「国語の読解ってどうやって考えていけばいいの…」と言う中学生を見かける事は多いです。
漢字や古文とは異なり、読解は覚えるだけでは解けませんよね。
そのため、多くの中学生は「読み取りのセンスが無いから読解問題は解けない」と考えがちです。しかし、決してそんなことはありません。
実は「読解が苦手」と言っている中学生は、センスが無いのではなく正しい解き方を把握できていないだけです。
国語の読解問題にはしっかりと解くステップがあります。その順番に沿って解いていけばどんな問題でも対応できます。
今回ご紹介する『中学国語 読解 (全問ヒントつきで ニガテでも解ける)』は、そんな読解問題の正しい解き方をわかりやすく教えてくれます。
この参考書の使い方をおさえてしっかりと勉強すれば、読解問題が得意になります。
この記事では『中学国語 読解 (全問ヒントつきで ニガテでも解ける)』の正しい使い方と勉強法をお伝えします。
『中学国語 読解 (全問ヒントつきで ニガテでも解ける)』の基本情報
『中学国語 読解 (全問ヒントつきで ニガテでも解ける)』は、教科書レベルの基礎・基本的な国語の学習をサポートしてくれる参考書です。
そのため「定期テストで良い点を取りたい中学生」に最適な内容となっています。
この参考書で正しく勉強する事によって、定期テスト・高校入試のスタートラインに立つことができます。
『中学国語 読解 (全問ヒントつきで ニガテでも解ける)』の特徴
この参考書には、中学生の国語の正しい読解スキルがぎゅっと詰め込まれています。
また、「わかりやすさ」に特化している参考書なので、楽しみながら定期テストの得点UPが期待できます。
この参考書をしっかりと使いこなせたら「定期テスト10点アップ」できるとも言われています。
それでは、たくさんの魅力が詰まった『中学国語 読解 (全問ヒントつきで ニガテでも解ける)』の特徴を見ていきましょう。
『中学国語 読解 (全問ヒントつきで ニガテでも解ける)』の特徴1:なんと全問ヒント付き!
この参考書のタイトルにもあるように、全問ヒント付きという大きな特徴があります。
「え…全部ヒントついてて実力つくのかな…?」なんて思う方もいるでしょう。
確かにヒントがあることによって、正答率は上がると思います。しかし、大切なのは正答率だけではありません。
正解にたどり着くまでのステップを理解することも重要です。
この参考書では、あらかじめそのステップを示してくれているので、それに従えば正しい読解力が自然と身につきます。
そのため、この参考書では「正解できた」ということに満足するのではなく「解き方」を意識して勉強しましょう。
唯一ヒントがない「まとめテスト」というものがあります。これは、説明文・物語文・随筆文の練習問題のそれぞれ最後にある問題です。
この問題に関して、ヒントを通じて身につけた正しい読解力を発揮する場として利用しましょう。
『中学国語 読解 (全問ヒントつきで ニガテでも解ける)』の特徴2:1日1ページ!取り組みやすい内容
この参考書を進める基本的なペースは1日1ページです。
1単元が1ページにまとまっており、取り組みやすい量になっています。そのため、国語に苦手意識がある中学生でも、無理なく毎日続けることができるでしょう。
1ページはおおよそ15〜20分で解くことができるので、スキマ時間で勉強できます。部活で忙しい中学生でも頑張れる量ですね。
さらに、問題の形式のほとんどが記述問題なので「書く力」が身につきます。ヒントを活用して難しい問題にもチャレンジしてみましょう。
『中学国語 読解 (全問ヒントつきで ニガテでも解ける)』の特徴3:問題文の質が高い!知識の幅がグンと広がる
問題文の内容の質が非常に良いです。理科や社会など他の教科の知識理解にも繋がる内容になっています。
例えば、理科は温暖前線や寒冷前線、血液の働きなどの題材があります。また、社会は平清盛や鎌倉幕府の成立など題材は様々です。
説明文・物語文・随筆文のそれぞれについて多くの問題が載っています。
そのカテゴリの中でもひとつひとつバラエティーに富んでいるので、たくさんの知識に触れることができます。
このことにより、国語の読解問題を解きながら他のあらゆる分野の知識を同時に手に入れることができるでしょう。
『中学国語 読解 (全問ヒントつきで ニガテでも解ける)』のレベル
レベル:国語の定期テストの点数が一桁代〜60点台程度の中学生
『中学国語 読解 (全問ヒントつきで ニガテでも解ける』は、「国語の基礎・基本を勉強したい中学生向け」に作られた参考書です。
そのため、「国語の読解問題が苦手」「どうして解けないのかがわからない…」と悩んでいる学生に最適です。
この参考書を正しく使うことができたら、国語が苦手な学生でも定期的テストの得点が10点アップできるでしょう。
『中学国語 読解 (全問ヒントつきで ニガテでも解ける)』のシリーズ
この新興出版社の『中学国語 読解 (全問ヒントつきで ニガテでも解ける)』にはシリーズがあります。
国語はまだこちらの参考書のみですが、他の教科も出版されているのでお伝えします。
- 『中1 計算(全問ヒントつきで ニガテでも解ける)』
- 『中2 計算(全問ヒントつきで ニガテでも解ける)』
- 『中3 高校入試 計算(全問ヒントつきで ニガテでも解ける)』
シリーズは、主に理数系がメインになります。
この参考書の特徴と同様に、1日1ページの解きやすさやヒントを通じた正しい解き方の理解ができる内容になっています。
気になる方は是非チェックしてみてください。
こんな人におすすめ!チェックリスト
- 定期テストで70〜80点取りたい!
- 国語がニガテで勉強法がわからない!
- 国語の読解はセンスだと思っている!
- 記述力を身につけたい!
- 勉強と部活動の両立をしたい!
上記のチェックリストに当てはまる学生は、『中学国語 読解 (全問ヒントつきで ニガテでも解ける)』がオススメです。
しかし、以下のチェックリストに当てはまる学生は、オススメできません。
- 定期テストで90〜100点を取りたい!
- 国語はとても好きで得意であり、自信がある!
- 高校入試に必要な実践的な演習をしたい!
- 解説が詳しい参考書がほしい!
- 長文の演習をやりたい!
『中学国語 読解 (全問ヒントつきで ニガテでも解ける)』は、「超基礎・基礎・基本・応用」レベルの中では「基礎・基本」レベルです。
国語に苦手意識を持つ中学生が、いかに楽しみながら勉強できるかにに特化しているため、応用レベルには対応していません。
また先ほどもお伝えした通り、解く際にヒントはついているので入試本番に向けて実践的な演習をしたい中学生には物足りないでしょう。
ただし、上位高校を狙っている中学生でも正しい解き方の練習をするにはおすすめです。他の参考書や問題集と併用して活用すると良いでしょう。
併用したりする場合は以下の参考書がオススメです。
1『「解き方」がわかる国語 文章読解 (高校入試 塾の先生が教えるシリーズ) 』
国語の読解問題を〝なんとなく〟解くのではなく「正しく」解く方法が載っています。レベルは標準レベルです。
『中学国語 読解 (全問ヒントつきで ニガテでも解ける)』の内容+αで入試実践に少しだけ挑戦してみたい中学生におすすめです。
この参考書は国立高校や難関私立高校を目指す中学生に向けて作られたものです。
非常にレベルの高い内容であるため、なかなか高い正答率が取れないことがあるかもしれません。
その際には、詳しい解説が載っている別冊の参考書で「どこを間違えたのか・何を間違えたのか」を確認することができます。
「入試問題にチャレンジしたい・模試で高得点を取りたい中学生」に最適です。
3『最高水準問題集 国語[文章問題] 中学1~3年 (中学最高水準問題集)』
中学生のハイレベル問題集といえばコレ。「定期テストで満点を目指す中学生」におすすめです。
読解問題を解くための「読解のカギ」がたくさん載っています。
内容は難関高校の入試問題レベルなので、標準問題では物足りない「入試問題にチャレンジしたい・模試で高得点を取りたい中学生」に最適です。
『中学国語 読解 (全問ヒントつきで ニガテでも解ける)』の使い方・勉強法!
ここからは、『中学国語 読解 (全問ヒントつきで ニガテでも解ける)』の具体的な使い方をお伝えします。
それぞれの参考書の特徴に合った使い方をしなければ「全然国語の成績が上がらない・苦手なままだ」ということになりかねません。
そうならないようにしっかりと正しい使い方を確認しましょう。基本的に一度購入した参考書は必ず最低3周行いましょう。
それぞれのステップを1から3周目までお伝えします。
『中学国語 読解 (全問ヒントつきで ニガテでも解ける)』の使い方の基本ステップ
基本的なステップはこのようになっています。
1周目
- Step1.
- ヒントを見ながら15分で解く
- Step2.
- 解説を読む前に、答え合わせをのみを行い「なぜ」間違えたか自分で考える
- Step3.
- 解説を読みながら、間違えた箇所に印をつける
- Step4.
- 「なぜ」間違えてしまったのかをノートに書き出す
- Step5.
- 2周目の目標を立てる
1周目は、まずは「自分で理解しようする」ということが大切です。だからこそ、解説を読む前に「なぜ間違えたのか」を自分で考えるようにしましょう。
自分の力で理解してから、「自分の理解の仕方で正しいか?」を確認するために解説を読んでください。最初に見てはいけません。
そして自分の理解と解説を比較検討して、改めて「なぜ間違えたのか」をノートに書き出してみましょう。書き出すことで自分の思考がスッキリと整理されます。
そして自分が間違えてしまった点を考慮して2周目の目標を立てましょう。例えば以下のような感じです。
- 指示語をチェックしながら読み進める
- 主語と述語に丸をつけながら読む
このように、自分が足りていない部分を克服するための目標を具体的に設定しましょう。
ペースは1日1単元15分で大丈夫です。ゆっくりでも良いので、自分の力で理解してみましょう。
2周目
- Step1.
- ヒントを見ながら10分で解く
- Step2.
- 2周目の目標を達成できたかを確認する
- Step3.
- 解説を読む前に答え合わせのみを行い、「なぜ」間違えたか自分で考える
- Step4.
- 解説を読んで「なぜ」間違えてしまったのかをノートに書き出す
- Step5.
- 3周目の目標を立てる
2周目は「先ほど立てた目標を2周目で達成できたか」という意識を持つことが大切です。
2周目の目標と今回のできなかった点を踏まえて、3周目の目標を設定しましょう。なるべく2周目よりハイレベルな目標をしてください。
もちろん、1周目と同様に「自分で理解しようとする」事も忘れてはいけません。解説を読む前に自分で考える習慣をつけましょう。
また、国語の読解問題を繰り返し解くデメリットは「なんとなく問題や答えを覚えてしまっている」という点です。
なので、1周目よりもスピード感を持って解くことを心がけてください。
1周目よりスピード感を意識しつつも、教科書の内容をひたすら身体に染み込ませましょう。ペースは1日2単元20分(10分×2)です。
3周目
- Step1.
- ヒントを隠して7分で解く
- Step2.
- 3周目の目標を達成できたかを確認する
- Step3.
- 答え合わせをして、「なぜ」間違えたのか確認する
- Step4.
- 間違えたところを声を出して説明する
- Step5.
- 1周目〜3周目の「できるようになったところ・できなかったところ」を確認する
3周目は、実力を発揮するためにヒントを見ないで解きましょう。
ここでできなかった部分に関しては、3回間違えたという事になります。どれだけ取り組んでも、どうしても間違えてしまう問題は必ずあります。
そのため、落ち込まずにノートに間違えた箇所をまとめて「自分だけの教科書」を作り、いつでも復習できるようにしましょう。
ただ、ノートまとめに時間をかけすぎる事は要注意です。要点を絞って1単元10分程度で書きましょう。そして解く時間も3周目は7分と設定してください。
進めるペースは1日3単元21分(7分×3)です。あくまでこれは目安なので、3周目は速ければ速いほど良いです。
『中学国語 読解 (全問ヒントつきで ニガテでも解ける)』の勉強法の大原則
『中学国語 読解 (全問ヒントつきで ニガテでも解ける)』を使う上での大原則は次の2つです。
- 「なぜ間違えたか」を徹底的に考える!
- 声に出して頭を整理!
この2つをしっかり守ることで、国語の読解の成績がぐんぐん上がります。
「なぜ間違えたか」を徹底的に考える!
国語の読解問題は「なぜ間違えたか」を考え抜ける人ほど成績が上がります。
なぜなら「間違え理由」を明確にすることで、「次は間違えないようにするために必要なこと」を考えられるからです。
例えば、「「あれ」(指示語)が「猫」だったのに「犬」を選んでしまった」という間違えがあったとします。
このとき、解説を読む前に以下のような「間違えた理由」まで考えられる人ほど成績は伸びやすいです。
- 前後の文章の理解が足りなかったのかもしれない
- 時間を気にしすぎてひとつ前の段落を深く読めていなかった
このように考えることで「前後の文章において主語と述語を明確にできていなかった」という原因がわかり、「次から主語と述語にしっかりと丸をつけながら読み進めよう」という次の目標ができます。
この考え方はどの教科にも通用することなので実践してみてください。
声に出して頭を整理!
「人に説明できるまで理解しているか」も合わせてを確認しましょう。
「本当に理解できている状態=自分の学んだ内容を要点を絞ってわかりやすく相手に伝えられている状態」を指します。
そのため、きちんと説明できるかを試すために友達や家族に伝えられるかチャレンジしてみましょう。
国語の文章読解は人に説明するハードルがかなり高いです。なぜなら、数学と異なり答えが1つであるとは限らないため。
だからこそ音読をして頭を整理する習慣を基礎・基本レベルの時期からつけてください。
このひと手間が高校入試の結果を左右します。面倒くさがらずにチャレンジする事が大切です。
このように「耳」も「目」も「口」をフル活用して国語を得意にしましょう!
こんな使い方は要注意!『中学国語 読解 (全問ヒントつきで ニガテでも解ける)』使い方のコツ
ここからは、『中学国語 読解 (全問ヒントつきで ニガテでも解ける)』を使った勉強方法の注意点をまとめていきます。
『中学国語 読解 (全問ヒントつきで ニガテでも解ける)』の使い方の注意
先ほどあげた2つの大原則を、もう一度思い出しましょう。
- 「なぜ間違えたか」を徹底的に考える!
- 声に出して頭を整理!
これ以外にも、『ひとつずつ すこしずつ ホントにわかる 中1からの国語文章読解』だからこそ気をつけてほしいことがあります。
『ひとつずつ すこしずつ ホントにわかる 中1からの国語文章読解』はあくまで「超基礎・基礎・基本レベル」という事を忘れない
お伝えした方法でこの参考書を3周終えたあなたは「よし!やりきった!完璧だ!」と達成感でいっぱいになるかも知れません。
しかし、この参考書はあくまでも「超基礎・基礎・基本レベル」のため、準備運動に過ぎません。
この参考書を一冊終えてやっと定期テスト・高校入試のスタートラインに立てるのです。
勝負はここから始まります。ゆっくりでも良いので、これから着実にステップアップしていきましょう。
こういう使いかたもある!『ひとつずつ すこしずつ ホントにわかる 中1からの国語文章読解』を最大限活用するコツ!
注意点も多々ありましたが、同じくらい『中学国語 読解 (全問ヒントつきで ニガテでも解ける)』には楽しく学習できる様々な方法があります。
隙間時間を有効活用!
『中学国語 読解 (全問ヒントつきで ニガテでも解ける)』は、1単元10分〜15分で手軽にできる内容になっています。
そのため、部活動の行き帰りや塾に行く車の中、お風呂の時間など1日の隙間時間を利用して勉強しましょう。
勉強以外に部活などで忙しい学生もいるかと思うので、「いつでも簡単にできる」というこの参考書の特徴を活かして勉強することが大切です。
具体的な活用例は以下の通りです。
Aさんの例:
部活動や塾で忙しいので、朝ご飯を食べてから部活に行くまでの毎朝15分を利用して1ページずつ解いています。答え合わせをしたり、解説を読んだりするのも、大体15分もかからないので、30分あれば終わります。朝から勉強を頑張った!という達成感を持って部活にいくことができています。
入試対策の問題集と併用してみよう!
この参考書のレベルは「基礎・基本レベル」です。あくまでも「正しい解き方」を覚えるために作られた参考書にすぎません。古文で例えると、古文単語帳のようなものです。
だからこそ、レベルアップをするには実践が必要です。先ほどご紹介したハイレベルな問題集と併用して学んだ知識をアウトプットしましょう。
具体的な活用例は以下の通りです。
Bさんの例:
この参考書で国語の読解問題の解き方がわかってきたので、難しい問題にもチャレンジしています。だいぶ読解問題に慣れてきたので、正答率も上がりました。今は3周目でやっと入試対策の問題集をやり始めましたが、もっと前からやればよかったと後悔しています。
まとめ
この記事で押さえてほしいポイントは次の3つでした。
- 「なぜ間違えたか」を徹底的に考える!声を出して頭を整理!
- 隙間時間を有効活用!
- 入試対策の問題と併用してみよう!
最後にもう一度『中学国語 読解 (全問ヒントつきで ニガテでも解ける)』がおすすめな人をまとめておきましょう。
- 定期テストで70〜80点取りたい!
- 国語がニガテで勉強法がわからない!
- 国語の読解はセンスだと思っている!
- 記述力を身につけたい!
- 勉強と部活動の両立をしたい!