国府台女子学院高等部の英語入試は、基本的な文法問題やリスニング問題に加えて、長文問題が3題出題されます。
そのため、長文を早く読み理解する「速読力」「読解力」が求められます。
この記事では、国府台女子学院高等部向けの英語独自問題の傾向と対策についてご紹介します。
国府台女子学院高等部(英語)の傾向分析
国府台女子学院高等部の英語の問題範囲は「リスニング」「長文の会話問題」「英作文」「長文読解」とまんべんなく出題されます。
国府台女子学院高等部(英語)の大問構成と出題範囲
大問数は5問程度です。
大問 | 内容 |
---|---|
大問1 | リスニング問題 |
大問2 | 長文読解① |
大問3 | 英作文問題 |
大問4 | 会話形式の長文問題 |
大問5 | 長文読解② |
大問1 リスニング問題
大問1はリスニング問題です。
1つの長文が読まれ、その内容に対して小問を5題答える形式です。
そのため、一度に長い英文を聞き取るリスニング力が求められます。
短文形式のリスニング問題ではなく、長文形式の対策をおこないましょう。
また、リスニング問題の放送開始前に問題文に目を通してください。英文が放送されるときに、聞くべき内容をあらかじめ把握しておきましょう。
大問2 長文読解①
大問2の長文読解は、問題文も英語で記載されています。
問題文も英語であるため、本文と問題文を素早く理解しなければなりません。
正確に英語を読み取り、英語で答える英語力が求められます。
大問3 英作文問題
英作文では、一文すべてを英訳しなければなりません。
大きな特徴は「小説の日本語を英訳する」という点です。
小説の言い回しのため、そのままの日本語では英訳が難しいです。
主語・述語・目的語がわかるように、与えられた日本語を書き直すと英訳しやすくなります。
大問4 会話形式の長文問題
大問4は会話形式の長文問題です。
「穴埋め問題」「内容正誤問題」「単語抜き出し」「並び替え問題」と総合的な出題形式になります。
ある程度会話のパターンを覚えておくと、試験時に役立ちます。長文問題と同じく読解力も身につけておきましょう。
大問5 長文読解①
大問5の長文読解では「アクセント」「発音」などの基礎的な文法問題から、「内容正誤」問題など総合的な英語力が問われるものまで出題されます。
文章量もA4用紙で2枚程度と多く、「速読力」「読解力」が問われています。
試験本番で苦労しないように、長文演習を繰り返し対策を立てておきましょう。
国府台女子学院高等部(英語)の難易度
国府台女子学院高等部の英語入試の難易度は標準程度です。
長文問題は3題と多いため、速く読み取る読解力が求められます。
英作文は小説の文章を英訳するため、慣れていないと試験本番で動揺してしまうかもしれません。
国府台女子学院高等部(英語)解答の際の時間配分
国府台女子学院高等部の入試の英語の制限時間は50分です。
50分で解く時間配分の例を紹介します。
大問 | 内容 | 目安時間 |
---|---|---|
大問1 | リスニング問題 | 10分 |
大問2 | 長文読解① | 10分 |
大問3 | 英作文問題 | 5分 |
大問4 | 会話形式の長文問題 | 10分 |
大問5 | 長文読解② | 15分 |
リスニング問題の放送時間は10分程度です。
上記は、それを差し引いた時間で長文読解や残りの問題を解き終える、ということを想定した時間配分になっています。
一番時間が必要なのは長文問題です。とくに大問5は総合的な長文問題であるため、多めの時間設定にしています。
また、長文問題中の文法問題やアクセント問題など知識単体でカバーできる問題よりも、内容把握問題を重点的に時間をかけましょう。
英作文は一文のみです。そのため、最低限の時間で解ききりましょう。
国府台女子学院高等部(英語)の対策と勉強法
それでは、国府台女子学院高等部の英語の対策と勉強法をご紹介します。
中1・中2のうちにやっておきたい対策
中1・中2では、単語や熟語、文法など基礎知識を中心に取り組みましょう。
前述したように、国府台女子学院高等部の英語問題は標準程度の難易度です。
そのため、基礎として教科書の知識の定着は最優先です。
授業中の小テストや定期テストの内容をしっかりと復習しておきましょう。
中3の夏前までにやるべき対策
夏前には基本的な文法構造や単語、熟語などを身につけましょう。
前述のとおり、国府台女子学院高等部は基礎的な問題も多く出題されます。
入試に向けて英語の基礎力を万全にしてください。
一問一答形式の問題集や単語帳を利用すると、基礎の定着がはかどります。
リスニング対策も始めていきましょう。
前述したように、リスニング問題は長文が放送されます。
リスニング問題の勉強は、
単語の聞き取り→短文(1,2文)の聞き取り→長文の聞き取り
という流れで行うと、リスニング力が向上しやすいです。
この時期には単語レベルでの発音をしっかりと身につけ、短文や長文をしっかり聞き取るための下準備をしましょう。
中3の夏休みにやるべき対策
夏休みは長文問題を中心に取り組みましょう。
標準レベル→応用レベルと段階的に取り組んでください。
例えば、基礎の勉強には「中学英語レベル別問題集0入門編」といった超初心者向けの長文読解問題集を使い、高校入試をさらに意識する場合は「実践!英語長文はこう読む!高校入試」などを使う、という感じでレベル別に問題集を変えるのと実力が向上しやすいです。
問題演習に関しては、
演習→解答→解説文の熟読→復習
と、演習→復習までをひとつのサイクルとして取り組んでください。
復習することで、英語の理解がより高まります。
さらにリスニング対策も本格的に始めていきましょう。
英単語や教科書本文の音読に加えて、問題演習に取り組んでください。
例えば、「くもんの中学英語リスニング―中学1~3年 スーパーステップ」は自分の実力に合った難易度の問題に取り組めます。
基礎→標準と順番にステップアップしたい人におすすめです。
こちらの高校入試のリスニングおすすめ参考書の記事も参考にしてください。
また、英検のリスニング問題も便利です。
無料で誰でも問題演習ができますので、ぜひリスニング問題の力試しとして挑戦してみてください。
英作文の対策も夏休みに取り組みましょう。
例えば、教科書の本文の書き写しが効果的です。学校の先生、塾の先生に英文の添削をお願いするのも良いでしょう。
英作文は自分で書けば書くほど実力が向上します。
基礎的な例文をマスターしてから、標準レベルの問題を演習してきましょう。
ある程度英作文が書けるようになったら、「高校入試 たった7日で超攻略 英作文」の問題集もおすすめです。
英作文の出題傾向や問題を解く手順が身につきます。
英作文のおすすめ参考書とその使い方の記事も参考にしてください。
中3の秋に取り組むべき対策
秋は3年分以上の過去問に取り組みましょう。
そうすることで、国府台女子学院高等部の英語の傾向を把握できます。
過去問演習では、「制限時間内に問題を解く」訓練をしましょう。
国府台女子学院高等部の英語は、出題形式の違う長文問題が3問あります。
文章量も多く、時間配分を考えなければいけません。
例えば、「大問ごとの時間制限を決める」や「解ける大問から解き始める」などと問題を解く作戦をたて、演習時に実践しましょう。
そうすることで、問題を解く感覚や時間配分が分かってきます。
時間配分を意識した過去問演習に取り組み、試験本番さながらの質の高い勉強をしていきましょう。
中3冬・受験直前期に取り組むべき対策
中3の冬は今までの総復習です。
単語や熟語、文法の復習はもちろん、リスニングや長文読解とまんべんなく復習しましょう。
とくに、国府台女子学院高等部の英語は長文問題が多いため、英語を毎日読んでおくと感覚が鈍りません。
勉強のリズムを崩さない範囲で、調整していきましょう。
まとめ
国府台女子学院高等部の英語入試では「リスニング」「長文の会話問題」「英作文」「長文読解」と総合的な英語力が求められます。
総合的な英語力は、質の高い反復演習が必要不可欠です。
そのため、日々の積み重ねを意識して英語の勉強に取り組んでいきましょう。