私立桜美林第二高校は、国際社会に貢献できる人財の育成を願い設立された学校です。
そのため英語の入試問題が他の学校よりも難しい印象を受けます。
今回は、そんな桜美林第二高校の英語入試の傾向分析や大問構成についてまとめます。
また、直前までの対策法や勉強法についてもご紹介します。
私立桜美林第二高校入試英語の傾向分析
早速、桜美林第二高校の英語入試の傾向分析をしていきます。
2020年度の入試問題を参考にしています。
私立桜美林第二高校入試英語の大問構成と出題範囲
桜美林第二高校の英語入試は、リスニングを含み、全部で大問が5問出題されます。
大問内容を詳しく見ていきましょう。
大問1:リスニング
大問1はリスニングです。パート1からパート2まであります。
パート1では、短い対話が3つ放送されるので、その対話の最後の文に対する応答を選ぶ問題です。
問題用紙には数字しか書かれていません。つまり、対話も最後の文も、選択肢も全て聞き取ってメモをする必要があります。
会話は2回読まれます。
パート2では、短い文章が放送され、それに対して2つの質問が出題されます。
こちらも、質問内容や選択肢の記載はありません。
大問2:長文
大問2は長文問題です。短めの文と図が2つ合わさって出題されます。
それに対して、10問の質問に答えます。質問内容は様々で、下線部の英単語を適切な形に変える問題、下線部の数字の読み方を答える問題、空欄に入る単語を書く問題などがあります。
また、データを読み取り、データと文章の内容に一致するものを選ぶ問題も出題されています。
大問3:長文
大問3は会話型の長文です。小問が5つあります。
空欄に入る適切な文を選ぶ問題、下線部の意味を日本語でまとめる問題、会話の内容と一致しないものを選ぶ問題などが出題されています。
大問4:穴埋め
大問4は穴埋め問題です。
2つの文がほぼ同じ意味になるように空欄に英単語を入れる問題と、空欄にあてはまる、同じつづりで意味が違う語を入れる問題があります。合わせて5問です。
大問5:英訳
大問5は英訳です。日本語の短文を英語で訳します。
例えば、「彼は将来、良いバスケットボール選手になるでしょう。」や、「私か彼女がいつアメリカへ発ったのか知りません。」などです。全部で5問です。
このように出題範囲は、リスニング、リーディング、ライティングと幅広いと言えるでしょう。
その中でもリーディングが占める割合が多いです。
私立桜美林第二高校入試英語の難易度
桜美林第二高校入試の英語科目の難易度は中級と言えるでしょう。
まず、長文が多く出題されています。それも、図やグラフ付きです。そのため長文を読むだけでなく、図やグラフも合わせて理解しなければなりません。
また、英訳が5問もあります。文法や単語自体は比較的分かりやすいものが出題されていますが、制限時間内でうまく文法を使えなければ解けません。
そのため長文やライティングが苦手な人にとっては、少し難しい試験と言えるでしょう。
私立桜美林第二高校入試英語解答の際の時間配分
桜美林第二高校入試の英語科目の試験時間は50分です。
時間配分は以下の通りです。
- 大問1:7~10分
- 大問2:15分
- 大問3:10分
- 大問4:5分
- 大問5:10分
大問1のリスニングでは7~10分程度取られるでしょう。
大問2の長文と大問3の長文は、文章が長い方または質問数が多い方が15分、他が10分で合わせて25分あたりで解くと良いでしょう。
大問4の穴埋めは5分で終わらせたいところです。そして最後の英訳に10分残しましょう。
これがギリギリ50分使った場合の時間配分です。長文を30分、英訳を5分で解くことができれば、10分余らせることができます。
残りの時間で、解答の確認ができるとより良いでしょう。
私立桜美林第二高校入試英語の対策と勉強法
ここからは難易度・中の桜美林第二高校入試の英語科目の対策や勉強法をご紹介します。
中1・中2のうちにやっておきたい対策
今まで習ってきた単語は完璧に覚えておきましょう。
また、教科書レベルの文法や長文はスラスラ読めるようにしておきましょう。
中1・中2は基礎の基礎にあたる時期です。基礎固めをせずに中3になってしまうと、もっと難しい文法や単語で躓いてしまいます。
できるだけ苦手を克服しておきましょう。
中3の夏前までにやるべき対策
教科書レベルの単語プラス、入試に必要な単語を暗記します。
英語はどれだけ単語を知っているかが全てと言っても過言ではありません。単語を耳で聞いて、目で見て、口に出して、手で書いて覚えるようにしましょう。
桜美林第二高校入試では、リスニング、リーディング、ライティングの3分野から出題されます。
そんな試験で高得点を取るためには、単語が聴ける、読める、書けるようにしておく必要があります。
中3の夏休みにやるべき対策
過去問を一度解き、自分の苦手を把握しましょう。
把握した後は、入試までの半年をどう使うのか計画を立てます。
苦手を把握することで、例えば長文が苦手なら問題集を購入して解く、あるいはリスニングが苦手なら、毎日10分でも英語を聞く時間を作るなど、自分に合った計画を立てることができますよ。
中3の秋に取り組むべき対策
中3の秋には過去問や予想問題集、または同じレベルの高校の過去問を解きましょう。
そこでできなかった問題や分野を把握し、再び問題集を解いたり、単語を覚えたりすることで苦手を潰していきます。
単語量が足りないと思う人は、新しい単語を覚えてもいいですね。
また、英訳が苦手だと思う人はこの頃から添削をしてもらうことをおすすめします。
中3冬・受験直前期に取り組むべき対策
本番直前は、今まで自分が使ってきた単語帳や問題集を使い、復習を繰り返します。単語やリスニングは毎日行うことをおすすめします。
桜美林第二高校入試には英訳の問題が出題されます。
そのため本番までには必ず、学校の先生や塾の先生などに頼んで、添削をしてもらう機会を作りましょう。
最後まで諦めずにコツコツと取り組むことが大事です。
入試に臨む上での注意点
入試に臨む上での注意点が1つあります。それは、図形やグラフなどが入るタイプの長文問題練習をしておくことです。
文章のみの長文問題を解くこともとても大事です。
しかし、桜美林第二高校入試では、傾向が変わらなければ図形や会話形式の問題も出題されます。
グラフの読み取り方やまとめ方の練習をしておくと、本番でもスムーズに問題を解くことができるでしょう。
まとめ
今回は、桜美林第二高校入試の英語科目の出題傾向や勉強法をご紹介しました。
是非お伝えした勉強法を基に、英語入試対策をしてみてください。
最後まで諦めずに頑張ってくださいね!