学習院高等科入試の英語問題では、独自の英語問題が出題されます。
幅広く問題が出題されることに加え、受験時間も長いため学習院高等科の英語問題についてしっかりと対策する必要があります。
この記事では、学習院高等科向けの英語独自問題の傾向と対策についてご紹介します。
学習院高等科入試(英語)の傾向分析
学習院高等科入試の英語について、問題の構成と出題傾向、難易度等をまとめました。
学習院高等科入試(英語)の大問構成と出題範囲
学習院高等科の大問構成は以下の通りです。
- 大問1:リスニング 選択問題
- 大問2:リスニング 書き取り問題
- 大問3:英訳問題
- 大問4:作文問題
- 大問5:物語文の読解問題
- 大問6:説明文の読解問題
それでは、各大問の詳細を見ていきましょう。
大問1:リスニング 選択問題
リスニングの選択問題は、まず200~250単語程度の英文の後に質問が5問流れ、その解答を選択する形式です。英文および問題文は2回流れ、解答のみ問題用紙に記載されています。
問題は5W1Hについて聞かれる問題が多いため、英文を聞き取る際には5W1Hを意識してメモを取るようにしましょう。
大問2:リスニング 書き取り問題
リスニング書き取り問題では、10単語程度の流れる英文を書き取る問題が3問出題されます。こちらも、英文は2回流れます。
「runとranなどの時制の違い」「質問文には”?”をつける」などに注意しましょう。
大問3:英訳問題
英訳問題では文を英訳する問題が3~4問程度出題されます。
英語を書く際には文法力・単語力に加えて慣れも大切ですので、しっかりと対策をしましょう。
大問4:作文問題
大問4では50字の作文問題が出題されます。
自分の意見を英文で述べる必要があるため、時間をかけすぎないようにしっかりと作文の対策をする必要があります。
大問5:長文読解問題
大問5では文章中に会話が含まれる物語文の読解問題が出題されます。
文章量は400単語程度とそこまで多くはありませんが、「Theyの指すものを答える」など内容の理解を問う問題が多く出題されます。
また、年によっては空欄穴埋めのみ出題されている場合もあり傾向がつかみにくいです。
そのため、たくさんの種類の問題が載っている問題集で対策をするのが良いでしょう。
大問6:長文読解問題
大問6では説明文の読解問題が出題されます。
こちらも文章量は500単語程度とそこまで多くはありませんが、大問5と同様に文章の内容の理解が問われる問題が多く出題されています。
そのため、文章の読み取りの際には「文章をまとまりで捉える」「5W1Hの情報を正確に読み取る」ことを意識しましょう。
対策としては、問題集を解くことに加え、要約文を書いて文章を構造で捉える練習をすることもおすすめです。
学習院高等科入試(英語)の難易度
難易度の高すぎる問題が出題されることは少ないですが、英語の「聞く力」「読む力」「書く力」が全て要求されるような入試問題です。
特に「書く力」を試す問題が「リスニング問題」「英訳問題」「作文問題」とあり、他校と比較しても多い傾向にあります。
そのため、「書く力」をつけるための対策は必須といえるでしょう。
学習院高等科入試(英語)解答の際の時間配分
学習院高等科の入試の英語の制限時間は60分です。解答の際の時間配分ですが、以下の配分と順番で解くことをオススメします。
- 大問1:リスニング 選択問題(5分+問題を読む時間5分)
- 大問2:リスニング 書き取り問題(3分)
- 大問3:英訳問題(6分)
- 大問5:物語文の読解問題(12分)
- 大問6:説明文の読解問題(12分)
- 大問4:作文問題(10分)
試験時間は60分と長く、それに伴い問題量も多いです。
そのため時間のかかってしまうリスクの大きい作文問題は最後に解きましょう。
学習院高等科入試(英語)の対策と勉強法
それでは学習院高等科の英語の入試問題を乗り切るためにやるべき対策や勉強法を時期別にご紹介します。
中3の夏前までにやるべき対策
単語力・文法力など、英語の入試問題を解くための基礎力を上げましょう。
このような暗記項目は、勉強した分が成績に反映されやすいためモチベーションのアップに繋がります。
単語帳や単語カードを活用して通学時間などの隙間時間に暗記しましょう。
前述したとおり、学習院高等科の英語の問題は他校と比べ「書く問題」が多いです。書く力は勉強量が成績になかなか反映されないので、「作文」や「英訳問題」にも徐々に取り組み始めましょう。
中3の夏休みにやるべき対策
夏前には単語や文法などの基礎知識を身につけられたと思うので、夏休みは問題演習を中心に取り組みましょう。
「リスニング」「英語を書く問題」「長文問題」は入念に対策しましょう。
学習院高等科の英語の長文問題は文量は多くありませんが、長めの長文問題にも挑戦することをおすすめします。
なぜなら本番よりも長い文章の問題に慣れることで、過去問や本番の入試問題に取り組みやすくなるからです。
とにかく色々なジャンルの沢山の英語の文章を読むことが大切です。
また、英語を書く問題については、「作文」や「英訳問題」を解いた後に学校や塾の先生に採点してもらうことをおすすめします。
自分では気づかない文法の間違いや文章の癖を直してもらうことで、「正しい英語を書く力」が身に付きます。
中3の秋に取り組むべき対策
夏休み明けからは問題演習だけでなく、過去問に取り組みましょう。
テスト時間は60分と一般の中学の授業時間よりも長いです。しっかり時間を測って取り組み、長時間集中することに慣れていきましょう。
中3冬・受験直前期に取り組むべき対策
問題集や過去問の総復習してください。
新しい問題集を買うことよりも、今までつかってきた問題集を活用しましょう。取り組んできた問題の中で、間違えた問題を中心に復習することが大切です。
また、冬は気温の変化や流行りのウイルスで体調不良になりやすいです。「規則正しい生活をする」など、家族一丸となって体調管理に気をつけましょう。
まとめ
学習院高等科入試の英語独自問題では、「聞く力」「読む力」「書く力」が偏りなく全て要求されます。
特に「書く力」については短期間で身につけにくいため、なるべく早い時期から「書く力」の対策しましょう。
特に受験直前期は、万全の体調で受験を迎えることのできるよう健康管理に注意ましょう。