数学は直前期に勉強をしても実力を伸ばすことが難しい科目です。
しかし、入試直前期に勉強をしても無駄ということではありません。直前期にも点数をあげるためにできることはあります。
そこで今回は「入試直前期で対策すべきこと」「入試当日にやっておいた方がよいこと」についてご紹介します。
入試直前期をどのように過ごすかは合否に大きな影響を及ぼすので、効率のよい勉強をしましょう。
入試直前期で対策すべきこと
入試直前は点数に結びつきやすいことを効率よく勉強するべきです。
ここでは、都立西高校に合格するために入試直前にすべき対策をご紹介します。
記述式問題を解いて実際に解答を作成する
都立西高校入試の数学の試験では、記述式問題が合計で30点分出題されます。
各大問の小問3が難しい問題が出題されることが多いことを考えると、記述式問題の出来が合否に影響を及ぼす可能性が高いです。
そのため、入試直前期でも毎日記述式問題を解いて解答の書き方に慣れておいた方がよいでしょう。
記述式問題を解くことに慣れていない生徒は、長い間記述式問題を解かずにいると書き方を忘れてしまい、入試本番で解答するのに時間がかかってしまうことがあります。
記述式問題では証明問題が出題される可能性が高いので、証明問題1問、その他の記述式問題1問を毎日解くとよいでしょう。
おすすめの教材は、都立西高校入試の数学の難易度と近い問題が出題される都立日比谷高校入試の過去問、SAPIX中学部から出版されている「都立日比谷・西高校入試予想問題集」などです。
二次関数、図形問題をたくさん解く
都立西高校入試の数学の試験では、大問で二次関数と図形問題が出題されるか可能性が非常に高いです。
そのため、この2分野の問題は直前期でも毎日解いた方がよいでしょう。
試験まで1週間を切った時期なら、今まで解いたことがある問題の復習を中心に勉強すれば大丈夫です。
ただし、試験まで1ヶ月ある時期は他の独自校の問題などを活用し、解いたことがない問題も解いてください。
今まで解いたことがある問題ばかり解いていると、思い出す作業が中心になってしまいます。
これでは入試本番で必要となる「見たことがない問題を考える」「難易度を判断する」機会がなくなってしまうからです。
新しい問題を解くときは、入試を想定し時間を決めて解きましょう。
時間を使って難しい問題を解いてもよいですが、入試ではそのような問題は飛ばさなければいけない可能性があることを理解しておいてください。
解かずに次の問題に取り掛かる時間を決めておく
都立西高校入試の数学の問題には難易度の高い問題も出題されているため、時間内で全問正解することは極めて難しいです。
大問4の最後に難易度の高い問題が出題されると決まっていればよいのですが、実際はどこで出題されるかわかりません。大問2で難易度が高い問題が出題されてしまう可能性もあります。
そのような問題で時間を使ってしまうと、その問題が解けたとしても他の問題を解く時間が無くなってしまい、結局は目標としていた点数を取れなかったということも起こり得ます。
そのため、解かずに次の問題に取り掛かる時間を決めておくことをおすすめします。
または、難易度の高い問題は各大問の小問3で出題される傾向があるため、少し考えて時間がかかりそうだと思ったら、すぐに小問3を飛ばしてしまってもよいかもしれません。
飛ばして次の問題を解いて、時間が余ったら解くようにしてもよいでしょう。
入試当日にやっておいた方がよいこと
次は入試当日にやっておくと、得点アップにつながる可能性があることをご紹介します。
試験直前に計算問題を数題解こう!
都立西高校入試の数学の問題では、答えだけ書く問題が多く出題されます。
そのため、目標点を取るには計算ミスをしないことが非常に重要です。
少しでも計算ミスの可能性を減らすために、試験直前に計算問題を2~3問解いておきましょう。
直前に計算問題を解いておくと、数学用に頭が切り替わりスムーズに試験に取り組めるようになるでしょう。
解く問題は、苦手としている計算や平方根が含まれている計算がおすすめです。
大問1で平方根の計算が出題されるため、平方根が含まれている計算を解いておくとよいでしょう。
試験前に時間配分の確認をしよう
都立西高校入試の数学の試験は、時間配分が非常に大切です。時間配分をミスしてしまうと、後半の解きやすい問題を解く時間が無くなってしまうということも起こり得ます。
そういうことが起こらないようにするために、最後に時間配分を確認しましょう。
もし、時間配分をミスして時間が無くなってしまったら、各大問の小問1を優先して解くことをおすすめします。
大問1と各大問の小問1だけ正解できれば、他の科目で挽回できるぐらいの点数は取れるでしょう。
まとめ
入試直前期は「出題傾向に合った問題を中心に勉強する」と点数アップにつながりやすいです。
過度な緊張はミスや思考力低下につながるため、あまり深刻に考えないようにして試験を受けましょう。
また、実力を発揮するためには体調管理も重要です。試験直前期になったら規則正しい生活をして、試験を受ける時間には勉強をしているようにしましょう。