私立明治大学付属中野八王子高校は私立高校であり独自の問題が出題されます。そのため、英語についても独自の問題対策が必要です。
英語は「速読力」が求められますが、設問は基本的なものが中心です。今回はその詳細について解説します。
私立明治大学付属中野八王子高校入試英語の傾向分析
試験時間は50分で、その中にリスニングが含まれています。リスニングの時間は公開されていませんが、8分程度だと仮定すると40分で問題を解かなければなりません。全体的にスムーズに理解して対応することが求められます。
また、長文問題は試験時間に対して長い文章が出題されます。そのため、短時間で文章を理解する「速読力」と内容の「理解力」が必要です。
私立明治大学付属中野八王子高校入試英語の大問構成と出題範囲
大問は以下のとおり5部構成です。
大問 | 内容 | 配点 |
問1 | リスニング | 1問5点 |
問2 | 長文読解 | 1問4点 |
問3 | 長文読解 | 1問4点 |
問4 | 同意文書き換え | 1問3点 |
問5 | 語順整序 | 1問3点 |
以下ではそれぞれの大問について解説をします。
リスニング
リスニングは大きく分けて2種類の英文が出題されます。
音声の内容は会話形式のものが1題、1人で話す形式のものが1題です。音声は全体的に1回のみしか流れませんが、文章は比較的容易なものです。
選択肢は事前に目を通しておける出題形式です。内容を予想しておいて確実に得点できるようにしましょう。
長文問題
長文問題のテーマは様々です。2題出題されますので、「評論文と物語文」など異なった種類が題材となります。
文章の内容は難しいものではありませんが、試験時間に対して長めの文章が出題されます。そのため、「単語力」「文法力」が問われると考えておきましょう。短時間で文章を理解できるかどうかが問われます。
出題される問題の形式は様々であり、「空欄補充」「日本語訳」「内容理解」などが含まれます。
また、全体の半分程度が選択式で残り半分が記述式です。記述式の問題は得点差が出やすい部分ですので、合格のためには「書きながら英語力を高める」ことを意識するとよいでしょう。
なお、「文章は読めるものの時間がかかる」と感じる人は、「長文を声に出して読む練習」をおすすめします。
声に出すためには英語をさっと理解できなければなりませんので、「前から短時間で正確に翻訳する力」を身につけられます。
同意文書き換え
同意文書き換え問題は、中学英語の中でも王道の問題が出題されやすいです。そのため、基本的な中学英文法を理解しておくと容易に感じるでしょう。
言い換えると、正答率が高くなりやすい問題であるため「失点してしまうと他者に差をつけられる問題」です。
難問が出るわけではありませんので、中学英文法を着実に身につけておくことが重要です。
語順整序
語順整序は例年複数の文法が同時に含まれる文章が出題されます。また、文法が多く文章が長くなりますので、並び替える選択肢が多い傾向にあります。
基本的にはそれぞれの文法を正しく理解できていれば得点できる問題です。複数の文法が同時に出題されることで難しく見えますが、決して難しい文法ばかりが出題されているわけではありません。
私立明治大学付属中野八王子高校入試英語の難易度
平均点の推移を確認してみると、年度によって多少のばらつきがあります。ただ、大きく平均点が変動することはなく、毎年同程度の難易度であると考えられます。
そのように考えると、今までのとおり「単語力」「文法力」「速読力」があれば十分に対応できるでしょう。特段難しい英単語は出題されませんので、中学英語の語彙力を身につけていれば充分です。
ただ、入試問題はいきなり傾向が変わる可能性もあります。問題が難しくなった場合に備え、日々学習を続けておきましょう。
私立明治大学付属中野八王子高校入試英語解答の際の時間配分
時間配分は以下を参考にしてみましょう。
設問 | 目安時間 |
大問1 | 10分 |
大問2 | 15分 |
大問3 | 15分 |
大問4 | 9分 |
大問5 | 8分 |
問題を解くために47分を費やし、残りの3分で記述間違いが無いかなどの見直しをしましょう。
私立明治大学付属中野八王子高校入試英語の対策と勉強法
私立明治大学付属中野八王子高校入試でやってもらいたい英語の対策についてご説明します。
中1・中2のうちにやっておきたい対策
中1・中2の間は英語力の基礎固めを意識しましょう。
難易度の高い英単語はあまり出題されませんが、長文問題は単語数が多く幅広い力が問われます。まずは英語学習の基本となる、基礎的な英単語を身につけておきましょう。
また、英単語に加えて英文法の定着も必要です。文法で悩んで時間を消費してしまわないように「ぱっと見て文法が判断できるレベル」までスキルアップするのが理想的です。中学3年生に向けて着実に英文法を身につけておきましょう。
なお、基本的な知識の定着を図るには、教科書を完璧に理解するのが一番です。定期テストで高得点を取れるように、継続した学習を続けます。
中3の夏前までにやるべき対策
中3の夏休みは過去問を意識した入試対策に取り掛かりたい時期です。そのため、中3の夏休みまでに基本的な英文法の学習は済ませましょう。学校では習っていない部分があるはずですので、その部分は予習をしておきます。
また、過去問を解くためには中2までの英文法の復習も必要です。予習だけでも時間は必要となりますが、それに加えて過去の文法の復習もしておきましょう。
夏休みの勉強を効率的なものにするには、このタイミングでの知識定着が重要です。やや学習量が増えてしまうかもしれませんが、頑張って勉強をしましょう。
中3の夏休みにやるべき対策
中3の夏休みからは過去問に取り組みましょう。
公立高校の場合はまだ過去問を利用する必要はありません。しかし、私立高校で独自の問題が出題されますので、早い段階から過去問を利用するべきです。
特に短時間で長文を2題読まなければならないため、練習をしておかなければ時間不足となりやすい部分です。過去問で実力を試して、速読力に難がある場合は対策をしていきましょう。
また、語彙力に不安を感じた場合は、教科書などに振り返ることも重要です。焦って過去問をするだけではなく、間違えたところを改めて復習する期間だと考えましょう。
中3の秋に取り組むべき対策
夏休みの期間で過去問と間違えたところの復習を続けているはずです。秋になってもこのサイクルは変えず、過去問を利用して知識不足を洗い出しましょう。
なお、同じ過去問ばかりを解いていると、答えを覚えてしまいます。そのため5年分など長い期間の過去問を解いて、丸覚えにならないように注意しましょう。
中3冬・受験直前期に取り組むべき対策
冬も過去問の演習を中心に勉強しましょう。このタイミングで新しい教材に手を出しても時間的な問題もあり物理的に終わりません。
また、知識も中途半端なものしか手に入らないでしょう。そのため過去問の使い慣れた問題集などを中心に学習します。
また、問題演習だけではなく単語を覚えるようにも意識しましょう。人間は忘れる生き物ですので、定期的に復習しなければ単語は忘れてしまいます。
問題演習にばかり目がいってしまい、単語や文法はおろそかになりがちです。入試前だからこそ基本的な学習を意識しましょう。
入試に臨む上での注意点
私立高校は公立高校と外観や設備が異なる場合があります。そのため、いつもと違う環境で落ち着かない人はいるでしょう。
ただ、入試は誰であろうと緊張するものです。いつもと違う環境で落ち着かないのは自分だけではありません。焦らず慎重に問題と向き合うよう認識しましょう。
まとめ
私立明治大学付属中野八王子高校の入試問題でも英語について解説しました。内容は標準的なものですが、長文は単語数が多く「速読」を意識しなければなりません。
英語力は単語と文法からなりますので、中1からの積み重ねが重要です。中3で一気に伸ばせる部分はありますが、可能な限り早くから積み重ね、入試への下準備をしておきましょう。