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青山学院高等部入試(国語)の傾向と対策!

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青山学院高等部の国語入試の特徴は文章量の多さです。入試問題全体で10,000字程度、現代文2題で9,000字程度、古文で1,000字程度です。

そのため、文章を正確に早く読む「速読力」と要点を理解する「読解力」の両方が強く求められます。

ここでは青山学院高等部の国語入試の傾向と対策を紹介します。

青山学院高等部入試(国語)の傾向分析

大問は3部構成です。順番に「現代文①」「現代文②」「古文」が出題されるのが例年の傾向です。

試験時間は50分です。青山学院高等部入試の国語の文章量は多く、例年10,000文字程度。

2020年度の問題では、ページ数にして大問1は約4ページ、大問2は約3ページ、大問3は1ページになります。

そのため、わずか50分で解き終えるためには、文章を正確に速く読む「速読力」と要点を理解する「読解力」の両方が強く求められます。

青山学院高等部入試(国語)の大問構成と出題範囲

大問構成は以下のようになっています。

大問1 現代文①
大問2 現代文②
大問3 古文

2020年度の入試問題を例に解説していきます。

大問1 現代文①

大問1の設問数は12問です。内容一致の問題から下線部の意味を問う設問、穴埋め問題、漢字の読み書き問題と幅広く出題されます。

文章量は約4ページであり、文字数にすると約4,000から5,000字です。設問は12問のうち、6問が下線部の理由や本文との内容と一致問題、5問が穴埋め問題、1問が漢字読み書きです。

このように、4,000字以上の文章を理解しながら問題を解く力が必要です。

そのため、日ごろから長文を読むことに加えてその要点をまとめる訓練をしましょう。

大問2 現代文②

大問2の設問数は12問です。問題構成は大問1とほぼ同じです。

文章量は3ページ強であり、文字数にすると約3,000から4,000字です。

12問のうち、6問が下線部の理由や本文の内容と一致しているものを問う設問、5問が穴埋め問題、1問が漢字読み書きです。

大問1と同じく、日ごろから長文を読むことに加えてその要点をまとめる訓練をしましょう。

大問3 古文

大問3は古文で、設問は10問です。

文章量は約1ページであり、文字数にすると1,000字ほどです。10問のうち、現代語訳を問う問題や空欄の穴埋め問題、本文中から当てはまる語句を選ぶ問題と幅広く出題されます。

そのため、英語と同じく単語の理解から始めて長文読解の対策をすることが大切です。

青山学院高等部入試(国語)の難易度

青山学院高等部の国語の難易度は高いです。

何といっても特徴はその文章量です。現代文と古文を合計して文章量は約10,000字。そのうえ、設問数は34問です。

また、入試時間が50分であることを踏まえると要点を的確に把握し解答しなければなりません。

青山学院高等部入試(国語)解答の際の時間配分

大問 内容 目安時間
大問1 現代文① 20分
大問2 現代文② 18分
大問3 古文 12分

国語の試験時間は50分です。大問数は3問と少なく感じますが、文章量は約7,000字から10,000字と膨大です。時間配分をしっかりと意識しましょう。

青山学院高等部の国語入試の傾向を鑑みると、例年文章量は、大問1(現代文①)→大問2(現代文②)→大問3(古文)の順で多いです。そのため、文章量によってかける時間を変えていきましょう。

青山学院高等部入試(国語)の対策と勉強法

青山学院高等部への志望を決めたら、計画をしっかりと立てて勉強を積み重ねていきましょう。

私立の高校入試は高校ごとに特色があります。特に青山学院高等部の国語は文章量が多いことで有名です。

その傾向に慣れるためにも少しでも早く志望校に特化した勉強に切り替えていきましょう。

中1・中2のうちにやっておきたい対策

中1・中2のうちは学校の授業内容を確実に身につけましょう。そのためには小テストや定期テストをしっかりと復習し、基礎を固めましょう。

また、漢字やことわざ、熟語、古文の単語等、知識を有するものはコツコツと覚えていきましょう。

英語の単語を覚えるのと同じく、時間をかけるほど記憶に定着していきます。

中3になると、主として長文問題の対策に取り組むことになりがちです。

そのため、知識系の勉強時間が不足する恐れがあります。比較的時間に余裕のある時期に知識を高めていきましょう。

中3の夏前までにやるべき対策

中3の夏前までにやるべき対策は、長文対策です。

青山学院高等部の問題は約7,000字から10,000字と膨大です。年により異なりますが、1問から2問は「論説文」が出題されています。

「論説文」は難解な文章も多く、読み慣れておかないとと文章の解釈が困難です。そのため、「難解な文章」を正確に速く読み取る読解力が不可欠です。

「論説文」に限らず文章を読み解く上では、文章のテーマを理解することと段落の主張を的確に理解しなければなりません。

そのため速く読むだけにとらわれず、速く読みながらも文章の主題を読み取る意識で勉強していきましょう。

最初はページ数で1枚から2枚程度の問題演習をしてください。そして、文章量を増やしていき国語の実力を深めていきましょう。

また、古文は英語と同様に単語の理解から進めていきましょう。英語よりは読みやすいですが、現代語と意味が異なる単語も少なくありません。

早い段階で単語や古文の言い回しを勉強し問題演習を繰り返していきましょう。

中3の夏休みにやるべき対策

中3の夏休みでは、基本問題から応用問題、長文問題まで幅広く問題演習をしていきましょう。

青山学院高等部の入試問題と同じ分量の問題集や高校生用の長文問題集を演習するのがよいでしょう。

夏休みでは長文問題に慣れて、「速読力」と「読解力」の技術を高めていきましょう。

中3の秋に取り組むべき対策

中3の秋は過去問演習をしましょう。この時期は時間を計測し、時間配分を考えながら勉強しましょう。

ここで大事なことは、解答時間が不足するかどうかです。時間が足りない様なら時間配分や解答のやり方を工夫する作戦を考えましょう。

例えば、設問を読んでから文章を読み始める、古文から解いて現代文の時間を十分に確保する等です。国語入試に対する戦略を立てるのも良いでしょう。

このように、中3の秋には過去問演習により課題を見つけ、これからの勉強方針を明確にしていきます。

また、似た傾向の問題演習も効果的です。探すのが難しいという場合は、進路指導の先生に似た内容の問題がないか相談し、探してもらうのも良いでしょう。

中3冬・受験直前期に取り組むべき対策

入試直前は今までの総復習をおこないましょう。

青山学院高等部の入試では知識問題は正解したいです。そのため、漢字や語句の意味、古文の単語等は再確認してください。

長文問題は一度解いた問題を再度解いていきましょう。答えに至る考え方を改めて確認してください。

このように、この時期は自分の実力を着実に定着させることに注力していきましょう。

入試に臨む上での注意点

入試に臨む上での注意点は解ける問題を着実に解きましょう。

青山学院高等部の国語は文章量も設問数も多いです。そのため、1問に時間をかけすぎると他の問題の時間が足りなくなりかねません。

設問で想定よりも時間が必要と判断したら、後に回して解ける問題へ先に着手するというのも一つの手段です。

試験時間に注意を払いつつ試験を解きましょう。

まとめ

青山学院高等部の国語入試は、「速読力」と「読解力」が求められます。

この技術は長期的な訓練により身につきます。

そのためには、日ごろの積み重ねが大切です。日ごろから高校入試やその先の将来を見据えた「学習」を心がけていきましょう。

それらが、自分の力へと変わっていきます。

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監修者|橋本拓磨

橋本拓磨

東京大学法学部を卒業。在学時から学習塾STRUXの立ち上げに関わり、教務主任として塾のカリキュラム開発を担当してきた。現在は塾長として学習塾STRUX・学習塾SUNゼミの運営を行っている。勉強を頑張っている学生に受験を通して成功体験を得て欲しいという思いから勉強効率や勉強法などを届けるWEBメディアの監修を務めている。

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