都立国分寺高校入試の国語問題では、漢字の読み書き問題に加え、文章問題が3問出題されます。
説明的文章で難しめの文章が出題される傾向にあるため、難しめの文章に読みなれておくことが重要です。
そのために都立国分寺高校の傾向に合わせて勉強しておきましょう。
この記事では、都立国分寺高校向けの国語独自問題の傾向と対策についてご紹介します。
都立国分寺高校入試(国語)の傾向分析
都立国分寺高校入試の国語について、問題の構成と出題傾向、難易度等をまとめました。
都立国分寺高校入試(国語)の大問構成と出題範囲
都立国分寺高校の大問構成は以下の通りです。
- 大問1:漢字の読み取り・書き取り(全16点)
- 大問2:文章問題 文学的文章(全25点前後)
- 大問3:文章問題 説明的文章(全35点前後 ※作文10点)
- 大問4:文章問題 古文を含んだ文章(全20点前後)
例年、漢字の読み書きに加え、文章問題が3問出題されています。
それでは、各大問の詳細を見ていきましょう。
大問1:漢字の読み取り・書き取り(全16点)
大問1では、漢字の読み取り、書き取りがそれぞれ4問ずつ出題されます。
難易度としては、漢字検定3級程度の問題に加え、準2級レベルの日常ではあまり使われない漢字も出題されます。
漢字の読み書きでは、できない問題は考えすぎずに読解問題に時間を使いましょう。
大問2:文章問題 文学的文章(全25点前後)
文学的文章では「小説」や「随筆」などが出題されます。
都立国分寺高校の国語の文章問題は、全般的に「選択問題」「抜き出し問題」が多いです。
文学的文章の選択問題は、
- 本文中の一文に対する適切な解説の選択
- 登場人物の行動の理由やその時の心情の選択
- 本文の内容や登場人物について適切に述べた文章の選択
などがあります。
文章は読みやすい傾向にあるため、ここではしっかりと得点を狙いましょう。
登場人物の心情の変化を抑えつつ、丁寧に文章を読み進めていくことがポイントです。
大問3:文章問題 説明的文章(全35点前後 ※作文10点)
説明的文章では、「説明文」や「論説文」が出題されます。ここでは難しめの文章が出題されやすいです。
説明的文章の選択問題としては、
- 本文で述べている一文の正しい解釈/間違った解釈の選択
- 筆者の主張の理由の選択
- 本文の全体的な構成や内容として正しい文の選択
などが挙げられます。
説明的文章は小説などと異なり日常生活で触れる機会が少ないため、苦手な受験生は多いと思います。
特に都立国分寺高校の問題は難易度の高い文章が出題されやすいため、しっかりと対策をする必要があります。
具体的には「過去問や参考書などで多くの説明的文章に慣れること」「国語便覧などで語彙力をつけること」などの対策をし、苦手であっても標準的な問題は確実に得点できるようにしましょう。
また、大問3の最後に作文問題が出題されます。
文章で述べられたテーマについて「自分の考えと理由を体験や見聞を含めて200字以内で書く」問題が出題されます。
自分の考えについて論理的に文章を書けるよう、しっかりと対策をしましょう。
大問4:文章問題 古文を含んだ文章(全20点前後)
古文を含んだ文章問題では、「詩」「和歌」「漢文」などに、その対訳や評論、背景などの説明が付いた文章が出題されます。
古文には現代語訳や解釈がついている場合が多く、古文と照らし合わせて読み進めると理解しやすいです。
古文の知識が必要な問題も出題されることがありますので、国語便覧などを用いて必要な知識を覚えておきましょう。
都立国分寺高校入試(国語)の難易度
標準的な選択問題が多いですが、難易度の高い論説文が出題される場合もあります。
過去問や問題集を使用して、論説文に慣れておくことが大切です。
都立国分寺高校入試(国語)解答の際の時間配分
都立国分寺高校の入試の国語の制限時間は50分です。
解答の際の時間配分ですが、以下の配分と順番で解くことをオススメします。
- 大問1:漢字の読み取り・書き取り(1分)
- 大問2:文章問題 文学的文章(12分程度)
- 大問4:文章問題 古文を含んだ文章(12分程度)
- 大問3:文章問題 説明的文章(20分程度)※作文に5分を想定
- 漢字の読み書き問題は短時間で解き、文章問題に時間を使いましょう。
文章問題では、比較的解きやすい大問2から解くことがおすすめです。大問2を終えたら大問4を解き始めましょう。
ただし、大問3・4で時間をかけすぎないように注意が必要です。分からない問題は後にまわしましょう。
ここまでで20分以上の時間を残しておきましょう。
作文問題のある大問4は、最後に集中して解きましょう。
都立国分寺高校入試(国語)の対策と勉強法
ここでは、都立国分寺高校の国語の対策と勉強法についてご紹介します。
時期に応じて勉強方法が変わってきますので、参考にしてください。
早い時期から文章に読み慣れておくことがポイントです。
中3の夏前までにやるべき対策
漢字の読み書き問題は必ず出題されます。
しかし、受験や模試の直前にまとめて覚えようとしても、量が多いためなかなか得点には繋がりません。
そのため継続して地道に勉強することで点数に反映されます。
具体的には、まずは学校の小テストで満点を取ることを目指し、こつこつ勉強する癖をつけましょう。
漢字の読み書きは空き時間で勉強できるため、休み時間や通学時間などの隙間時間を使うことをおすすめします。
余裕があればこの時期に漢字検定の3級〜準2級を取得しておきましょう。
漢字検定に合格することで立派な合格証明書がもらえます。
そのため、漢字の読み書きの知識がつくと同時に、受験勉強のモチベーションアップにもつながります。
また、都立国分寺高校の国語の説明的文章は難しい文章が出題される場合もあるため、この時期に「文章に読み慣れておく」ことも大事です。
時間のあるこの時期に本や新聞などを読んで、長い文章に読み慣れておくと効果的です。
中3の夏休みにやるべき対策
夏休みは問題演習を中心に取り組みましょう。
まずは、「文学的文章・説明的文章・古文」について偏りなく解き、弱点を把握しましょう。その後、苦手な問題を中心的に解いていきます。
特に、都立国分寺高校入試では説明的文章の難易度が高い傾向にあります。
難しい文章は抽象的に書かれている場合が多く、文章を構造的・論理的に捉えることができないと内容を理解できません。
その対策として、演習問題などの問題文で「要約を書く」ことがおすすめです。
これは、文章を構造的に捉えながら読む練習になるだけでなく、作文の練習にもつながりますので、ぜひ実践してみてください。
作文問題については自己採点が難しいですので、学校や塾の先生に採点してもらうのが理想です。
第三者の客観的な視点が入ることで、自分では気づかない「漢字や文法の間違い」などに気づき、効率よく上達できます。
中3の秋に取り組むべき対策
夏休み明けからは、問題演習だけでなく過去問にも取り組みましょう。
過去2~3年だけでなく、5年以上前の問題まで解くことが重要です。過去問を解く際には、本番と同様の時間を測って解きましょう。
そして、過去問は採点した後に解説を見ずに解きっぱなしになりがちです。
しかし、自分の苦手を把握するためにも、しっかりと復習をすることが大切です。
中3冬・受験直前期に取り組むべき対策
この時期は過去問や参考書の総復習してください。今まで取り組んできた問題で、間違えやすい分野を中心に復習しましょう。
また、冬は気温の変化やウイルスの流行にともない体調不良になりやすいです。
「勉強しなければ!」と焦る気持ちを押さえ、万全の体調で受験を迎えることができるよう「規則正しい生活」を心がけましょう。
まとめ
都立国分寺高校入試の国語問題は「難しめの説明的文章に慣れること」がポイントです。
成績を上げるためには、問題演習に加え、早い時期から新聞や本を読んで文章に読み慣れることも効果的です。
国語は勉強が成績に反映されにくい科目ですが、諦めずに粘り強く勉強を続けましょう。