私立慶應義塾湘南藤沢高等部は英語が得意な学生が集まる高校として知られています。
そのため、慶應義塾湘南藤沢高等部の英語試験は他の科目と比較して難易度が高く、「高校卒業レベルの単語力・文法力」「高度な読解力」が必要になります。
問題文も全て英語で出題されるなどのクセもあり、慶應義塾湘南藤沢高等部の試験に合わせた勉強が必要です。
この記事では、慶應義塾湘南藤沢高等部向けの英語独自問題の傾向と対策についてご紹介します。
慶應義塾湘南藤沢高等部入試(英語)の傾向分析
まずは慶應義塾湘南藤沢高等部入試の英語について、問題の構成と出題傾向、難易度等をまとめました。
慶應義塾湘南藤沢高等部入試(英語)の大問構成と出題範囲
慶應義塾湘南藤沢高等部の大問構成は以下の通りです。
- 大問1、2:リスニング
- 大問3、4:長文読解
- 大問5、6:文法問題
- 大問7:語彙問題
慶應義塾湘南藤沢高等部の入試問題は、「リスニング」「長文読解」「文法」「語彙」の4つのパートで構成されています。
傾向として「問題と解答も全て英文」「形式は選択問題」であることが特徴です。
それでは、各大問の詳細を見ていきましょう。
大問1、2:リスニング
リスニング問題は、英文を聞いてその内容に関連する質問に解答する形式です。
英文の内容として「話し手が1人のモノローグ文」「話し手が2人以上の会話文」が出題されるため、両方の対策をしておきましょう。
大問3、4:長文読解
長文読解問題は「物語文」「説明文」「随筆」の中から2題出題されています。単語数は2題合わせて1,000語程度となります。
文章量はそれほど多くはありませんが、問題文もすべて英語である上に読解の難易度が高い文章が出題されやすいです。
更に、出題される英文の単語レベルは中学生で習う範囲を超えているため、単語力および分からない単語の意味を推測して文章を読み進める力が重要となるでしょう。
大問5、6:文法問題
文法問題は「文中の空欄を補う問題」「文中の誤りのある箇所を選択する問題」が出題されています。
こちらは中学での学習範囲を超えた高校レベルの文法に関する問題が出題されています。
大問7:語彙問題
語彙問題は「英文中の下線が引かれた単語に近い単語を選択する問題」が出題されています。
こちらの語彙問題でも、高校レベルの単語力が要求されます。
語彙と文法に関しては、中学で習う基礎を固めることに加えて、難関校の受験用の参考書や単語帳などを用いた対策が必要です。
慶應義塾湘南藤沢高等部入試(英語)の難易度
文法や語彙については中学の学習範囲を超えた高校レベルの力が要求されます。
また、長文読解については難しめの文章が出題されやすいなど、全体的に英語の難易度は高いです。
特に慶應義塾湘南藤沢高等部の英語入試は「問題文や解答の選択肢が全て英語」「全ての問題が選択形式」であるなど、他の高校の英語入試とは異なる部分が多いです。
そのため過去問は必ず解くようにしましょう。
慶應義塾湘南藤沢高等部入試(英語)解答の際の時間配分
慶應義塾湘南藤沢高等部の入試の英語の制限時間は60分です。解答は下記の順番で解くことをオススメします。
- 大問1、2:リスニング
- 大問5、6:文法問題
- 大問7:語彙問題
- 大問3、4:長文読解
まずリスニングが終わってからは、「文法問題」と「語彙問題」を先に解きましょう。
長文読解は時間がかかることが想定されるので、知識だけで確実に解ける「文法問題」「語彙問題」の時間切れによる取りこぼしを防ぐために、時間がある前半に優先して解き切るようにしましょう。
慶應義塾湘南藤沢高等部入試(英語)の対策と勉強法
それでは具体的に慶應義塾湘南藤沢高等部入試の英語の対策と勉強法をご紹介します。
中3の夏前までにやるべき対策
この時期は英語の基礎を高めましょう。
まずは中学レベルの単語力や文法力を確実に身に付けるようにしましょう。
前述のとおり、慶應義塾湘南藤沢高等部では高校レベルの単語力・文法力を試す問題も出題されます。
しかし、これらの対策をする上でも中学での知識は必要不可欠です。
そのため、まずは中学レベルの基礎知識をつけたうえで、次のステップとして難関高校入試用の単語帳や参考書などに挑戦しましょう。
余裕のある人は英検2級の勉強をしてみるのも良いでしょう。
英検2級のレベルは高校卒業程度であり、慶應義塾湘南藤沢高等部の英語入試の勉強に適しています。
その上、英検の試験に合格すると立派な賞状が貰えるため、受験勉強のモチベーションのアップにもつながります。
また、この時期からリスニングおよび長文読解に慣れておくことも大切です。なぜなら、リスニングや長文読解は単語や文法と比較して勉強時間が成績に反映されにくいからです。
具体的には、参考書などで勉強する他にも「英語の短編集などを買って読んでみる」「英語のラジオを聞いてみる」など興味を持って続けられるものがオススメです。
中3の夏休みにやるべき対策
夏前には中学レベルの基礎知識は身についたと思います。
夏休みは問題演習を中心に取り組み、単語と文法は隙間時間で更に強化していきましょう。
慶應義塾湘南藤沢高等部の英語の入試問題は難易度が高いため、難関高校入試用の問題集を活用しましょう。
問題文の中で分からない単語があった場合は、推測して文章を読み進めることを意識してください。
たくさんの経験を積むことで、単語の意味を推測する力は少しずつついてきます。
中3の秋に取り組むべき対策
夏休み明けからは過去問にも取り組みましょう。できるだけ昔の問題まで解くことが重要です。
前述しましたが、慶應義塾湘南藤沢高等部の英語は「問題文や解答の選択肢が全て英語」「全ての問題が選択形式」であるなど、他の高校の英語入試とは異なる部分が多いため慣れも大切です。
リスニングも含めて時間をしっかりと測り、本番同様の気持ちで取り組むことを忘れないでください。
中3冬・受験直前期に取り組むべき対策
今までの総復習をしましょう。これまで取り組んできた参考書や問題集などで、間違えた問題や苦手な分野を中心に復習しましょう。
単語や文法などの基礎は、使い慣れた参考書で忘れている箇所が無いかを最終チェックしてください。
また、特に受験直前のこの時期は「体調管理」が最も重要です。
万全の体調で試験が迎えられるように、「睡眠」「食事」「手洗いうがい」など家族一丸となって注意していきましょう。
まとめ
慶應義塾湘南藤沢高等部入試の英語入試では「高校レベルの単語力・文法力」「高度な長文読解力」が重要です。
特に長文読解力はすぐに身につくものではありません。たくさんの英文を繰り返し読み「分からない単語を予測する力」「速読力」などを徐々に上げていきましょう。