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早稲田大学高等学院入試(数学)の傾向と対策!

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早稲田大学高等学院の数学問題の傾向と対策について解説します。

早稲田大学高等学院の数学は例年概ね同傾向の問題が出題されていますが、直近2年くらいで少しずつ変化している傾向があります。

ほぼ出題される内容もありますが、過去に出てこなかったところから出題される可能性があることを念頭に置いた対策が必要です。

すべての問題で計算過程の記述が必要なため、普段から記述形式の解答に慣れておきましょう。

早稲田大学高等学院入試(数学)の傾向分析

早稲田大学高等学院の数学はどのような傾向で出題されるのでしょうか?

下記にて、問題の構成と出題傾向、難易度についてまとめました。

早稲田大学高等学院入試(数学)の大問構成と出題範囲

早稲田大学高等学院の数学は次のような大問構成になっています。

  • 大問1:独立小問または数の性質
  • 大問2:関数
  • 大問3:図形(平面図形または立体図形)
  • 大問4:数の性質(2020年のみ確率)

早稲田大学高等学院ではここ数年ほぼこの構成で問題が出題されています。数の性質は2題出題される年も多く、好んで出題される傾向にあります。問題数が少ないため1つの間違いが結果に大きな影響を及ぼします。

独立小問を含めてすべての問題に計算過程の記述が要求され、いずれも思考力が必要な応用問題が多いことが早稲田大学高等学院の特徴です。

各大問について詳しくみていきましょう。

大問1:独立小問または数の性質

独立小問が出る年は2題出題されます。計算問題や2次方程式などいろいろな分野から出題されています。いずれも思考力が必要な難易度の高い問題です。

また数の性質の問題が出題される年が多いです。大問1で数の性質が出題されるときは無理数に関する問題が出題されています。

出題方法は多岐にわたるので事前に予想するのは難しいですが、有理数・無理数問わずしっかり勉強しておくことが重要です。

大問2:関数

大問2では関数に関する問題が出題されます。関数に関する問題は高校受験ではよく出題されます。

関数と平面図形の融合問題や放物線と直線の問題など、出題内容は多岐にわたります。グラフが与えられていないことが多く、自分で作図する必要があるでしょう。

また、(1)で具体的な数値を使った問題から導入し、そこから文字を使って抽象化していくような問題も好んで出題されています。

大問3:図形

大問3では平面・立体を問わず図形の問題が出題されます。

面積や体積を求める問題の他、三平方の定理や中点連結定理など多くの解法を組み合わせて問題を解くような応用力が必要な問題が出題されます。

図形をイメージしたり、実際に作図したりして解くことでそれぞれ使える解法が見えてくるはずです。

大問4:数の性質

大問4では数の性質が主に出題されています。大問4で出題されるのは整数に関する問題がほとんどです。

整数に関する問題は出題しやすいネタが多く、対策が難しい分野です。解法が思い浮かぶかどうかで解けるかどうかが決まってしまう面がありますが、やみくもに計算するのではなくしっかり考えて解答するようにしましょう。

本番で解法が思い浮かぶためには、試験本番までにできるだけ多くの問題に触れることが重要です。

早稲田大学高等学院入試(数学)の難易度

早稲田大学高等学院の数学の難易度は高いと思っておいたほうがいいでしょう。すべての問題で記述式の解答が要求されています。

そのため、普段からこのような解答の作り方に慣れておく必要があります。また、全体として思考力と発想力が必要な問題が多いです。

対策が難しい内容の出題もありますが、事前に同傾向の問題をたくさん解いておくことで確実に解ける問題を増やしていおきましょう。

早稲田大学高等学院入試(数学)解答の際の時間配分

試験時間は50分です。

見直し時間を確保するため、45分で問題を解く時間配分の例を紹介します。

  • 大問1:8分
  • 大問2:11分
  • 大問3:12分
  • 大問4:14分

基本的には上から順番に解けば良いでしょう。

大問1~3はしっかりとした思考力は必要となりますが、受験で出題されやすい内容なだけに定石の解法の組み合わせで解ける問題が多いです。事前の対策の効果が出やすい問題なので、ここから順番に解いていくほうが確実でしょう。

大問4の数の性質に関する問題は、思考力の他に問題の解法をひらめくかどうかが重要になります。そのため、先にこの問題に取り組んで時間を取られるわけにはいきません。

最悪大問4を解ききれなかった場合のために大問1~3を確実に取れるようにしておきましょう。

早稲田大学高等学院入試(数学)の対策と勉強法

早稲田大学高等学院に合格するためにはどのような対策が必要でしょうか?

時期別にやるべき対策をまとめました。

中1・中2のうちにやっておきたい対策

この時期は日頃から勉強をする習慣をつけて、基礎的な学力の確保をしておくことが重要です。

この時期は特別早稲田大学高等学院を意識して対策する必要はないでしょう。他の高校への対策にもなるので、普段から問題を解く時に計算過程まで記述する練習をしておくとなお良いです。

中3の夏前までにやっておきたい対策

この時期から中学校の全範囲を復習しておきましょう。基礎的な知識は取りこぼしのないようにこの時期にマスターしておくと良いです。

特に図形や関数といった高校受験で頻出となるような内容はこの段階でおさえておきましょう。

中3の夏休みにやるべき対策

貴重な長期休暇なので有効的に使うことが大切です。

標準的~やや難易度の高い問題集に1冊取り組みましょう。特に数の性質に関する問題が多く掲載されている問題集をおすすめします。

数の性質は出題形式が多様で、対策が難しい問題です。できるだけ多くの問題をこなしおきましょう。

問題集を解くときは確実に解けた問題については印をつけましょう。解けた問題はこれ以降解く必要はありません。

解けた問題に印をつけることによって苦手な分野や出題形式が明確になります。この問題を重点的に取り組むことで効率よく苦手な問題を対策できます。

この時、記述式で答えを作っておくことでどこをどう間違えたかも同時に明確にできます。自分が間違えやすいところを把握しておくと対策がより楽になることでしょう。

また、家で集中できない場合もあると思います。そのときは図書館の自習室など勉強しかできない環境に身をおいて勉強に集中しましょう。場合によっては塾などの夏期講習に通うのもありです。

中3の秋に取り組むべき対策

この時期から過去問に取り組みましょう。都立高校と違い、直近3年分以外は過去問を無料で入手することはできません。購入することはできるので必ず過去問を解くようにしましょう。

早稲田大学高等学院は高い思考力や発想力が要求される難しい問題が出題されます。そのため、過去問を解くことで出題傾向に慣れつつ練習問題としても有効な対策となるはずです。

また、過去問を解いておくことによって試験当日も落ち着いて問題に取り組むことができます。

中3冬・受験直前期に取り組むべき対策

この時期も過去問を中心に問題演習に取り組みましょう。新しい問題集に手を出す必要はありません。すでに使っている問題集や過去問をを2周、3周とやりこんで、できない問題をなくしていきましょう。

限られた時間で確実に問題を解くために、問題を見たときにある程度解法に当たりをつけられるようになっておく必要があります。

残り時間は少ないですが、できるだけ多くの問題を自力で解けるようになっておきましょう。

また、体調管理に気をつけて当日まで無理なく勉強することも大切です。

まとめ

早稲田大学高等学院の数学の傾向と対策について解説しました。例年同じ分野から問題が出題されます。

対策が難しい問題も多いですが、たくさんの問題を解くことによっていろいろな問題に対処できるようになります。

問題数は少ないですが、それぞれの問題の難易度が高いです。しっかり過去問を解いて出題形式と記述式の回答に慣れておくことで、試験当日には落ち着いて問題に取り組めるでしょう。

対策を怠らず合格を勝ち取りましょう。

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監修者|橋本拓磨

橋本拓磨

東京大学法学部を卒業。在学時から学習塾STRUXの立ち上げに関わり、教務主任として塾のカリキュラム開発を担当してきた。現在は塾長として学習塾STRUX・学習塾SUNゼミの運営を行っている。勉強を頑張っている学生に受験を通して成功体験を得て欲しいという思いから勉強効率や勉強法などを届けるWEBメディアの監修を務めている。

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