中央大学杉並高校は、90%以上の生徒が内部推薦で中央大学に進学できる中央大学付属高校です。
そのため、入試問題の難易度は高く傾向を把握して適切な対策をしなければ、合格することは難しいでしょう。
この記事では、中央大学杉並高校入試英語の傾向と対策をご紹介します。
これを読んで今後の受験勉強の参考にしてください。
私立中央大学杉並高校入試英語の傾向分析
私立中央大学杉並高校入試英語の対策を始める前に出題傾向を把握しましょう。
過去問を分析し問題構成や難易度などの傾向をまとめました。
私立中央大学杉並高校入試英語の大問構成と出題範囲
私立中央大学杉並高校入試英語の大問構成と出題範囲は以下のようになっています。
- 大問1:リスニング問題
- 大問2:長文読解
- 大問3:長文読解
- 大問4:空欄補充問題
- 大問5:語句整序問題
- 大問6:英作文
令和2年度入試の長文読解は、2題とも評論文タイプの英文が出題されています。
それでは、大問別に出題内容を簡単にご紹介します。
大問1:リスニング問題
リスニング問題は、1部と2部に分かれて出題されています。
第1部は、短い対話文が流されて、それに続く英文を選ぶ問題が出題されています。
基本的な表現が出題されることが多いため、直前の対話を中心に落ち着いて聞き取るようにしましょう。
第2部は少し長めの英文を聞き、質問の答えに適切な選択肢を選ぶ問題が出題されています。
放送が流れる前に選択肢の英文を読んでおき、メモを取りながら聞くと正解しやすくなるでしょう。
大問2:長文読解
英文量はそれほど多くありませんが、かけられる時間が短いため素早く内容を把握する力が求められます。
A~Fの6題出題され、A~Eの5題は質問の答えに適切な選択肢を選ぶ問題で、Fは内容一致問題です。
大問3:長文読解
英文量、難易度ともに標準的ですが、60文字前後の記述問題が出題されるため、大問2の長文問題よりも問題を解くのに時間がかかるでしょう。
問題形式は、「内容把握問題」「空欄補充問題」「語句整序問題」「内容説明問題」「内容一致問題」が出題されています。
大問4:空欄補充問題
大問4は、文法・イディオムなどの知識が問われる空欄補充問題が4題出題されます。
基本的なことがわかっていれば正解できる問題が多いです。
大問5:語句整序問題
与えられている日本語の意味になるように、単語を並び替えて指定された空欄に当てはまる単語を答える語句整序問題が4題出題されています。
文法・イディオム・構文の知識を身につけることだけではなく、多くの問題を解くことで解答方法を確立することも重要です。
大問6:英作文
大問6は英作文が2題出題されています。それほど難しい問題は出題されませんが、減点されないように注意して解答しましょう。
特に単純なスペルミス、冠詞、時制、前置詞などに注意してください。
私立中央大学杉並高校入試英語の難易度
問題自体はそれほど難しくありませんが、試験時間に対して読まなければいけない英文量が多く、短時間で素早く解答していくには高い英語力が必要となります。
長文を素早く理解することも重要ですが、知識問題は見た瞬間に解答できるぐらい多くの問題を解くことも重要です。
私立中央大学杉並高校入試英語解答の際の時間配分
中央大学杉並高校入試の英語の試験時間は50分です。
リスニング問題に約10分取られるため、他の問題は40分程度で解かなければいけません。時間配分の目安をご紹介します。
- 大問1: リスニング問題 10分
- 大問2: 長文読解 12分
- 大問3: 長文読解 15分
- 大問4: 空欄補充問題 2分
- 大問5: 語句整序問題 6分
- 大問6: 英作文 5分
見直しの時間も2~3分は残しておきたいため、実際にはもう少し早く解く必要があります。
ポイントになるのは、2題の長文読解です。
本文を全て読んでから問題を読んで該当部分を探して確認する方法では、時間が足りなくなってしまう可能性があります。
そのため本文を読む前に問題文を先に読んでおいて、該当部分にきたら問題を解く方法を試してみてください。
最初は難しいかもしれませんが、慣れたらこちらの方が短時間で問題を解けるようになるでしょう。
私立中央大学杉並高校入試英語の対策と勉強法
中央大学杉並高校入試の英語は、長文読解対策が必須です。
しかし、大量の英文を短時間で読むためには、基本的なことからきちんと勉強する必要があります。
時期別にしっかり計画を立てて効率よく勉強することが、合格への近道となるでしょう。
中1・中2のうちにやっておきたい対策
中1・中2の間に、試験で出題される分野の勉強をひと通りやっておくと、中3になってから余裕をもって勉強を進められるでしょう。
また、中1・中2の教科書に載っているような単語は意味だけでなく、スペルも正確に暗記しておく必要があります。
中3の夏前までにやるべき対策
中3の夏休みは受験生にとって非常に大切な時期となります。夏休みが終わったら次の長期休暇は、受験まで1~2ヶ月しかない冬休みになってしまうからです。
夏休みを有意義に過ごすために、基礎を固めておきましょう。
文法や単語の基礎が身についているか確認するために、英検3級や模擬試験を利用することをおすすめします。
中3の夏休みにやるべき対策
夏休みになったら長文読解と英作文対策に取り組みましょう。
長文読解は、後ろから前に戻って読んでいると時間がかかってしまうので、出来るだけ戻らずに意味が理解できるようになる必要があります。
最初はゆっくりでもよいので、1回英文を読むだけで意味が理解できるように練習してください。
英作文は、難しい表現ではなく簡単なよく知っている表現を使って書く方法を勉強する必要があります。
問題集の解答以外にも答えがあるため、できれば学校の先生や塾の先生など信頼できる人に添削してもらうことをおすすめします。
中3の秋に取り組むべき対策
秋になったら実際に過去問を解いてみてください。ここでの結果によってやるべきことが変わります。
最初は時間を気にせずに解いてみても目標点に届かない生徒は、まだ基礎力が足りません。もう一度、文法やイディオムなど基礎的なことを勉強し直しましょう。
時間をかければ目標点が取れる生徒は、長文読解の読み方や問題の解き方を変えれば時間を短縮できる可能性があります。
英文を左から右に1回読むだけで内容を把握できるように練習したり、本文を読む前に問題文を読んでから解くようにしたりしてみましょう。
空欄補充問題は、多くの文法問題を解いてパターンを把握して、問題を見たらすぐに答えがわかるようになるようになるのが理想です。
語句整序問題は、苦手としている生徒が少なくありません。多くの問題を解いて、意味のまとまりごとに単語を並べて組み合わせるなど、自分なりの解き方を身につけましょう。
中3冬・受験直前期に取り組むべき対策
直前期は、復習を中心に勉強しましょう。今まで使っていた問題集をもう一度復習したり、過去問を解いて間違った問題を解き直したりすることをおすすめします。
また、入試で実力を発揮するには体調管理も大切です。直前期は、無理をせずに規則正しい生活を送るようにしましょう。
まとめ
中央大学杉並高校入試英語の問題の傾向と対策をご紹介しました。長文読解をスピーディーに解けるようになることが合格へのカギとなります。
それほど難しい問題は出題されないため、多くの生徒が正解できる問題を確実に解けるようになりましょう。
また、英語はできるようになるのに時間がかかる科目です。傾向を把握して出来るだけ早く対策にとりかかることが合格への近道になります。