明治大学付属中野高校入試の国語問題は、文章問題が1問と漢字や文法などの知識問題が出題されています。
文章問題は1問しか出題されない分、大問1問あたりの問いの数は非常に多くなっています。
そのために明治大学付属中野高校の傾向に合わせて勉強しておくことが大切です。
この記事では、明治大学付属中野高校向けの国語独自問題の傾向と対策についてご紹介します。
明治大学付属中野高校入試(国語)の傾向分析
明治大学付属中野高校入試の国語について、問題の構成と出題傾向、難易度等をまとめました。
明治大学付属中野高校入試(国語)の大問構成と出題範囲
明治大学付属中野高校の大問構成は以下の通りです。
- 大問1:長文読解問題
- 大問2、3:知識問題
- 大問4:漢字書き取り・読み取り問題
問題の構成は、例年大問1の長文読解問題が6~7割、大問2~4の知識問題が3~4割です。
読解問題が2問以上出題される高校が多い中、明治大学付属中野高校では読解問題は1問しか出題されません。
読解問題や漢字以外にも語句問題や成語問題など、受験者の知識を問う問題が大問として出題されることも特色となります。
それでは、各大問の詳細を見ていきましょう。
大問1:長文読解問題
大問1では長文読解問題が出題されますが、文章の種類(文学的文章または説明的文章)は年によって異なります。
小問は約20問が出題されます。これらは「登場人物の心情を問う問題」や「筆者の主張を問う問題」など「長文読解力」が問われる問題が多いです。
問題の形式としては、選択問題に加えて記述形式の問題も数問出題される傾向にあります。
そのため記述問題の対策は必ず実施しましょう。
記述問題では減点されないように、下記のポイントは必ず押さえてください。
- 「なぜか」と理由を問われる問題では「~から」と答える
- 漢字の間違いをしない
- 誤字や脱字をしない
大問2、3:知識問題
大問2、3の知識問題は、
- 四字熟語
- 慣用句
- 故事成語
- 語句の意味
- 文法
などから出題されています。
他校の入試問題と比較して知識問題の割合が高く、こちらはしっかりと対策をしておく必要があります。
大問4:漢字書き取り・読み取り問題
合計10問程度の漢字の読み書きの問題が出題されます。難易度としては漢字検定3級程度の標準的な問題が多いです。
漢字の読み書きや知識問題では分からない問題は考えすぎずに、読解問題に時間を使いましょう。
明治大学付属中野高校入試(国語)の難易度
長文読解問題が1問しか出題されないため、苦手な文章が出ると失点する可能性が高まります。
そのため文学的文章と説明的文章をバランスよく勉強し、あらゆる長文問題に対応できる力をつける必要があります。様々な文章に読みなれておくと良いでしょう。
また知識問題については授業や定期テストだけでなく、受験に向けた勉強をすることをおすすめします。
明治大学付属中野高校入試(国語)解答の際の時間配分
明治大学付属中野高校の入試の国語の制限時間は50分です。
解答の際の時間配分ですが、以下の配分と順番で解くことをオススメします。
- 大問2、3:知識問題 (合計8分)
- 大問4:漢字書き取り・読み取り問題 (合計5分)
- 大問1:長文読解問題 (合計35分)
長文読解問題に時間を取られて手をつけられないことの無いように、まずは漢字の読み書きや知識問題について先に解きましょう。
長文読解問題は大問1問に対して問題数が非常に多いため、時間配分を意識して解くことが大切です。
過去問などで問題数の多い長文問題に慣れておくと良いでしょう。
明治大学付属中野高校入試(国語)の対策と勉強法
ここでは、明治大学付属中野高校の国語の対策と勉強法についてご紹介します。
時期に応じて勉強方法が変わってきますので、参考にしてください。
「早い時期から長文問題に慣れること」「知識問題の対策」がポイントです。
中3の夏前までにやるべき対策
明治大学付属中野高校の国語の入試問題では、漢字の読み書き問題、四字熟語や慣用句などの知識問題が確実に出題されます。
これらは量が多いため直前の暗記だけでは得点には繋がりにくいです。
そのため継続して地道に勉強することが大切です。具体的には、まずは学校の小テストで満点を取ることを目指し、こつこつ勉強する癖をつけましょう。
また、長文読解問題は勉強時間が成績に反映されにくいため、長文問題が苦手な受験生は早めに対策をしておくと良いです。
前述したとおり、明治大学付属中野高校入試の国語の対策として、多くの文章に読み慣れることが大切です。
時間のあるこの時期には授業や問題集とは別に、本や新聞などを読んで長い文章に読み慣れておくと効果的です。
中3の夏休みにやるべき対策
夏休みは問題演習を中心に取り組みましょう。
まずは「文学的文章・説明的文章・古文」について偏りなく解いて、自分の弱点を把握しましょう。その後、苦手な問題を中心的に解いていきます。
文学的文章が苦手な受験生は、登場人物の関係や心情の変化を捉えきれていない場合が多いです。
その対策として、問題を解いた後に「登場人物を整理する」「物語の情景をイメージする」などの練習を時間をとって実施することをおすすめします。
また、説明的文章が苦手な場合は、文章を構造的・論理的に捉えることができていない場合が多いです。その練習として、演習問題の文章の「要約を書く」ことがおすすめです。
知識問題については国語便覧や問題集を活用して継続して勉強をしましょう。
中3の秋に取り組むべき対策
夏休み明けからは、問題演習だけでなく過去問にも取り組みましょう。
過去2~3年だけでなく、5年以上前の問題まで解くことが重要です。
特に明治大学付属中野高校は文章問題の問題数が20問程度あるため、問題数の多い文章問題への慣れも必要です。
過去問を解く際には、時間を測って解くことを忘れないでください。
中3冬・受験直前期に取り組むべき対策
この時期は今まで使ってきた参考書や過去問を活用して総復習をしましょう。「苦手な問題」「不安な知識問題」など、自分が間違えやすい分野を中心に復習しましょう。
また、冬は気温の変化やウイルスの流行などによって体調不良になりやすい時期でもあります。
「勉強しなければ!」と焦る気持ちもありますが、万全の体調で受験を迎えることが最優先です。
そのため、早寝早起きなど規則正しい生活を心がけましょう。
まとめ
明治大学付属中野高校入試の国語問題は「様々な種類の長文問題への慣れ」「知識問題の対策」がポイントです。
成績を上げるためには、問題演習に加えて早い時期から新聞や本を読んで文章に読み慣れることも効果的です。
国語は勉強が成績に反映されにくい科目ですが、諦めずに粘り強く勉強を続けましょう。