私立桜美林第二高校は、キリスト教主義の教育によって、国際的な人物を育成することを目的に設立された学校です。
そのため英語だけでなく、中国語、韓国語などの外国語教育に力を入れています。
となると、英語の入試のみ難しいのでは?と思う人もいるでしょう。しかし、数学も比較的難しい印象を受けます。
今回は、そんな桜美林第二高校の数学入試の傾向分析や大問構成についてまとめます。
また、直前までの対策法や勉強法についてもご紹介しますよ。
私立桜美林第二高校入試数学の傾向分析
早速、桜美林第二高校の数学入試の傾向分析をしていきます。
2020年度の入試問題を参考にしています。
私立桜美林第二高校入試数学の大問構成と出題範囲
桜美林第二高校の数学入試は、計算問題を含み、全部で大問が4問出題されます。
大問内容を詳しく見ていきましょう。
大問1:計算
大問1は計算問題です。二乗の計算から連立方程式、因数分解、ルートの計算まで様々です。
また、簡単な二次関数、確率、図形、正の整数に関する問題も出題されます。
問題数は全部で11問です。
大問2:関数
大問2は関数に関する問題です。二次関数と一次関数、そして円図形が一緒に出題されます。
例えば、2020年度では二次関数のある座標を中心、一次関数を接線とする円の半径を求める問題が出題されていました。
また、直線2つの交点のx座標を求める問題なども出題されています。
小問は3つあります。
大問3:空間図形
大問3は空間図形の問題です。こちらも小問が3つあります。
線分の長さを求める問題、三角形の面積を求める問題、3点を通る平面と頂点との距離を求める問題が出題されています。
大問4:応用問題
大問4は応用問題です。2020年度は、光が進む角度に関する問題が出題されていました。
例えば、線分の長さ、四角形の面積を求める問題などです。
小問は合わせて3問です。
出題範囲は、連立方程式、関数、空間図形、平面図形と幅広いと言えるでしょう。
その中でも図形が占める割合が多いです。
私立桜美林第二高校入試数学の難易度
桜美林第二高校入試の数学科目の難易度は中級~上級と言えるでしょう。
大問1の計算問題には、教科書レベルの問題が多いです。そのため落ち着いて解けば、必ず得点できると思います。
また、空間図形や関数は一見難しく感じるかもしれません。
ですが、教科書で習ったパターンで解いたり、そのパターンを少し応用できれば解ける問題です。
しかし、大問4の応用問題は年によって上級まで難しくなることがあるでしょう。
解答パターンは教科書で習ったことがあるものだとしても、問題の意味を理解し、そのパターンを見つけるまでに時間がかかることもあり得ます。
桜美林第二高校入試の難しさは最後の問題にかかっていると言っても過言ではないでしょう。
私立桜美林第二高校入試数学解答の際の時間配分
桜美林第二高校入試の数学科目の試験時間は50分です。
時間配分は以下の通りです。
- 大問1:10分
- 大問2:10分
- 大問3:10分
- 大問4:20分
大問1の計算問題は比較的解きやすいですが、問題数が多いため10分程度かかると思います。
大問2の関数と大問3の図形は、合わせて20分あたりで解くと良いでしょう。苦手な方に時間をかけます。
大問4の応用問題は残り20分を使うことができます。これがギリギリ50分使った場合の時間配分です。
関数か図形どちらかを7分、計算を7分で解くことができれば、6分余らせることができます。
残りの時間で、計算ミスの確認ができるとより良いでしょう。
また、年度によっては「応用問題が一番簡単だった」と言う年もあるでしょう。
そのため、一旦全ての問題を見てから時間配分を決めることをおすすめします。
私立桜美林第二高校入試数学の対策と勉強法
ここからは難易度・中級~上級の桜美林第二高校入試の数学科目の対策や勉強法をご紹介します。
中1・中2のうちにやっておきたい対策
まずは、教科書レベルの問題を完璧にしておきましょう。
「完璧」とは、問題を見れば解答パターンが分かり、実際に正解できる状態のことを指します。
また、計算問題が苦手な人や時間がかかる人は、毎日5問でもいいので解き続けましょう。
桜美林第二高校入試の数学の大問1は計算問題です。
ここで点をしっかり取るためにも、早期から計算スピードを早くしておきましょう。
中3の夏前までにやるべき対策
桜美林第二高校入試が第一志望の場合、関数や図形への苦手意識をなくすことを重点的に行いましょう。
特に図形は大事です。大問4問全てにおいて図形に関する問題があります。
図形問題は見方を変えたり、パターンを覚えたりして克服できます。苦手な人はできるだけ図形に時間を割いて、苦手を克服しておきましょう。
中3の夏休みにやるべき対策
過去問を一度解き、自分の苦手を把握しましょう。
把握した後は、入試までの半年をどう使うのか計画を立てます。
苦手を把握することで、例えば図形が苦手なら問題集を購入して解くなど、自分に合った計画を立てることができますよ。
また、何年分も解くことで、応用問題でどのような問題が出やすいのかを把握できるでしょう。
中3の秋に取り組むべき対策
中3の秋には過去問や予想問題集を解きましょう。
そこでできなかった問題や分野を把握し、もう一度問題集を解いたり、解答パターンを覚えたりすることで苦手を潰していきます。
苦手な分野に集中してしまいがちな時期ですが、計算問題などの基本的な知識や確率、連立方程式など他の分野の対策も忘れずに行いましょう。
中3冬・受験直前期に取り組むべき対策
本番直前は、今まで自分が使ってきた問題集を復習したり、過去問や予想問題集を解きなおしましょう。
過去使ってきた問題集を解きなおすことで、自分に自信を付けることができますよ。
時間があれば傾向が似ている新しい問題に手を出してもいいでしょう。
入試に臨む上での注意点
入試に臨む上での注意点が2つあります。
1つ目は、計算ミスに注意することです。
大問1では問題数が多く、また大問4の応用問題が難しそうに見えた場合、できるだけ多くの時間を残そうと焦ってしまうことがあるかもしれません。
しかし、焦りは禁物です。大問1の計算問題は受験生が必ず得点すべき問題です。計算ミスがないように落ち着いて解きましょう。
2つ目は、時間配分に気を付けることです。先ほどもお伝えしましたが、年度によっては「応用問題が一番簡単だった」と言う年もあるでしょう。
苦手は本番までになくしておくことが一番いいですが、もし残っていた場合、苦手分野は後回しにして解き進めましょう。
全体像を把握するため、一旦全ての問題を見てから時間配分を決めることをおすすめします。
まとめ
今回は、桜美林第二高校入試の数学科目の出題傾向や勉強法をご紹介しました。
是非お伝えした勉強法を基に、数学入試対策をしてみてください。
計算ミスに気を付けて、最後まで諦めずに頑張ってくださいね!