私立法政大学国際高等学校は独自の問題が出題されます。
リスニングから文法、長文読解、英作文など出題分野が多く、出題範囲は中学で習う全範囲となっています。
そのため、出題形式をしっかりと把握して効率よく勉強することが大切です。
この記事では、法政大学国際高等学校向けの英語独自問題の傾向と対策についてご紹介します。
受験勉強のご参考にしていただければと思います。
法政大学国際高等学校入試(英語)の傾向分析
まずは法政大学国際高等学校入試の英語について、問題の構成と出題傾向、難易度等をまとめました。
法政大学国際高等学校入試(英語)の大問構成と出題範囲
法政大学国際高等学校の大問構成は以下の通りです。
- 大問1:リスニング選択問題
- 大問2:短い対話文の読解問題
- 大問3:短めの読解問題
- 大問4:長文読解問題
- 大問5:英文穴埋め選択問題
- 大問6:語句整序問題
- 大問7:自由英作文
法政大学国際高等学校の入試問題は6つの大問で構成されています。
リスニングや文法問題、長文問題、作文など幅広く出題されることが特徴です。
全体的に設問も英語である場合が多いです。
また、年によって問題の出題傾向が変わるため、さまざまな問題に対応できる総合力が大切となります。
それでは、各大問の詳細を見ていきましょう。
大問1:リスニング
短い会話やアナウンス(モノローグ文)が読まれ、それぞれの質問に対して適切な解答を選択する問題です。
読まれる文章は6文程度です。問題は5問程度出題されており、英文は2回読まれます。
質問文は問題用紙に書かれているため、あらかじめ確認することをおすすめします。
大問2:短い対話文の読解問題
短い対話文を読んで、その内容に関する質問の答えを選択する問題です。
設問は対話内容に関する問題が多く、対話文に対して問題が1つ出題される形式です。
6問程度出題されています。
大問3:読解問題
文章を読んで、その内容に関する設問が4問程度出題されます。
例えば「セルフレジの使い方」「レシピ」などに関する短めの文章が出題されています。
大問4:長文読解問題
長文読解の総合的な問題になります。長文の内容として説明文が出題されることが多いです。
難しめの英単語には注釈がありますが、文章を速く読むためにも単語力を鍛えておくと良いでしょう。
設問は10問程度出題されます。文法や単語を直接問う問題よりも、長文の内容に関する問題が多いため読解力が重要です。
大問5:英文穴埋め選択問題
英文の空欄に入る適切なものを選択する問題です。
前置詞や時制などの基礎的な文法の問題が出題されます。
なるべく時間をかけずに素早く解きましょう。
大問6:語句整序問題
長文中の英文について、語句を並び変えて文章を完成させる問題です。5問程度出題されます。
文章の日本語訳があります。過去問や練習問題を解いて慣れておきましょう。
大問7:自由英作文
英文で与えられたテーマに対して、自分の意見を述べる形式の問題です。
語数は60~100程度となっており、比較的長い文章を書く必要があります。
文法や単語のつづりのミスは減点される場合があるので、基礎を固めた上で自由英作文の練習をしておきましょう。
法政大学国際高等学校入試(英語)の難易度
長文読解だけでなく文法力やリスニング力、英語で文章を書く力など、英語の総合力が試される試験となります。
中学で習う範囲を確実に復習するとともに、長文問題や作文問題などはしっかりと入試に向けた対策をする必要があります。
法政大学国際高等学校入試(英語)解答の際の時間配分
法政大学国際高等学校の入試の英語の制限時間は50分です。
解答は下記の順番で解くことをオススメします。
- 大問1:リスニング選択問題
- 大問5:英文穴埋め選択問題
- 大問6:語句整序問題
- 大問2:短い対話文の読解問題
- 大問3:短めの読解問題
- 大問4:長文読解問題
- 大問7:自由英作文
問題数が多く設問も英語であることから、そこまで時間に余裕がありません。
まずは、英文穴埋め問題や語句整序問題など、比較的短時間で解ける問題を素早く確実に解きましょう。
長文読解問題と自由英作文は時間のかかってしまう場合が多いため、最後に解くことをおすすめします。
法政大学国際高等学校入試(英語)の対策と勉強法
それでは具体的に法政大学国際高等学校入試の英語の対策と勉強法をご紹介します。
「苦手を無くし英語の総合力を上げる」ことがポイントです。
中3の夏前までにやるべき対策
この時期は英語の基礎を高めましょう。
法政大学国際高等学校の英語入試は英語の総合力が試される試験です。
単語や文法、語法などの基礎はこの時期に固めておき、夏から本格的に演習問題に取り組めるように準備しておくことが重要です。
部活や習い事などでまとまった勉強時間が取れない場合は、通学などの隙間時間に単語帳などで勉強しましょう。
暗記項目については特に継続的に勉強することがとても大切です。
受験用の単語帳に迷っている場合は、王道の「ターゲット中学英単語1800」や、楽しく学べる「カゲロウデイズで中学英単語が面白いほど覚えられる本」などがおすすめです。
また、法政大学国際高等学校ではリスニングや自由作文の試験もあります。
そのため、この時期から英語を読むことや書くことに慣れておくことも大切です。
例えば「英語のラジオを聞いてみる」「週に1回英語で日記をつけてみる」など、楽しみながらできることを探してみましょう。
中3の夏休みにやるべき対策
夏前には中学レベルの基礎知識は身についたと思います。
その知識を活かして、夏休みは問題演習を中心に取り組みましょう。
受験用の問題集などを網羅的に解き、苦手な分野を洗い出しましょう。
「長文読解」や「英作文」など苦手な分野がはっきりしている場合は、「英語長文テーマ別難関攻略30選」「ハイクラス徹底問題集 高校入試 英文法・英作文」など、その分野に特化した参考書を活用することもおすすめです。
単語や文法などの基礎も忘れずに隙間時間で強化していきましょう。
中3の秋に取り組むべき対策
夏休み明けからは過去問に取り組みましょう。できるだけ昔の問題まで解くことが重要です。
法政大学国際高等学校の英語入試は時間に余裕が無いことが想定されます。時間を計って取り組み、全ての問題を解き切る感覚を身に付けましょう。
また、問題は解きっぱなしにせず、間違えた問題はしっかりと復習することが大切です。
間違えやすい問題がある場合は、参考書の関連問題を合わせて解くと良いでしょう。
中3冬・受験直前期に取り組むべき対策
今まで使ってきた問題集や過去問を活用して総復習をしましょう。
間違えやすい問題や苦手な分野を中心に復習しましょう。
また、冬は気温の変化や流行りのウイルスなどで体調不良になりやすいです。
「睡眠時間をしっかりと確保する」「3食しっかりと食べる」など、生活習慣を崩さないように意識してください。
まとめ
法政大学国際高等学校入試の英語入試では苦手を無くし、「英語の総合力」を上げることが重要です。
そのため、時間に余裕のある時期に単語力・文法力などの土台をしっかり作ったうえで問題演習や過去問に取り組むことが大切です。