私立開智高等学校入試の英語問題は独自の問題が出題されます。
開智高等学校の英語は難易度が高く「長文読解力」と「速読力」が求められます。
そのため、開智高等学校の試験に合わせた勉強が必要です。
この記事では、開智高等学校向けの英語独自問題の傾向と対策についてご紹介します。
開智高等学校入試(英語)の傾向分析
開智高等学校入試の英語は、ここ数年で傾向が変わっています。
英文和訳や説明問題が減少し、英文量が増加しています。そのため、長文読解力の強化が必須です。
開智高等学校入試(英語)の大問構成と出題範囲
2020年度の大問構成は以下のようになっています。
大問 | 内容 |
---|---|
大問1 | 総合問題 |
大問2 | 会話文形式① |
大問3 | 会話文形式② |
大問4 | 長文読解① |
大問5 | 長文読解② |
大問5 | 英作文 |
大問1 総合問題
大問1は、英文による質問を答える形式です。
英文の内容は数学・理科・社会など他教科の知識に関するものです。
2020年度の問題の一例では
「Tom is reading a book.he has already 90 pages,and that is 40% of the book.How many pages does the book have in total」
のように、単純な数学の計算問題が英文にて出題されています。
その他にも、台形の面積を求める問題。「amphibian」という単語の説明が英文でされており、その単語を日本語で答える問題など、読解力と他教科の知識を合わる問題もありました。
そのため、英文を読み自分の知識と照らし合わせて解答する能力も欠かせません。
大問2、3 会話文形式
大問2、3は対話文形式の問題です。
短文の会話文を読みその内容に合致するものを選択する問題や、空欄補充問題、並び替え問題が出題されています。
そのため会話文の定型文を覚えておくことはもちろん、内容を的確に読み取る能力が問われます。
大問4、5 長文読解
大問4、5は長文読解問題です。
文章中の空欄補充問題や、英文の要約文の穴埋め問題、並び替え問題、本文中の適切な語句の抜き取り問題など、総合的な英語力が問われています。
英文自体の和訳や説明等の問題はないものの、英文を理解していないと解答が難しい問題ばかりです。そのため、長文を正確に読み取る能力が欠かせません。
大問6 英作文
大問6は英作文です。短文の会話文に適する文章を記入する内容です。
語数制限や指定された単語を文章に使うなど条件付きの英作文のため、形式に慣れないと解きにくい問題でしょう。
開智高等学校入試(英語)の難易度
開智高等学校の英語は高い難易度です。
近年英語の文章量も増加しており、ボリュームの多い英文の内容を的確に把握しながら、素早く読み進める英語力が欠かせません。
そのため、「高度な長文読解力」と「正確な速読力」は必須でしょう。
開智高等学校入試(英語)解答の際の時間配分
開智高等学校の入試の英語の制限時間は50分です。
大問 | 内容 | 目安時間 |
---|---|---|
大問1 | 総合問題 | 6分 |
大問2 | 会話文形式① | 9分 |
大問3 | 会話文形式② | 6分 |
大問4 | 長文読解① | 12分 |
大問5 | 長文読解② | 12分 |
大問6 | 英作文 | 5分 |
試験時間は50分です。英語の文章量が多いため、上手な時間配分で解くことを心がけます。
例えば、「大問1~3の大問を短時間で解き、大問4、5の長文読解に時間を費やす」など時間配分は徹底しましょう。
いずれにしても、文章量は多く試験時間は限られているため、速く正確に読み取る英語力の強化は必須です。
開智高等学校入試(英語)の対策と勉強法
それでは開智高等学校入試の英語の対策と勉強法をご紹介します。
試験本番までに身につけたいのは、長文読解力と速読力の両立です。
中1・中2のうちにやっておきたい対策
中1・中2は英語の基礎を固めましょう。
最初は単語や熟語、文法を鍛えてください。基礎内容は定着まで時間がかかります。
通勤中に単語帳をみたり、学校の授業を復習したりと、じっくりと継続していきましょう。
また、英語の長文は苦手意識を付けないことが大切です。
この時期は、教科書の本文の読み直しや、定期テストの復習で十分です。
中3の夏前までにやるべき対策
この時期は長文読解の量も増やしていきましょう。
苦手という人は基礎的な問題集から取り組むことがおすすめです。
簡単な問題から解き、長文問題に慣れていきましょう。
また、開智高等学校入試では会話文も出題されます。
会話文の定型文を覚えたり、問題集を解いたりと長文読解と並行しながらの対策が必須です。
中3の夏休みにやるべき対策
夏休みは問題演習を中心に取り組みましょう。
開智高等学校の英語入試は、会話文形式の問題や説明文の問題と幅広く出題されます。
そのため、さまざまなジャンルの長文問題の演習がおすすめです。
また、英作文の対策も始めてください。最初は基礎的な構文の書き取りで十分です。
中3の秋に取り組むべき対策
夏休み明けからは過去問にも取り組みましょう。
最低でも過去2~3年分解くことが大切です。なお、開智高等学校の英語入試は、ここ数年で傾向が変わっているため注意が必要です。
開智高等学校の英語は、最終問題に長めの文章問題が出題されるため時間配分が難しいです。
そのため最初の問題で考えすぎて後半の問題に手を出せなくならないように、この時期に「時間内に最後まで問題を解く感覚」を身に付けましょう。
中3冬・受験直前期に取り組むべき対策
参考書や過去問を総復習してください。そして取り組んできた問題の中で、間違えた問題や苦手な分野を中心に復習しましょう。
単語や文法などの基礎は、使い慣れた参考書で忘れている箇所を最終チェックします。
一方、受験を直前に控えたこの時期は「体調管理」が最も重要です。
特に睡眠不足は、体調不良や集中力の低下を引き起こします。
「勉強しなければ」と焦る気持ちを抑え、リラックスした生活を心がけましょう。
まとめ
開智高等学校入試の英語入試は「長文読解力」と「速読力」が重要です。
特に長文読解力はすぐに身につくものではありません。
簡単なものから初めて徐々に難しい問題に挑戦していき、読解力を付けていきましょう。
受験期直前は、リラックスが大切です。緊張はもちろんします。しかし、試験本番に向けて心身共に体調を整えていきましょう。