栄東高等学校普通科の国語問題は主に現代文・古文・知識問題から構成されます。
栄東高等学校普通科の国語問題の特徴の1つとして、「高校レベルの難易度の高い古文が出題される」という点が挙げられます。
そのため学校の勉強だけでは不十分な場合もあり、栄東高等学校普通科の傾向に合わせた対策が必要です。
この記事では、栄東高等学校普通科向けの国語独自問題の傾向と対策についてご紹介します。
私立栄東高等学校普通科入試(国語)の傾向分析
私立栄東高等学校普通科入試の国語は、知識問題と論説文・小説・古文と網羅的に出題されます。
特に古文は中学生の学習内容を超えているため、独自の対策が欠かせません。
私立栄東高等学校普通科入試(国語)の大問構成と出題範囲
私立栄東高等学校普通科の大問構成は以下の通りです。
2020年度の問題を参考にお伝えします。
大問 | 内容 |
---|---|
大問1 | 漢字 |
大問2 | 文法 |
大問3 | 論説文 |
大問4 | 小説文 |
大問5 | 古文 |
私立栄東高等学校普通科入試は、マークシート式です。
問題構成は、漢字・文法・論説文・小説文・古文の5つとなっています。
次に問題の詳細について解説していきます。
大問1 漢字
漢字は満点を狙いたいです。
マークシート式の問題のため、書き取り問題ではなく同音・同訓異字の見分け問題です。
この形式に慣れるためにも、問題集などで対策を進めておきましょう。
大問2 文法
大問2は、品詞の区別や敬語、四字熟語などの知識問題です。勉強すれば解ける問題のため、大問1と同じくしっかりと対策をしましょう。
大問3 論説文
大問3では論説文を題材とした接続詞の選択問題や、内容正誤の問題が出題されます。
難易度は他より少し難しめです。難読な語彙も多いため、多少、難しめの文章を読んでおくと良いでしょう。
また、問題文は2,000~3,000字程度です。
このように比較的長い問題文が出題されるため、過去問や受験用の問題集などで長文読解の対策に特に力を入れましょう。
大問4 小説文
大問4では小説文を題材とし、内容理解や心情把握の問題が出題されます。
小説文では、文章の前後の脈絡やセリフ、情景描写がヒントになります。
登場自分の心情変化を的確に把握するように、様々な問題文に繰り返し取り組むことで解く感覚を身につけておきましょう。また、大問4も問題文は2,000~3,000字程度です。
大問5 古文
私立栄東高等学校の古文の問題は、高校レベルの問題が出題されます。そのため、中学校の知識だけでは心もとないです。
独学や塾、高校の問題集や単語集などを用いて、高校レベルの勉強まで足を踏み込みましょう。
私立栄東高等学校普通科入試(国語)の難易度
私立栄東高等学校普通科の国語は、難易度の高い長文が出題されやすいです。
練習が必要な作文問題も出題されるため、受験の際には栄東高等学校普通科の国語試験に合わせて対策をしましょう。
私立栄東高等学校普通科入試(国語)解答の際の時間配分
栄東高等学校普通科入試の国語の制限時間は50分です。
大問 | 内容 | 目安時間 |
---|---|---|
大問1 | 漢字 | 4分 |
大問2 | 文法 | 6分 |
大問3 | 論説文 | 15分 |
大問4 | 小説文 | 15分 |
大問5 | 古文 | 10分 |
国語の問題は長文問題と知識問題が分かれています。
この点を考えると、知識問題を早期に解き終えて、長文読解に多くの時間をかけたいです。
そのため、知識問題を解き終えたら長文問題に取り掛かります。
最初に問題に目を通し、解きやすい文章から解いていきましょう。
また、悩む問題は後回しにし、確実に分かる問題を優先的に解くなどその場その場で問題に対応していきましょう。
また解答形式はマークシート式のため、万が一数字のズレなどが無いように見直す時間も必ず用意しておきましょう。
私立栄東高等学校普通科入試(国語)の対策と勉強法
ここでは、私立栄東高等学校普通科の国語の対策と勉強法についてご紹介します。
時期に応じて勉強方法が変わってきますので、参考にしてください。
中1・中2のうちにやっておきたい対策
中1・中2は、漢字や語句の意味、文法などを意識して覚えておきましょう。
特に国語入試では、知識問題が長文問題と同じように独立して出題されています。そのため、少しずつでも知識を蓄積させていきましょう。
中3になってからあわてないように、定期テストの漢字、語句、文法などの復習は必須です。
中3の夏前までにやるべき対策
中3の夏も知識問題を継続して進めていきましょう。それに加えて、古文の単語や文法も独学を始めてください。
前述した通り、私立栄東高等学校普通科の国語の入試問題では高校初級レベルの古文が出題されています。
中学校の範囲を超えているため、基礎レベルでよいので代表的な単語や文法を勉強していきましょう。
また、長文読解問題も勉強を開始します。読解問題は即座に成績に反映されにくいです。
そのためこの時期から長文問題を演習し、入試本番までかけてゆっくり仕上げるのをおすすめします。
最初は基本的な問題集に取り組んでください。
なお、新聞の文章や難しめの本なども読んでおくと、長文に対する苦手意識が薄れます。
中3の夏休みにやるべき対策
夏休みは優先的に問題演習をしましょう。
「論説文、小説文」と万遍なく解いてください。
私立栄東高等学校普通科の国語は、マークシート式とはいえ勉強は記述式の問題演習をおすすめします。
なぜなら記述式の実力を高めれば、必然的にマークシートを解ける実力が身につくからです。
古文も同様です。基礎的な単語・文法問題を継続して覚えて、高校1年生レベルの簡単な問題集で実践演習しましょう。
中3の秋に取り組むべき対策
中3の秋は過去問も取り組みましょう。
最低3~5年分は解いてください。それだけの年数分を解いておけば、もし本番で問題の傾向が変わっていたとしても素早く違いを把握して臨機応変に対応できます。
過去問の演習時は、時間配分を意識してください。どの分野の問題に時間がかかるのかを事前に把握しましょう。
また、私立栄東高等学校普通科の国語と同じレベルの問題を解くと演習の質が上がります。
先生や塾の先生に聞きおすすめの問題を探してもらいましょう。
中3冬・受験直前期に取り組むべき対策
入試直前は、今まで取り組んできた参考書や過去問を活用して総復習をしましょう。
苦手な分野を重点的にやってもよし、全般的に取り組んでも構いません。自分の不安が無くなるように演習しましょう。
注意点は、今までと同じ難易度の問題を解くこと。
難易度を上げると、解けずに自信を失ってしまうかもしれません。この時期は、問題を解き自信を高めることも大切です。
まとめ
栄東高等学校普通科の国語入試問題は文章量に加えて、難易度の高い古文を攻略することがポイントです。
古文に関しては学校の先生や塾の先生に協力してもらい、高校レベルの知識を取得してください。
また、長文読解は勉強が成績に反映されにくいです。しかし、諦めずに粘り強く勉強を続けましょう。
こうした対策を行い、栄東高等学校普通科の国語入試に向けて万全の体制を整えていきましょう。