中央大学付属高校の数学問題の傾向と対策について解説します。
中央大学付属高校の数学は例年同傾向の問題が出題されています。大問数としては4~5題程度で、やや難易度の高い問題が出題されることもあります。
出題される内容が固定されているわけではないのですべての分野の対策をしておきましょう。
中央大学付属高校入試(数学)の傾向分析
中央大学付属高校の数学はどのような傾向で出題されるのでしょうか?
下記にて、問題の構成と出題傾向、難易度についてまとめました。
中央大学付属高校入試(数学)の大問構成と出題範囲
中央大学付属高校の数学は次のような大問構成になっています。
- 大問1:小問集合
- 大問2~5:図形、関数などから3~4題
例年、大問1で10題程度独立した小問が出題されます。ここ2年は10題出題されています。
大問2~5はいろいろな分野の問題が3~4題出題されます。ここ数年では3題で大問4までの年が多いです。
配点は公開されていません。小問集合では幅広い分野が出題され、大問2以降も出てくる分野が絞りにくいのですべての分野に対する対策が必要でしょう。
各大問について詳しく見ていきましょう。
大問1:小問集合
小問集合は例年8~10題程度の小問が出題されており、ここ2年は10題の出題となっています。
ここ数年の傾向でほぼ毎年出題されているのは下記です。
- 式の計算
- 平方根
- 因数分解
- 連立方程式
- 関数
- 確率・場合の数
- 図形
図形に関連した問題は複数出題されることもあります。比較的難易度の高い問題が出題された年もあります。
見直しの必要がないように早く正確に問題を解く練習をしておきましょう。すべての分野に対して満遍なく対策しておくことが重要です。
大問2~5:図形、関数など
大問2~5はいろいろな分野から3~4題出題されています。他の問題の難易度によって問題数が変わっています。近年は3題の年が多いです。
出題されやすい分野としては下記が挙げられます。
- 方程式
- 関数
- 平面図形
- 立体図形
- 数の性質
特に2次関数を中心に関数はほぼ毎年出題されています。問題を解くのに手間のかかる問題が出題されることもあり、標準的な問題集を完璧にしておくことに加えて、少しレベルの高い問題にも取り組んでおくと良いでしょう。
また、対策が漏れやすい数の性質に関する問題が出題されやすい傾向にあります。
中央大学付属高校入試(数学)の難易度
中央大学付属高校の難易度としては、標準的といって良いでしょう。たまにやや難易度が高い問題が出題されます。そのため、標準~少し難易度の高い問題集で対策しておくと良いでしょう。
出題される範囲が広く、対策が漏れやすい分野も出題されることも多いので、しっかりとした事前対策が必要となります。
中央大学付属高校入試(数学)解答の際の時間配分
試験時間は60分です。
見直しも必要なので余裕を持って55分で問題を解く時間配分の例を紹介します。
- 大問1:25分
- 大問2:10分
- 大問3:10分
- 大問4:10分
大問5が出題される場合は、他の問題数が少なくなっているはずです。出題内容に合わせて時間配分を調整してください。
出題される順番は大問1に小問集合が出ること以外はバラバラなので、上から順番に解いていけばいいでしょう。
まず、大問1の各問題と全体の出題内容を確認した後、大問1から解いていけばよいでしょう。難易度から考えて大問1を落とすことはできません。
また、大問1を解いた後、確実に解ける問題から解いていくという戦略も良いでしょう。
中央大学付属高校入試(数学)の対策と勉強法
中央大学付属高校に合格するためにはどのような対策が必要でしょうか?
時期別にやるべき対策をまとめました。
中1・中2のうちにやっておきたい対策
この時期は日頃から勉強をする習慣をつけて、基礎的な学力の確保をしておくことが重要です。
この時期は中央大学付属高校に向けた特別な対策は不要でしょう。
中3の夏前までにやっておきたい対策
この時期から中学校の全範囲を復習しておきましょう。中央大学付属高校の数学では、中学校全体の学習範囲が満遍なく出題されると思っておいたほうが良いでしょう。
中3の夏休みにやるべき対策
貴重な長期休暇なので有効的に使うことが大切です。
標準的な問題集に1冊取り組みましょう。選ぶ問題集としては、標準的な難易度で中学校の数学の範囲すべてを網羅しているものが良いです。
国語や英語とは異なり、分量が特別多いということはありません。やや難易度の高い問題も出題されますが、標準的な問題を早く正確に解ける訓練をすること優先しましょう。
また、問題集を解くときは必ず復習をして、自力で解けたかどうかを基準に印をつけながら取り組みましょう。
何も見ずに正解できた問題はすでに理解している問題なので、2周目以降解く必要はありません。自力で解けない問題だけ効率的に対策していきましょう。
また、家で集中できない場合もあると思います。そのときは図書館の自習室など勉強しかできない環境に身をおいて勉強に集中しましょう。場合によっては塾などの夏期講習に通うのもありです。
中3の秋に取り組むべき対策
この時期から過去問に取り組みましょう。都立高校と違い、直近1年分以外は過去問を無料で入手することはできません。しかし、購入することはできるので必ず過去問を解くようにしましょう。
特に大問1では同一傾向の問題が出題されています。出題形式に慣れて効率よく問題を解けるように過去問を使って練習しておく必要があります。
中3冬・受験直前期に取り組むべき対策
この時期も過去問を中心に問題演習に取り組みましょう。新しい問題集に手を出す必要はありません。
すでに使っている問題集を2周、3周とやりこんで、できない問題や苦手な問題を徹底的になくしていきましょう。
確実に解ける問題を増やして、試験当日では早く正確に問題を解いていけるように対策しておきましょう。
また、体調管理に気をつけて当日まで無理なく勉強することも大切です。
まとめ
中央大学付属高校の数学の傾向と対策について解説しました。中央大学付属高校の数学は標準的~やや難易度の高い問題が出題されます。
広い範囲から満遍なく問題が出題されます。苦手な問題がないように対策しておきましょう。見直しの時間をとるのが難しいことも多いと思います。見直す必要がないように1回で正しく問題を解けるようにしておきましょう。
解ける問題を確実に得点にして合格を勝ち取ってください。