中央大学高校は高校としての偏差値が高い進学校です。校則が緩く、その自由な校風で都内でも人気を誇っています。
ここでは中央大学高校入試、英語の傾向と対策について詳しく解説していきます。傾向と対策をしっかり把握することで周りの受験生と差をつけましょう!
中央大学高校入試英語の傾向分析
中央大学高校の英語入試はどのような構成で出題されるのでしょうか。
下記にて問題の構成と出題内容についてまとめました。
中央大学高校入英語の大問構成と出題範囲
中央大学高校の大問構成は以下のようになっています。
詳しい配点は不明です。
大問1:リスニング問題
大問2:長文読解問題(物語文)
大問3:長文読解問題(対話文)
大問4:長文読解問題(空所補充など)
大問5:短文空所補充問題
大問6:語句整序問題
大問7:同意文完成問題
大問8:条件英作文
出題内容に毎年大きな変更は無いようです。しかし、各所での入試改革の動きから思わぬ変更がある可能性もありますので、注意が必要でしょう。
次に、大問ごとの詳しい出題内容について見ていきます。
大問1:リスニング問題
大問1はリスニング問題です。問題の形式は、ふたつに分かれています。
1つ目は、放送される短い対話文と質問文に答える問題です。対話文、質問文ともに放送による出題なので集中し聞き落としが無いようにすることが肝心です。
2つ目は、250語程度のモノローグの放送を聴き、それに関する設問に答える問題です。少し長い放送なので、設問を先に読んでから放送を聴くようにしましょう。メモをとることも重要です。
大問2:長文読解問題(物語文)
大問2は物語文となっています。かなり長い英文となっているので、設問文を読みながら英文を読み進めていくようにしましょう。
設問内容は英文のリード文のあとに続く正しい文を選択肢の中から選ぶものです。英文内容にあったものを正確に選ぶためにも、英文と設問を行ったり来たりしながら解き進めていきましょう。
大問3:長文読解問題(対話文)
対話文の英文がグラフと合わせて出題されます。英文の内容は比較的平易なものなので、正確に速く解くことが重要です。
設問内容は内容把握問題です。できるだけ時間をかけずに解き進めましょう。
大問4:長文読解問題(空所補充など)
英文が出題され、空所補充や敵文挿入、文法などの設問が課されます。英文は比較的易しいものなので、適文補充問題などは設問を読んでから取り組むなどして時間の節約をしましょう。
大問5:短文空所補充問題
大問5では短文空所補充問題が11問出題されます。文法的な知識と語彙力が問われます。内容は平易なものなので完答を目指しつつ時間はあまりかけないようにしたいです。
大問6:語句整序問題
6語の語句整序問題が5問出題されます。時間をかけずに解答しましょう。
大問7:同意文完成問題
5問の小問で構成されています。同じ意味の英文を作成する問題ですが、あまり難しくは無いので時間を節約することを目指しましょう。
大問8:条件英作文
テーマと書くべき内容について指示が与えられています。英文を書く量は少ないのでアウトラインを素早くメモし、できるだけ時間をかけずに完成させましょう。
中央大学高校入試英語の難易度
中央大学高校入試、英語の難易度は比較的高くなっています。英文一つ一つの内容はそれほど難しいものではありませんが、制限時間に対する問題の量がとても多くなっているため時間配分にミスがあると大量失点の可能性があります。
次はその時間配分について見ていきましょう。
中央大学高校入試英語解答の際の時間配分
英語入試の制限時間は60分です。制限時間の中で全ての問題に取り組めるように、時間配分には細心の注意を払いましょう。
おすすめの時間配分は以下のようになっています。
大問1:リスニング問題
大問2:長文読解問題(物語文)(13分)
大問3:長文読解問題(対話文)(10分)
大問4:長文読解問題(空所補充など)(10分)
大問5:短文空所補充問題(4分)
大問6:語句整序問題(6分)
大問7:同意文完成問題(3分)
大問8:条件英作文(5分)
細かく時間配分を書きましたが、それほどこだわる必要はありません。
気をつけたいのは、「リスニング問題はあらかじめ問題文の英文を読んでおくこと」「長文問題に時間をかけるために、その他の問題はできるだけはやく解くこと」です。
解答する順番は、リスニング問題の問題文を読む→確実に点を狙える大問4以降を解く→長文問題を解く、という順番です。
制限時間内で全ての問題に解答できる時間配分を心がけましょう。
中央大学高校入試英語の対策と勉強法
中央大学高校の英語入試問題の特徴は問題の量にあります。しっかりと対策をした受験生でないと時間内にすべての問題を解き進めるのは難しくなっています。
周りの受験生と差をつけるためにはどのような対策が必要なのでしょうか。時期別の対策法をご紹介します。
中1,中2のうちにやるべき対策
中1,中2のうちには基礎力をつけることが大切です。
中央大学高校では長文が多く出題され、得点が難しくなっていますが、大切なのは「取れるところで落とさないこと」です。
特に文法問題や語彙力を問うような問題では完答を目指さなければいけません。
そのため語彙力、文法力などは中3になるまでに充実させましょう。
具体的な勉強方法は、学校の定期テストで安定した成績を取れるようにすることです。学校の定期テストは基礎的な内容を問うような構成になっています。
また、定期テストに力を入れることによって入試に必要な教科書の知識を総ざらいすることも可能です。
このように、基礎力の充実のために学校の定期テストで安定して高得点をとれるようにしましょう。
中3の夏休みまでにやるべき対策
中3の夏休みは受験勉強でもっとも大切な時期といっても過言ではありません。夏休みにどれだけ実力を伸ばせたかが受験の結果に直結するでしょう。
夏休みに応用力を伸ばすためには、夏休みまでに基礎力を強固なものにしなければいけません。
中1,中2のうちに身につけた基礎力を夏休みまでにおさらいし、定着させるようにしましょう。
具体的には文法や語彙などを習得できたか確認するために、簡単な模試などのテストを受けると良いでしょう。また、模試の結果から自分に足りない基礎力を探し出しましょう。
中3の夏休みから受験本番までに取り組むべき対策
受験本番までに取り組むべきは、応用力の充実です。夏休みまでに伸ばしてきた基礎力は受験に必須なものですがそれだけでは合格できません。
応用力をつけるために必要なことは長文の数をこなすことです。長文読解が合否を分けるような入試なので、長文の対策に時間を費やしましょう。
できれば1日に一つの長文を読みましょう。これにより英語の問題を解く時に必要な勘のようなものも身に付くはずです。
また、入試が近づいてきたら模試などを積極的に受けるようにしましょう。模試で受験本番の雰囲気を体験し、テクニックを身につけることでよりよい準備が期待できます。
また、模試のあとに見直しをすることで自分に足りない力は何か確認することができます。そこで把握した足りない部分を補うような勉強のプランを策定しましょう。
まとめ
中央大学高校の英語入試は難易度が高く、多くの受験生が苦労します。しかし、問われるのは基礎力とそれを応用できるか、ということのみです。
学校の定期テストで高得点をとることを目標にすることで基礎力を磨き、自分の勉強では長文読解の数をこなすことで応用力を身につけましょう。みなさんの合格を心から願っています。