明治大学付属明治高校の国語問題の傾向と対策について解説します。
明治大学付属明治高校の国語は例年概ね同傾向の問題が出題されています。出題形式が特に独特で、非常に長い長文読解問題1題と比較的簡単な問題が1~2題出題されます。
同傾向の問題が多いため過去問による演習がより重要となります。
明治大学付属明治高校入試(国語)の傾向分析
明治大学付属明治高校の国語はどのような傾向で出題されるのでしょうか?
下記にて、問題の構成と出題傾向、難易度についてまとめました。
明治大学付属明治高校入試(国語)の大問構成と出題範囲
明治大学付属明治高校の国語は次のような大問構成になっています。
- 大問1:長文読解問題
- 大問2:長文読解問題または文法等の知識に関する問題
- 大問3:漢字の書き取り問題
大問2は出題される年とされない年があります。ここ数年は西暦が奇数の年度では大問が3題、偶数の年は2題の傾向にあります。
配点は公開されていませんが、学校の入試情報によれば漢字が1つ2点で10題出題されています。そのため長文と漢字だけの場合、長文が80点となります。
大問1の長文問題が10,000字程度と非常に長く、記述形式の問題も含めて難易度が高いと言えます。
各大問について詳しく見ていきましょう。
大問1:長文読解問題
10,000字程度の非常に長い長文問題です。内容把握を問う問題をはじめとして、四字熟語や慣用句など問題も出題されます。
また、記述問題の比率が高く9割程度記述問題だと思っておいたほうが良いでしょう。読解力、表現力や知識といった総合的な学力が求められる問題です。
記述問題は解答欄の8割以上を埋めることが求められています。問題文に沿った適切な解答が必要です。
学校の入試情報によれば、誤字脱字や句読点の抜けも減点対象となります。そのため、解答欄を埋めるだけでなく正しい日本語になっているかというところまで気をつけて解答しましょう。
大問2:長文読解問題または文法等の知識に関する問題
この大問は年度によって出題されないことがあります。
出題される場合の形式としては、本文を読んで要約のような形で記述する形式の長文問題や、古典の知識や文法に関する問題などが出題されます。
2021年度は古典の知識と文法に関する問題は出題範囲から除外すると明言されています。
大問3:漢字の書き取り問題
例年漢字は1つ2点で全10題出題されています。画数やバランスの乱れがあるときは不正解となる、かなり厳しい採点基準が取られているようです。
中学校3年間全体が出題範囲となっています。日頃から丁寧に漢字を書く練習をしておくと良いでしょう。
明治大学付属明治高校入試(国語)の難易度
大問の数は多くないものの長文が非常に長く、記述問題も多く出題されるので難易度は高いと言って良いでしょう。日頃から長い文章をしっかり読んで読解力を身につけておくことが重要です。
また、誤字脱字や漢字のバランスなど細かいところまで見られます。そのため丁寧な文字、正しい日本語の記述は常に意識しておきましょう。
明治大学付属明治高校入試(国語)解答の際の時間配分
試験時間は50分です。
見直し時間を5分確保するとして、45分で問題を解く時間配分の例を示します。大問2として知識問題が出題された場合を想定します。
- 大問1:35分
- 大問2:5分
- 大問3:5分
大問2の内容によって大問1と2の時間配分を変えましょう。知識問題であれば5分程度、長文なら10分~15分程度時間を取りましょう。
解く順番としては
大問3→大問2→大問1
の順番が良いでしょう。確実に正答しやすい漢字をまず解いてしまって、難しい大問1を最後に残しておきます。
比較的易しい問題から解いていくことで最後に落ち着いて長文問題を解くことができ、時間が足りなくなったとしても解ききれない問題を最小限に留めることができます。
明治大学付属明治高校入試(国語)の対策と勉強法
明治大学付属明治高校に合格するためにはどのような対策が必要でしょうか?
時期別にやるべき対策をまとめました。
中1・中2のうちにやっておきたい対策
この時期は日頃から勉強をする習慣をつけて、基礎的な学力の確保をしておくことが重要です。
出題される長文が長いので読書をして長い文章に慣れておきましょう。2~30ページ毎に要約してみるのも良い練習になると思います。
中3の夏前までにやっておきたい対策
この時期から中学校の全範囲を復習しておきましょう。漢字や文法よりも長文に関する対策は早いうちから始めておいたほうが良いです。
長文を速く読んで速く解答する練習を始めておきましょう。
中3の夏休みにやるべき対策
貴重な長期休暇なので有効的に使うことが大切です。
標準的な問題集に1冊取り組みましょう。問題集を選ぶときは長文が多く掲載された問題集を選ぶと良いです。
文字数でいえば1問あたり10,000字程度、時間で言えば1問あたり30~40分程度の問題が多いものが良いでしょう。
その問題集を秋までに1冊やり込むことをおすすめします。一度解いた後、正しかったら満足するだけでなく、必ず見直しをしましょう。
解けると思っていた問題でも実は分かっていないということもあります。確実に解けた問題については印をつけてこれ以降は解く必要はありません。
また、家で集中できない場合もあると思います。そのときは図書館の自習室など勉強しかできない環境に身をおいて勉強に集中しましょう。場合によっては塾などの夏期講習に通うのもありです。
記述問題は学校や塾の先生にできるだけ添削してもらうようにしましょう。完璧だと思っていた解答が実は間違っていたということもあります。
中3の秋に取り組むべき対策
この時期から過去問に取り組みましょう。都立高校と違い、過去問を無料で入手することはできませんが購入することはできるので必ず過去問を解くようにしましょう。
特に明治大学付属明治高校は特徴的な問題が出題される傾向にあります。過去問で長文読解問題の出題形式や時間に慣れておくことで、試験当日に落ち着いて問題を解くことができるでしょう。
中3冬・受験直前期に取り組むべき対策
この時期も過去問を中心に問題演習に取り組みましょう。新しい問題集に手を出す必要はありません。すでに使っている問題集を2周、3周とやりこんで、できない問題をなくしていきましょう。
長文読解はこれまでの積み重ねが効いてきます。長文読解だけでなく漢字や文法もしっかり復習して正答できるようにしておきましょう。
また、体調管理に気をつけて当日まで無理なく勉強することも大切です。
まとめ
明治大学付属明治高校の国語の傾向と対策について解説しました。明治大学付属明治高校では非常に長い長文読解問題が1題出題されます。記述問題が多いので読解力の他に表現力も重要となってきます。
確実に正答できる漢字や知識問題を先に解いてしまってから長文読解問題を解くといった戦略を考える上でも過去問を解いておくことは重要です。しっかり対策をして合格を勝ち取りましょう。