中央大学杉並高校入試国語の問題は、要約問題や古文が出題されるうえ読解問題の本文が非常に長いため、難易度はかなり高いといえます。
合格するためには、傾向を把握してしっかり対策をしなければ難しいでしょう。
この記事では、中央大学杉並高校入試国語の傾向と対策をご紹介します。これを読んで今後の受験勉強の参考にしてください。
私立中央大学杉並高校入試国語の傾向分析
中央大学杉並高校入試の出題傾向を正確に把握して、適切な対策をしましょう。
問題構成や難易度などを分析してまとめました。
私立中央大学杉並高校入試国語の大問構成と出題範囲
中央大学杉並高校入試国語の問題の大問構成は以下のようになっています。
- 大問1:漢字の書き取り
- 大問2:情報整理問題
- 大問3:古文
- 大問4:要約問題(評論文)
- 大問5:評論文の読解問題
今後も問題構成に大幅な変更はないと予想されます。
それでは大問別に出題内容を簡単にご紹介します。
大問1:漢字の書き取り
漢字の書き取り問題が7問出題されます。数行の文章が書かれていますが、文章を全て読む必要はなく問われている漢字の前後だけ読めば十分でしょう。
問われている漢字の難易度は標準的のため、全問正解しておきたい問題です。
大問2:情報整理問題
文章を読み適切なグラフを選ぶ問題、表から読み取れる適切な文章を選ぶ問題が出題されています。
難易度は低いため落ち着いて解けば、多少勉強の優先順位を下げたとしても正解できる問題でしょう。
大問3:古文
都立高校入試では出題されない古文だけの問題が出題されています。
現代文との融合問題になっていないため、古文を読むことに慣れていない中学生にとっては難しく感じるでしょう。
直接古文の知識が問われることは少なく、時間をかけて読めば古文の知識がなくても理解できるかもしれません。
しかし、入試では時間が限られています。素早く文章を理解して問題を解くには古文の知識があった方がよいので、古文の勉強をしておくことをおすすめします。
大問4:要約問題
毎年1問、1,000文字前後の評論文を100文字前後で要約する問題が出題されます。
要約問題を短時間で解答できるかが、中央大学杉並高校入試国語のポイントのひとつです。
大問5:評論文の読解問題
大問5の読解問題は、試験時間を考えると難易度はかなり高いです。
「下線部説明問題」「内容一致問題」が選択肢問題として「空欄補充問題」が本文中の語句を抜き出して答える問題として出題されています。
「該当するもの」だけではなく「該当しないもの」が問われている問題も出題されるため注意が必要です。
私立中央大学杉並高校入試国語の難易度
中央大学杉並高校入試国語の問題自体の難易度は、それほど高くはありません。
しかし「試験時間に対する問題量の多さ」「古文」「100文字前後の要約問題」などを考えると、かなり難易度は高いといえます。
スピーディーに解く方法を身につけないと、試験時間内に全ての問題を解くことは難しいでしょう。
私立中央杉並高校入試国語解答の際の時間配分
中央大学杉並高校入試の国語の試験時間は50分です。
目安となる時間配分を大問別にご紹介します。
- 大問1:漢字の書き取り(2分)
- 大問2:情報整理問題(3分)
- 大問3:古文(8分)
- 大問4:要約問題(評論文)(12分)
- 大問5:評論文の読解問題(25分)
これはあくまでも目安です。生徒によって得意不得意分野があるので、自分に合わせた時間配分を決めましょう。
私立中央大学杉並高校入試国語の対策と勉強法
それでは中央大学杉並高校入試国語の勉強法をご紹介します。
国語は短期間で実力を伸ばすのは難しい科目です。時期によって勉強時間や内容を変えて、効率よく勉強しましょう。
中1・中2のうちにやっておきたい対策
中1・中2の間は基礎力を身につける期間です。漢字の勉強や読解問題に慣れるために定期的に問題を解くことをおすすめします。
また、国語に苦手意識がある生徒は、中1・中2のうちに簡単な読解問題を解いて苦手意識を克服しておきましょう。
中3の夏前までにやるべき対策
国語は短期間でできるようになるのが難しい科目です。
古文でも同じことがいえます。そのため、夏休み前までに古文の勉強を始めた方がよいでしょう。
この時期に入試問題を解けるようになる必要はありません。
ただし基礎的な古文単語や文法など必要となる知識の暗記だけは、時間を見つけて少しずつ始めておくことをおすすめします。
中3の夏休みにやるべき対策
夏休みになったら要約問題対策を始めましょう。
要約問題の勉強は、ひとりでやることが難しいです。そのため、塾の先生や学校の先生などの信頼できる人に添削してもらってください。
要約問題には「3文で解答を作成する」という条件があるので、1文を25~30文字で書くのに慣れることが大切です。
1回解答を作成して添削してもらったら終わりにするのではなく、最初は細かい添削をしてもらわずに自分で書き直す機会を多く作ってください。
自分で何度も考えながら書き直すことで、少しずつ要約する力が付いてきます。
中3の秋に取り組むべき対策
秋になったら実際に過去問を解きましょう。ここでの結果によって、このあとにやるべき勉強が変わります。
最初は時間を意識せずに解いてみて、その後解ききれなかった所があれば時間を気にせず改めて解き直してください。
時間をかけても7割取れない生徒は基礎力が足りていません。漢字、古文、要約などの勉強をし直しましょう。
時間をかければ7割以上は取れるという生徒は、問題の解き方を工夫して時間内に解く練習をしてください。
もし、知識が足りないために時間をかけて考えなければ解答できないという生徒は、必要な知識を暗記してしまいましょう。
中央大学杉並高校入試の国語は、スピーディーに解けるかが合格へのポイントになります。
「問題文を先に読んでから本文を読む」など試して、試験時間内に問題を解けるように練習をしましょう。
入試に臨む上での注意点
国語の問題で実力を発揮するためには、当日のコンディションが影響します。
ちょっとした体調不良や過度の緊張などで集中力が低下して、問題を解くスピードが遅くなってしまう可能性があるのです。
試験直前は無理をせずに体調管理に気をつけて、規則正しい生活をするようにしましょう。
また、高校入試を少し気楽に考えて、出来るだけリラックスした状態で試験を受けることをおすすめします。
まとめ
中央大学杉並高校入試の国語は、試験時間内にスピーディーに文章を把握して問題を解く能力が問われています。
問題自体の難易度はそれほど高くはありませんが、試験時間内に全ての問題を解くためには高い読解力と処理能力が必要です。
国語は短期間でできるようになる科目ではありませんが、計画的に適切な勉強をすればできるようになります。
そのため、出来るだけ早く出題傾向を把握して受験勉強に取り組むことが、合格への近道となるでしょう。