日本女子大学附属高等学校の英語入試では独自問題が出題されます。
試験問題の特徴として「問題数が多いため時間配分や速読力が重要」「英文が一度しか読まれないリスニング問題がある」などが挙げられます。
そのため、日本女子大学附属高等学校の試験に合わせた勉強が必要です。
この記事では、日本女子大学附属高等学校向けの英語独自問題の傾向と対策についてご紹介します。
日本女子大学附属高等学校入試(英語)の傾向分析
まずは日本女子大学附属高等学校入試の英語について、問題の構成と出題傾向、難易度等をまとめました。
日本女子大学附属高等学校入試(英語)の大問構成と出題範囲
日本女子大学附属高等学校の大問構成は以下の通りです。
- 大問1:リスニング
- 大問2~4:長文読解
- 大問5:知識問題
- 大問6:英作文
- 大問7:自由英作文
日本女子大学附属高等学校の入試問題は、リスニングや長文読解、知識問題、英作文などからまんべんなく出題される総合問題です。
出題の範囲が幅広く問題数も多いため、「効率よく問題を解くこと」「苦手な分野を無くすこと」が重要です。
それでは、各大問の詳細を見ていきましょう。
大問1:リスニング
大問1は「Part A」「Part B」「Part C」の3つに分かれています。
Part Aは、問いかけに対して3種類の応答が流れ、その中で最も適切な応答を選択する問題です。
問題は8問出題されます。応答についても問題文に書かれておらず、1回しか読まれないため、難易度は高めです。
Part Bは、短い対話を聞き、質問に対する最も適切な答えを4つの選択肢から選ぶ問題です。
8問出題され、対話は1回しか読まれません。それぞれの対話に関する質問および選択肢は問題文に書かれているため、あらかじめ読んでおくことをおすすめします。
Part Cは、200単語程度の長めの文章を聞き、それに対する質問に答える形式です。
2問出題され、英文は2回読まれます。こちらも質問および選択肢は問題文に書かれているため、先に読んでおき、質問のポイントに注意して聞き取ることが大切です。
大問2~4:長文読解
長文読解問題は「物語文」「説明文」「対話文」「メールのやり取り」などから出題されています。
問題形式は「本文の内容に沿うように空欄を補充する問題」「本文に合った選択肢を選ぶ問題」「本文中の語句を抜き出す問題」などの総合問題です。内容把握に関する問題が多いです。
文章量はそれほど多くはありませんが、「対話文」や「メール」などは慣れていないと形式に戸惑って時間がかかる場合があります。
そのため、様々な形式の問題が載っている参考書などを使用して対策をしておきましょう。
内容把握では時間のかかる設問が多いです。じっくりと文章を読む時間はありませんので、「速読力」を鍛えると効果的です。
大問5:知識問題
大問5では、語彙や文法問題などの基礎問題が出題されています。
問題形式は、「適語補充」や「語句の並び替え問題」などです。語彙や文法に関しては中学で習う範囲の基礎的なものがほとんどです。
「適語補充」では、単語を記述する形式の問題も出題されるので、単語はスペルを正しく書けるように練習しておきましょう。
大問6:英作文
大問6では、イラストと前後の文章に合うように、空欄に5語以上の文章を書く問題が出題されます。問題は3問、出題されています。
大問7:自由英作文
大問7は、英語の質問文に対して自分の考えを記述する問題です。字数の制限はありません。
英作文に慣れておくためにも、過去問や英作文の練習問題を解いておきましょう。
日本女子大学附属高等学校入試(英語)の難易度
問題の難易度は標準~応用レベルです。
とくにリスニングは1回しか読まれない問題が多いため、集中力や問題を先読みするテクニックなどが重要です。また、問題数も多いため、速読力や問題形式への慣れも必要です。
過去問や問題集を使用してしっかりと対策をしておきましょう。
日本女子大学附属高等学校入試(英語)解答の際の時間配分
日本女子大学附属高等学校の入試の英語の制限時間は50分です。
解答は下記の順番で解くことをオススメします。
- 大問1:リスニング
- 大問5:知識問題
- 大問2~4:長文読解
- 大問6:英作文
- 大問7:自由英作文
短時間で解答できる知識問題を長文問題よりも先に解くことをおすすめします。
後半の大問6、7の作文問題に10分程度の時間を残せるよう、知識問題、読解問題を効率よく解く練習をしておきましょう。
日本女子大学附属高等学校入試(英語)の対策と勉強法
それでは具体的に日本女子大学附属高等学校入試の英語の対策と勉強法をご紹介します。
中3の夏前までにやるべき対策
この時期は英語の基礎を高めましょう。
日本女子大学附属高等学校の英語入試は総合力が試される試験です。
単語や文法、語法などの基礎はこの時期に固めておき、リスニングや長文問題にも慣れておくのがベストです。
夏から本格的に演習問題に取り組めるようにしっかり準備する心構えで勉強しましょう。
部活などで忙しい人は、単語帳や単語カードを使い、通学時間などの隙間時間を活用して勉強しましょう。
難関高校受験用の単語帳としては「ターゲット中学英単語1800」などがおすすめです。
リスニングについては、問題集などで勉強する他にも「英語のラジオや音楽を聞いてみる」など、興味を持って続けられるものがオススメです。
中3の夏休みにやるべき対策
夏前には中学レベルの基礎知識は身についたと思いますので、夏休みは問題演習を中心に取り組みましょう。
とくに日本女子大学附属高等学校の英語の入試問題は、出題形式の種類が多い傾向にあります。
「最高水準特選問題集英語3年」や「難関突破精選問題集英語―国立・有名私立〈高校入試対策〉」などの受験用の問題集も活用しましょう。
前述したとおり時間に余裕の無い場合が多いため、この時期から「問題を解く時間を意識すること」や「速読力を鍛えること」が大切です。
速読力を鍛えるためには、練習問題を解くだけでなく「シャドーイング」なども有効です。シャドーイングは速読力だけでなく、リスニングの対策にもなるのでぜひお試しください。
中3の秋に取り組むべき対策
夏休み明けからは過去問にも取り組みましょう。できるだけ昔の問題にも取り組むことが重要です。
前述しましたが、最後の作文問題に10分程度の時間が残るように、時間を計って問題に取り組むようにしてください。
中3冬・受験直前期に取り組むべき対策
今まで解いてきた問題の総復習をしましょう。
これまで使ってきた参考書や過去問、問題集を活用して、間違えた問題や苦手な分野を中心に復習しましょう。
とくに受験直前のこの時期は「体調管理」が最も重要です。
夜多くまで勉強しすぎて睡眠不足とならないように注意してください。
また、冬は気温の変化や流行りのウイルスなどで体調不良になりやすいです。「睡眠時間をしっかりと確保する」「バランスの良い食事をとる」など、生活習慣を崩さないように意識してください。
まとめ
日本女子大学附属高等学校入試の英語入試では「基礎をしっかり身に付けること」および「解答スピード」が重要です。
特に長文問題の読解力や速読力はすぐに身につくものではありません。早い時期からたくさんの練習を積み重ねて英語の基礎力を徐々に上げていきましょう。