都立新宿高校はいわゆる「独自校」といわれる学校の中でも「進学指導特別推進校
」と呼ばれるグループ。入試には独自問題が出題されます。
旧帝大や、早慶などの難関私立大学にも合わせて200名以上の合格実績がある名門校です。
都立新宿高校の基本情報
偏差値は60後半で全国上位200位に近づくレベルです。毎年旧帝大クラスへ30名前後の生徒が進学しています。
「全員指導者たれ」の理念を創立時から掲げ、次の世代を担うリーダー育成を目指しています。
「文武両道」の推進と「集中と切り替え」を重点的に指導。メリハリのある学校生活を奨励しています。
定期考査ごとに学力度別にクラスを編成。習熟度別の授業を実施し、実力に見合った授業の受講が可能です。
また、大学対策への授業のみならず、大学レベルの講義も選択できます。そのため、生徒一人一人に合ったカリキュラムによる徹底的なサポートが期待されます。
都立新宿高校は自由な高校
自由な校風で、校則もゆるく禁止項目はサンダル登校や髪染め、アルバイト程度。
制服はあるものの、行事を除き私服で登校できます。イベントも多く、臨海教室や文化祭、合唱コンなど楽しい行事が満載です。
都立新宿高校の進学実績
都立新宿高校は旧帝大クラスや難関私立に関して合格実績があります。旧帝大クラスの大学には30人前後が旧帝大クラスの大学に進学。難関私立に関しても100人以上合格しています。
2020年度
旧帝大+一工:31人
その他国公立:79人
難関私立大学(早慶上理ICU):141人
公式サイトにも合格者数の掲載はあるためご確認ください。
都立新宿高校公式サイト
都立新宿高校の入試の仕組みと内申・受験の目標点数
新宿高校の合格に向けて大切なのは、目標設定です。目標を定めて、達成できるように日々研鑽していきましょう、
都立新宿高校の入試制度と科目・配点
具体的に都立新宿高校の入試制度や必要な科目、配点等を確認していきましょう。
入試制度
都立新宿高校においては、
独自問題→国数英の3科目
都立共通問題→英語リスニング問題・理科・社会
となっています。
独自問題の配点
独自問題である国語、数学、英語の配点は以下の通りです。
国語
1 知識問題(全12点)
2 小説(全29点)
3 論説文(全34点)
4 融合文(現代文+古文)(全25点)
数学
1 小問集合(全40点)
2 二次関数のグラフ(20点)
3 平面図形(全20点)
4 立体図形(全20点)
英語
2 読解(24点)
3 読解(24点)
4 読解/英作文(32点)
*大問1は共通問題のリスニングのため省略
都立新宿高校合格に必要な目標点の目安
志望校の合格には、目標点を把握しその達成に向けた勉強に取り組まなければなりません。都立新宿高校の合格に必要な点数の目安を計算していきましょう。
内申点
まずは具体的に都立新宿高校に合格するために必要な内申点を考えてみましょう。
都立高校は学力テスト(700点満点)と内申点(300点満点)の合計「1,000点満点」で合否が決まります。
学力テストは5教科500点満点を700点満点に換算します。
内申点は300点満点です。
(5科目×5段階)+(実技4科目×5段階×2)=65点満点を300点満点に換算します。
都立新宿高校における内申点の目標は56~58点程度です。
この内申点は「換算内申」と呼ばれます。素内申と異なり、換算内申は実技科目を2倍して計算しています。
換算内申に関してはこちらで詳しく解説しています。
リンク
内申も考慮した本番の目標点
上記のように、換算内申の目標は56~58点です。では換算内申で57点を獲得した場合、学力検査で必要な点数を算出しましょう。
都立新宿高校の合格ラインは約740点/1000点満点中と言われています。740点を基準に計算します。
換算内申57点を300点満点にすると
57/65×300=約263点
都立新宿高校の最低合格ラインは約740点/1000点満点です。ここから学力テストの結果を算出すると
740-263=476点
この点数を700点満点から500点満点へと再換算すると
X/500×700=476
X=約341点
ただ、341点は換算内申が57点の場合の目安点数です。最低点ラインから算出したギリギリの数値ですから、本番の試験では「合格最低ラインに1.1倍した点数」を目指すと良いでしょう。
740点を基準にすると、最低合格ラインは740×1.1=814点です。この場合、学力テストの目標点数は次のようになります。
814-263=550
X/500×700=550
X=約393
そのため試験当日の目標点数は「約393点」です。1科目の平均は「約79点」が必要になります。
都立新宿高校入試・各科目の対策と勉強法
都立新宿高校における各教科の目標点数は約8割です。目標達成に向けた勉強計画を立てて実践していきましょう。
都立新宿高校対策のための勉強スケジュール
夏休み以降は、独自問題のある国数英の対策に時間を多く割きたいです。そのためには、中3の夏までには国数英と理科社会の基礎を固めましょう。
そして夏休み中から、国数英は応用問題演習に取り組み、理科社会は入試の過去問を演習してください。早期に理科社会の実力を高めて、国数英に注力するためです。
それ以降は独自問題の過去問演習です。志望校の演習のみならず、例えば都立青山高校や都立戸山高校などの偏差値の近い高校の過去問も演習しましょう。
都立新宿高校英語の傾向・対策と勉強法
英語はライティング・リーディング・リスニングと幅広く出題されます。極端に難しい問いはないものの確かな基礎力を問われています。
そのため、中3の夏休みには語彙や文法などの土台を築き、長文の問題演習に打ち込みましょう。
長文読解は基礎と慣れが必須です。基礎を固めた後は、過去問に挑戦し入試本番に向けて実力を高めていきましょう。
都立新宿高校数学の傾向・対策と勉強法
数学は教科書レベルを超える問題もあり、高い数学力が求められます。
標準問題を正確に解くのに加えて、応用問題を解く力を身につけなければいけません。そのため、中3の夏休みまでには基礎問題の対策は完了しておきたいです。
夏休み以降は応用問題と過去問演習に時間をかけ、難問でも得点を取る訓練に変えていきましょう。
都立新宿高校国語の傾向・対策と勉強法
国語入試の難易度は標準レベル以上です。難解な論説文や作文も出題されるため、高い読解力と作文能力が欠かせません。そのため、日頃から漢字ドリルや長文読解、作文練習をしてください。
中3の夏休みは数学や英語に比重を高めつつ、基礎を固める勉強をしましょう。秋以降からは過去問演習をし、独自問題の傾向を把握してください。
国語は勉強の成果が出るまで時間がかかります。勉強を継続し国語入試に臨みましょう。
都立新宿高校理科の傾向・対策と勉強法
共通問題の理科は自由研究のレポートや実験結果の読み取りなどユニークな問題が多く出題されます。単なる知識を答えるのではなく、資料を読み取り知識から解答を導くことが求められます。
そのため、中3の夏休みまでには知識問題を学び基礎を固めることがおすすめです。それ以降は文章題や応用問題、過去問演習に挑戦し入試の問題形式に慣れていきましょう。
都立新宿高校社会の傾向・対策と勉強法
社会の大問は6問です。例年と大問数は変わらないものの、傾向は完答式と記述式の問題が増加しています。そのため、社会も理科と同様に知識を習得し、応用することが求められます。
夏休み以降は共通問題の対策に取り組むことを考慮すると、夏までには、社会の基礎知識を習得したいところです。
まとめ
都立新宿高校は標準的な問題を中心に発展問題まで幅広く出題されます。合格には独自問題の傾向を分析し実力の向上が欠かせません。そのため、中3から基礎を積み上げて応用問題を解く準備が必須です。
配点や出題傾向を参考にし、自分の強みを伸ばし弱みを克服する勉強に取り組んでいきましょう。