この記事では、国府台女子学院高等部の数学入試問題の傾向と対策についてご紹介します。
国府台女子学院高等部の数学入試は、基礎から応用まで難易度の幅が広い問題が出題されます。
そのため、基礎的な数学力に加えて応用問題への対応力も大切です。
国府台女子学院高等部の数学入試の傾向と対策、および時期ごとのおすすめ勉強方法を押さえ、効果的に成績を上げていきましょう。
国府台女子学院高等部入試(数学)の傾向分析
国府台女子学院高等部入試の数学では、標準から応用レベルの問題が出題されます。
出題範囲を把握して入試に向けた対策をしていきましょう。
国府台女子学院高等部入試(数学)の大問構成と出題範囲
大問数は5問程度です。
大問 | 内容 |
---|---|
大問1 | 小問集合 |
大問2 | 整数問題 |
大問3 | 関数① |
大問4 | 関数② |
大問5 | 図形問題 |
大問1 小問集合
大問1は計算を中心とする基礎問題です。
数・式の計算や関数、方程式、確率などが出題されます。計算ミスによるケアレスミスに注意して全問正解を目指しましょう。
大問2 整数問題
大問2は、新しい傾向の問題です。
ここ数年の出題例としては、独自のルール従った整数問題が出題されています。
例えば、[8.3]=8、[-12.3]=-13と表す[ ]や、{x}としたとき、x≧2のとき、{x}=x+1と表し、x<2の時{x}=x-1と表す、といった問題内の記号のルールに合わせて数式を解く内容です。
実はこういった問題は高校での学習内容とリンクしているものがあり、そうした新しい定義やルールを柔軟な発想できちんと理解できるかを問うていると思われます。
(たとえば [8.3]=8となるような記号[ ]は高校数学で「ガウス記号」として習うものです。)
ただ、事前にピンポイントの対策ができない大問であるため、その場でルールを正確に理解して解くことが求められます。
大問3、4 一次関数、二次関数
大問3、4は関数の問題です。
大問3では直線で表される関数問題が多く、大問4では放物線を対象とした問題になります。
関数の図が記載されてない場合もあります。そのため、問題文から図を描く作図能力も鍛えておきましょう。
図形の知識と関数を融合した問題も出題されているため、複数の分野をまたいだ問題の対策も必要です。
大問5 図形
大問5は図形の問題です。
例年、円の中に図形が描かれており、円に関する定理や合同、相似の考え方を応用した問題が出題されています。
図形の定理を覚えて、使いこなす問題演習が必要です。
国府台女子学院高等部入試(数学)の難易度
国府台女子学院高等部入試の数学入試は、標準レベルから応用レベルの問題で構成されています。
とくに整数問題では、高校で習うような記号を用いた出題もあり試験当日に対応しなければなりません。
そのため、そうしたルールに慌てないような対応力と問題文の正確な読解力が求められます。
関数と図形の問題は頻出です。そのため、問題演習による対策は必須でしょう。
国府台女子学院高等部入試(数学)解答の際の時間配分
国府台女子学院高等部の入試の数学の制限時間は50分です。
大問 | 内容 | 目安時間 |
---|---|---|
大問1 | 小問集合 | 5分 |
大問2 | 整数問題 | 15分 |
大問3 | 関数① | 10分 |
大問4 | 関数② | 10分 |
大問5 | 図形 | 10分 |
大問2の整数問題に時間を多くとりましょう。
問題独自のルールの理解に時間がかかると予想されます。
また、時間配分では「解く問題」「捨ててもいい問題」を決めるのもいいでしょう。
図形問題などには難易度の高い問題も含まれているため、解ける問題から着実に得点を重ねてください。
難しい問題に時間をかけるよりも、解ける問題を重点的に取り組んでいきましょう。
国府台女子学院高等部入試(数学)の対策と勉強法
受験勉強は、時期によって勉強内容や注意点が変わります。
国府台女子学院高等部の入試の対策と勉強法をまとめました。参考にしてください。
中1・中2のうちにやっておきたい対策
中1・中2のうちに一番やっておきたいことは基礎問題の習得です。
前述した通り、国府台女子学院高等部の数学入試は、標準・応用問題を中心に構成されています。
応用問題に対応するには、基礎的な計算力が欠かせません。
基礎的な問題を解く下地を中1・中2で築き上げて、中3からは標準問題の演習をしていきましょう。
中3の夏前までにやるべき対策
中3の夏前には、出題範囲の基礎を固めてください。
教科書の例題や章末問題、学校推薦の問題集などをまんべんなく解いていきましょう。
解けた問題、間違えた問題をメモしながら演習すると復習がしやすいです。
こうすることで、間違えた問題をすぐに見つけ出せるため効率的に復習できます。
中3の夏休みにやるべき対策
夏休みからは本格的な問題演習に取り組みましょう。
国府台女子学院高等部の数学は、標準から応用問題を中心に構成されています。
とくに「関数」「図形」の分野は例年出題されているため、重点的に取り組んでください。
注意点は「標準問題を解ける数学力を身につけてから応用問題に挑戦する」ことです。
基礎的な問題を身につけたら、「高校受験 合格への201 新装版 入試によくでる数学」などの標準レベルの問題集で多くの問題を解き、解法のパターンを身につけていきましょう。
そして、「受験生の50%以下しか解けない 差がつく入試問題 数学 改訂版」など少し難易度の高い問題演習をして、国府台女子学院高等部の数学の応用問題対策をしてください。
中3の秋に取り組むべき対策
秋からは過去問演習に取り組みます。少なくとも3年分以上の問題を解いていきましょう。
過去問演習の目的は2つです。
- 上手に時間配分できるようにする
- 国府台女子学院高等部の数学の傾向を掴む
試験本番で一番重要なのは時間配分です。
1つの大問に時間をかけ過ぎれば、時間が不足しすべての問題に取り組めないかもしれません。最初に問題の全体像を把握し、時間配分を決めてください。
ポイントは、大問を流し読みして「解く問題」「捨ててもいい問題」の目星を付けることです。わずか50分の入試時間の中で、最高の結果を残せる戦略を立てましょう。
過去問演習では、国府台女子学院高等部の傾向を把握しましょう。
問題の傾向が把握できれば、試験本番への対策ができます。
過去問で解いた結果を基に、苦手分野の強化や、他校の似た問題演習に取り組み着実に数学力を高めていきましょう。
中3冬・受験直前期に取り組むべき対策
この時期は今までの総復習をしましょう。
国府台女子学院高等部では「関数」「図形問題」が頻出されます。もし、勉強内容に迷ったら、これらの分野の実力をさらに高めましょう。
また、基礎的な計算問題演習もしてください。
筋トレと同じで計算力は問題を解かないと落ちてしまいます。毎日、1、2問でもよいので、計算問題に取り組み計算力の維持につとめましょう。
まとめ
国府台女子学院高等部の数学入試は標準から応用レベルまで難易度の幅が広いです。
基礎的な計算力を土台とし、応用レベルの問題を解く数学力を身につけてください。
そのためにも、標準レベル→応用レベルとステップアップしながら数学力を高めていきましょう。