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都立八王子東高校の受験情報と入試の傾向と対策 早めの準備で合格を掴み取ろう!

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都立八王子東高校は、「独自校」に分類されている進学校のなかでも「進学指導重点校」に指定されているグループです。

独自の入試問題が課されるため、難易度は高くなっています。毎年、東大、京大をはじめとした難関大学に合格者を多く排出しています。

また、八王子東高校は自由で落ち着いた雰囲気で人気の高校としても知られています。この記事ではそんな八王子東高校の特徴と入試の難易度・対策のコツをすべてお伝えします。

都立八王子東高校の基本情報

八王子東高校は自由で落ち着いた校風で人気です。偏差値は73を誇り、都内では10位となっています。そのため、毎年東大をはじめとする難関大学に合格者を多数輩出しています。

都立八王子東高校は落ち着きある、自由な校風

都立八王子東高校は落ち着きがあり、勉学に集中できる環境が整っています。また、校則は比較的自由で、皆が伸び伸びと過ごすことができているようです。

学校の方針としては、今後ますます加速するグローバル化の波の中で、リーダーとなり自ら動くことのできる生徒の育成を目指しています。

都立八王子東高校の進学実績

八王子東高校は毎年多くの難関大学合格者を輩出しています。以下は2020年度の進学実績です。

旧帝大+一工:31人
その他国公立:158人
難関私立大学(早慶上):67人

入試実績について詳しくは公式サイトに記載がありますのでご覧ください。

都立八王子東高校公式サイト

都立八王子東高校の入試の仕組みと内申・受験の目標点数

八王子東高校は都内でも有数の難関校です。そのため、内申点と入試成績のどちらも高いレベルが求められます。そのため目標点を定めておくことで、学習プランを明確にして準備しましょう

都立八王子東高校の入試制度と科目・配点

では、具体的な八王子東高校の入試制度や科目ごとの配点はどのようになっているのでしょうか。以下に紹介します。

入試制度

八王子東高校では、

国語、数学、英語(リスニングを除く)→独自問題
英語(リスニングのみ)、理科、社会→共通問題

となっています。高校独自の問題はレベルが高いものになっているので十分な対策が必要です。

独自問題の配点

独自問題の配点は以下のようになっています。

国語(配点不明)
大問1:漢字の読み取り
大問2:漢字の書き取り
大問3:小説
大問4:論説文
大問5:融合文

数学
大問1:小問集合(25点)
大問2:関数(25点)
大問3:平面図形(25点)
大問4:空間図形(25点)

英語(配点不明)
大問1:リスニング問題
大問2:長文問題(対話文)
大問3:長文問題(説明文)
*大問1はリスニングのため共通問題

都立八王子東高校合格に必要な目標点の目安

都立八王子東高校の合格にはしっかりとした準備が必要です。まずは、どのくらいの点数を取れば良いのか目標を定めましょう

内申点

まずは具体的に都立八王子東高校に合格するために必要な内申点を考えてみましょう。

都立高校は学力テスト(700点満点)と内申点(300点満点)の合計「1,000点満点」で合否が決まります。

学力テストは5教科500点満点を700点満点に換算します。

内申点は300点満点です。
(5科目×5段階)+(実技4科目×5段階×2)=65点満点を300点満点に換算します。

都立八王子東高校の内申点の目標は59〜60点程度です。

この内申点は「換算内申」と呼ばれます。素内申と異なり、換算内申は実技科目を2倍して計算しています。

換算内申に関してはこちらで詳しく解説しています。
リンク

内申も考慮した本番の目標点

上記のように、換算内申の目標は59〜60点です。では換算内申で59点を獲得した場合、学力検査で必要な点数を算出しましょう。

都立八王子東高校の合格ラインは約650点/1000点満点中と言われています。そのため、650点を基準に計算します。

換算内申59点を300点満点にすると

59/65×300=約270点

都立八王子東高校の最低合格ラインは約650点/1000点満点です。ここから学力テストの結果を算出すると

650-270=380点

この点数を700点満点から500点満点へと再換算すると

X/500×700=380

X=約271点

ただ、271点は換算内申が59点の場合の目安点数です。最低点ラインから算出したギリギリの数値ですから、本番の試験では「合格最低ラインに1.1倍した点数」を目指すと良いでしょう。

650点を基準にすると、最低合格ラインは650×1.1=715点です。この場合、学力テストの目標点数は次のようになります。

715-270=445

X/500×700=445

X=約296

そのため試験当日の目標点数は「約296点」です。1科目の平均は「約59点」が必要になります。しかし、この点数は最低点に近いボーダーと思ったほうが良いでしょう。合格者の点数の幅は広く、より高得点を目指した勉強が必要です。

都立八王子東高校入試・各科目の対策と勉強法

目標点数が定まったところで、各科目の具体的な対策と勉強方法について考えていきましょう。八王子東高校の独自問題は難しい内容となっていますが、準備を充実させれば合格に近づきます。

目標点が定まったら、どうすれば合格ができるのかを各科目について対策を練ることが必要です。具体的な内容については以下を参考にしてください。

都立八王子東高校対策のための勉強スケジュール

都立八王子東高校の入試対策で最も重要になるのは、国語、英語、数学の独自問題の攻略です。独自問題は難易度が高く、合否を分けるポイントとなります。

また、共通問題の理科、社会は90点台を安定して取れるような実力をつけることが望まれます。

比較的難易度の高い独自問題は過去問演習や模試での対策が必須になります。そのためには、中学3年の夏までには自分で予習したり、予備校の授業を受けたりして一通りの学習を終わらせておくと安心でしょう。

夏休みには本格的に過去問の演習や模試を受けるようにしましょう。基礎力があるのは大前提として、入試に必要なのは応用力です。

そのため応用力をつけるために、過去問を解いたら見直しをして復習、という一連の流れを確立しましょう。苦手は早め早めに潰していきましょう。

入試直前には、より入試本番を意識した対策をしましょう。例えば、時間を計測し友達と一緒に緊張感を持って問題を解くようにすると良いかもしれません。

入試直前には、理科と社会で安定した得点ができることも確認しましょう。理科と社会は比較的伸びやすい科目です。最後まで自分の弱点を探し潰す、という作業を続けましょう。

最後に各科目の傾向と対策について紹介します。

都立八王子東高校英語の傾向・対策と勉強法

八王子東高校の英語は独自問題が出題されます。難易度は高く、特に長文問題は2,000文字を超える文章が出題されます。そのため、長文の対策に時間を割くことが賢明でしょう。

長文問題の対策の方法は「長文問題に慣れる」しかありません。慣れる、ということは、自分の読み方を手に入れるということです。時間配分、文章の区切り方、問題の解き進め方は個人によってさまざまです。

1、2年のうちに語彙や文法などの基礎力を充実させ、3年生になったら文章読解に力を入れましょう。文章読解が苦手苦手な人は、1日1つの長文を読むことを目標にすると良いでしょう。

都立八王子東高校数学の傾向・対策と勉強法

八王子東高校の数学は独自問題が課されます。独自問題の特徴は、大問1の小問集合の配点が高いことです。小問集合は教科書標準レベルで、基礎力が試されます。ここでいかに安定して得点するかが鍵となるでしょう。

他の大問は難易度が高く、得点が難しいです。そのため、1、2年の間に学校の定期テストで安定して高得点を取れるようにして、3年生になったら演習問題や模試で難しい問題に挑戦しましょう。

入試直前になったら、時間配分を意識して問題演習に取り組みましょう。

都立八王子東高校国語の傾向・対策と勉強法

八王子東高校の国語は独自問題が出題されます。傾向としては、問題量が多いため時間配分が鍵となります。過去問演習で自分の苦手な分野を把握し、その弱点を潰すために演習に取り組みましょう。

また、融合問題では古文の知識が問われることがあります。余裕がある人は、国語便覧などを確認することで細かい古文の知識をつけていきましょう

古文の知識に関しては、漢字の書き取り、読み取りと同様に暗記で得点ができる数少ない問題です。1、2年生のうちに基礎力を充実させましょう。

都立八王子東高校理科の傾向・対策と勉強法

理科の入試問題は、共通問題となっています。難易度は比較的平易で、安定した得点が望まれます。大問数は6つで長年固定されていますが、変更の可能性もあるので注意しましょう。

独自入試の対策を最優先にしながらも、理科で安定した得点力をつけてください。

3年の夏休みまでに自分で予習することで、全範囲の学習を終えてしまうことが理想です。それ以降は演習や過去問、模試などに取り組んでください。

都立八王子東高校社会の傾向・対策と勉強法

社会の入試問題も、共通問題となっています。難易度は比較的平易です。安定した得点が望まれます。

必要な力は、暗記による基礎力とグラフ、図表を読み取る力です。

近年は記述問題が増えている傾向にあるので、過去問の演習の他に各自で演習問題を解く必要があるでしょう。

3年の夏休みまでに一通り全範囲の学習を終え、それ以降は演習中心の学習をしてください。しかし、あくまでも独自問題の対策に重点をおきましょう。

まとめ

八王子東高校について、校風から入試の対策方法についてまで紹介しました。都内有数の進学校で難易度が高い入試が特徴です。しかし、傾向を把握し目標を設定した学習を行うことで合格に近くことができます。

早めの準備をして、周りの受験生に差をつけましょう。みなさんの合格を祈っています!

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監修者|橋本拓磨

橋本拓磨

東京大学法学部を卒業。在学時から学習塾STRUXの立ち上げに関わり、教務主任として塾のカリキュラム開発を担当してきた。現在は塾長として学習塾STRUX・学習塾SUNゼミの運営を行っている。勉強を頑張っている学生に受験を通して成功体験を得て欲しいという思いから勉強効率や勉強法などを届けるWEBメディアの監修を務めている。

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