチャレンジしてみましょう。
*シャドーイングとは?
音源の後1~2語遅れて、音源通りに声に出して追いかけて発音する練習の事を指します。「耳」と「口」を使って「音声」と「意味」を結び付ける練習です。
こんな使い方は要注意!『くわしい英文法 中1〜3』使い方のコツ
ここからは、『くわしい英文法 中1〜3』を使った勉強方法の注意点をまとめていきます。
『くわしい英文法 中1〜3』の使い方の注意
先ほどあげた2つの大原則を、もう一度思い出しましょう。
- 何度も繰り返す!
- 教科書の音読を!
これ以外にも、『くわしい英文法 中1〜3』だからこそ気をつけてほしいことがあります。
『くわしい英文法 中1〜3』はあくまで「解説書」という事を忘れない
この参考書を3周終えたあなたは「よし!やりきった!完璧だ!」と達成感でいっぱいになるかも知れません。
しかしここで満足してはいけません。この参考書はあくまでも「解説書」のため、十分な演習量にはなりません。
文英堂が演習に対応できる問題集を出版しているので、そこでしっかりと演習しましょう。
『くわしい問題集英文法 中1〜3(新装版)』です。
教科書の単元ごとに「テストに出るポイント→基礎・基本問題→標準・応用問題」の構成になっています。このことにより幅広いレベルの問題に触れレベルアップ出来ます。
こういう使いかたもある!『くわしい英文法 中1〜3』を最大限活用するコツ!
注意点も多々ありましたが、同じくらい『くわしい英文法 中1〜3』には様々な楽しく学習出来る方法があります。
辞書代わりに利用!
『くわしい英文法 中1〜3』は、多くの語彙や文法事項が3年分ぎっしりと詰まっています。このように全ての単元が教科書に沿っているため、家での自主学習だけでなく学校の授業でも大活躍します。
具体的な活用例は以下の通りです。
Aさんの例:
学校の授業で聞き逃してしまったり、分からない事があったらすぐ『くわしい英文法 中1〜3』で確認してます。英語の授業がある日は毎日学校に持って行っています。
付属の英会話+英熟語の本を活用する!
学校ではあまり触れられない知識も自分のペースで習得する事が出来ます。この付属の冊子まで完璧に覚える事で「教科書プラスα」の学習をする事が出来ます。
具体的な活用例は以下の通りです。
Bさんの例:
教科書に対応しているから、この参考書を持っている友達は多いです。けど付属の本までしっかりと勉強している友達は少ないです。差を付けることが出来そうなので、私はやるようにしています。
まとめ
この記事で押さえてほしいポイントは次の3つでした。
- 何度も繰り返す!教科書の音読を!
- 『くわしい英文法 中1〜3』はあくまで「解説書」という事を忘れない!
- 学校で辞書として利用!付属の本まで勉強する!
最後にもう一度『くわしい英文法 中1〜3』がおすすめな人をまとめておきましょう。
- 定期テストで70〜90点取りたい!
- 英語の苦手意識を克服するきっかけが欲しい!
- 中学英文法の総復習がしたい!
- 解説が充実している参考書が欲しい!
- 自分のレベルに合った問題演習がしたい!
『くわしい英文法 中1〜3』と同じようなその他の「基礎〜標準レベル」の文法書についてはこちら!
『大岩のいちばんはじめの英文法 超基礎文法編』
⇒記事のURL
『トコトンていねいな英文法レッスン 』
⇒記事のURL
その他の「標準〜応用レベル」の英語の参考書はこちら!
・標準&応用
『完全攻略 中学 英文法』
⇒記事のURL