現代文は国語の中心を担う単元です。受験で必要な文章のほとんどは現代文ですので、これが読めなければ受験に打ち勝つのは不可能です。
ただ、そのようなことはわかっていても具体的な対策方法が分からない人が多いでしょう。今回は現代文のスキルアップにおすすめな参考書や問題集をご紹介します。
自分にピッタリの現代文参考書を選ぶのが成績アップのコツ!
自分にぴったりの現代文参考書を選ぶことが成績アップには必須です。なぜなら、レベルのあっていない問題集などを選択すると、全く歯が立たず学習に対する意欲が下がってしまうためです。
自分にピッタリの参考書を選ぶポイントは3つあります。
- 問題のレベルは自分に適しているか
- 問題集であるか参考書であるか
- 見た目が自分に適していて使いやすい・馴染みやすいか
これらを踏まえて探し出す必要があります。今回は皆さんの代わりに私がこの観点から選んだ参考書・問題集をおすすめします。
現代文参考書・問題集おすすめ5選
具体的に現代文の学習におすすめの参考書・問題集を5冊ご紹介します。
おすすめ参考書早見表
参考書がどのような人におすすめであるのかを最初にまとめておきます。
- 国語の定期試験が40点未満の人におすすめ→ひとつずつすこしずつほんとにわかる国語
- どのように読めば良いのかわからない人におすすめ→「解き方」がわかる国語
- 高校受験を意識した演習を求める人におすすめ→システム中学国語 公立高校編
- 高校受験や高校の授業を意識した演習を求める人におすすめ→出口の国語レベル別問題集3難関編
おすすめ現代文参考書その1:「ひとつずつすこしずつほんとにわかる国語」
レベル:国語の定期テストの点数が低い中学生向け
現代文の基本を扱っている問題集ですので、定期テストの点数が取れない中学生におすすめです。
定期テストの点数が低い理由は「文章の読み方が全く分からない」ということが背景にありますので、これを解決します。
ただ、解説が難しいとその文章すら理解できなくなってしまいます。その問題を解決するために、この問題集では解説も易しく書かれています。とにかく国語が苦手な人を意識して作られているのです。
しかも、解説動画が公開されています。文章では理解しにくい人は、こちらを利用すると比較的簡単に理解ができます。
「ひとつずつすこしずつほんとにわかる国語」はこんな人におすすめ!
- 定期テストで70〜80点取りたい!
- 国語がニガテで勉強法がわからない!
- 解説が簡潔でわかりやすい参考書がほしい!
- 動画で楽しみながら勉強したい!
- 勉強と部活動の両立をしたい!
この参考書については、こちらの記事を参考にしてください。
リンクに張替え
おすすめ現代文参考書その2:「「解き方」がわかる国語」
レベル:中学3年生向け
現代文の問題を解くにあたり、基礎を固めておきたい人におすすめです。国語が苦手ではないものの、高得点を安定して取れてない人が対象だと考えましょう。
問題の単元には「小論文」「随筆文」「論説文」と入試に出やすいものが揃っています。つまり、この1冊で受験に出る可能性が高い文章の基礎を学べます。
しかも、問題演習をするだけではなく「どのように文章を読めば良いか」も説明されています。このように、論理的な文章読解の基礎を作れる1冊です。
「「解き方」がわかる国語」はこんな人におすすめ!
- 入試に向けて初めて国語の勉強をするので、基礎から始めたい!
- 小論文や随筆文・論説文まで一通り網羅した勉強がしたい!
- 問題演習も同時に進めていきたい!
- 復習しやすい教材を使いたい!
- 過去問に入る前のベースを作りたい!
この参考書については、こちらの記事を参考にしてください。
おすすめ現代文参考書その3:「システム中学国語 公立高校編」
レベル:中学3年生 公立高校レベル
公立高校の受験を考えている中学3年生におすすめです。丁寧な解説が用意されていますので、公立高校受験の基礎を固められます。
しかも、問題には過去問が利用されています。つまり、実際に入試で出題されたものを利用した学習ができるのです。受験勉強において過去問の利用は必須ですので、それを自然と実現できる問題集です。
また、それとは別に同程度のレベルで作られた練習問題が用意されています。実践的な学習ができますので、問題演習に幅広く取り組みたい人向けです。
「システム中学国語 公立高校編」はこんな人におすすめ!
- 公立高校を目指している!
- 過去問を使って解説してほしい!
- 丁寧な解説が読みたい!
- 実践レベルの練習問題がほしい!
- 知識集がほしい!
この参考書については、こちらの記事を参考にしてください。
おすすめ現代文参考書その4:「国語力を伸ばす語彙1700 (シグマベスト)」
レベル:中学3年生向け
高校受験に必要な単語力を高められる参考書です。問題演習はなく、単語とその意味、例文が綺麗にまとめられています。
一般的な単語帳のデザインですが、文字サイズが大きいことが特徴です。全体的に見やすいように作られていて、視覚面で学習がはかどるように考えられています。
また、要所要所には理解しやすいようにイラストも添えられています。そのため多くの単語を丸覚えするのではなく、イラストなどを利用して効率よく学習できるのです。
「国語力を伸ばす語彙1700 (シグマベスト)」はこんな人におすすめ!
- シンプルなデザインで効率よく必要な単語を覚えたい!
- 大きめの文字で見やすい単語帳が良い!
- 赤シートを使いたい!
- 1冊の単語帳で幅広いレベルの単語を身に着けたい!
- 例文で単語の使われ方を確認したい!
この参考書については、こちらの記事を参考にしてください。
おすすめ現代文参考書その5:「出口の国語レベル別問題集3難関編」
レベル:中学3年生向け
難易度の高い現代文の問題演習がしたい人におすすめです。高校受験はもちろん、高校生活を意識した現代文のスキルを身につけられます。
ただ、難易度の高い問題集ですので、いきなりチャレンジするのはおすすめできません。ある程度現代文の力が身についてから、実力アップのために利用するべきです。
なお、文章を読むにあたり必要な「論理的に文書を読む方法」はこの1冊でも身につきはします。自分の語彙力などと相談し、同じシリーズでレベルの低いものにするかどうか判断しましょう。
「出口の国語レベル別問題集3難関編」はこんな人におすすめ!
- 難しい問題にチャレンジしたい!現代文は得意!
- 論理的に文章が読める!難しいテーマでも自信あり!
- 高校受験だけではなく入学してからも通用する力が欲しい!
- 「評論」「物語」など整理されたものを利用したい!
- 文章だけではなく語彙力も高めたい!
この参考書については、こちらの記事を参考にしてください。
おすすめの現代文参考書がわかったら、使い方をチェック!
現代文の参考書・問題集は使い方によってはあまりレベルアップできない可能性があります。上手な使い方を理解しておきましょう。
使い方のポイントは「論理的な読解を身につける」!
現代文の文章を読むにあたり重要なのは「論理的な読解力を身につける」ということです。
このためには「解説をじっくりと読み込み解法を覚える」「語彙力を高める」「接続詞に注目し文章の関係を明確に捉える」などのスキルが必要です。
自分の頭で考える読み方ではなく、本文から論理的に答えを導き出せるようになる必要があります。
論理的な読解を身につけるためには、読解力と文法力、そして語彙力が必要です。今回ご紹介した参考書・問題集ではこれのレベルアップができます。自分のレベルに適したものを選択して、レベルアップしていきましょう。
まとめ
現代文の学習におすすめな参考書・問題集をご紹介しました。それぞれレベルが異なりますので、自分に適したものを選択しましょう。
なお、語彙力はどのようなレベルの人にも求められるものです。そのため読解力を鍛える一つの方法として、語彙力についても着目して勉強をしてみましょう。