私立明治大学付属中野八王子高校は、私立高校ですので独自の問題が出題されます。
数学では複雑な計算が出題されたり、幅広い数学の知識が問われたりと総合的な数学力が試されます。今回は私立明治大学付属中野八王子高校の入試内容と対策について解説します。
私立明治大学付属中野八王子高校入試数学の傾向分析
試験時間は50分で、単純な計算問題から複合的な問題まで幅広く含まれています。年度によって問題の内容はやや異なりますが、概ね同じような単元の問題が出題されています。
同じような単元が出題されていると仮定すると、問題数は多く計算量も多いです。しっかりと対策をして臨む必要があります。
私立明治大学付属中野八王子高校入試数学の大問構成と出題範囲
大問は5部構成でまとめると以下のとおりです。
大問 | 内容 | 配点 |
問1 | 計算問題 | 1問5点 |
問2 | 文章題や図形 | 1問5点 |
問3 | 応用問題 | 1問6点 |
問4 | 応用問題 | 1問6点 |
問5 | 応用問題 | 1問6点 |
以下ではそれぞれの大問について詳しく解説します。
計算問題
基本的な計算問題です。難しい知識が必要な問題は出題されず、基本的な知識を利用して黙々と計算をします。
求められる知識は基本的なものですが、複雑な計算が出題される傾向にあります。そのため短時間で正確に計算ができなければなりません。
とはいえ、正確に解けば確実に得点できる部分です。焦らず問題を解きましょう。
文章題や図形
文章題や関数、図形など幅広い問題が8題出題されます。どのような単元の問題も出題される可能性があると考えておきましょう。
範囲は広いものの、内容は基礎的なものから標準的なものです。教科書レベルの問題もありますので、知識さえ身についていれば得点しやすい問題です。
計算も特段複雑なものは含まれない傾向にあります。教科書の章末レベルまで解ければ十分です。
応用問題
応用問題は様々な範囲から出題されます。二次関数が多く出題されますが、それ以外にも確率や図形が出題される可能性があります。
それぞれの大問に設問は2題しかありません。そのため、どちらの設問も難易度が高めのものが出題されています。
年度によっては設問の正答率が10%未満の場合があります。それほど高難易度な問題が出ますので、正答できると周りに大きく差をつけられます。
私立明治大学付属中野八王子高校入試数学の難易度
数学の平均点は合格者平均点でも50点ほどの年度があります。他の教科では合格者平均点が70点ほどですので、数学は難易度の高い問題が出題されているといえます。
ただ、難易度が高いとはいえども難問と呼ばれるものが多く出題されているわけではありません。
基本的な知識を利用する問題でありながら、「計算が複雑」「複数の知識を組み合わせる」などの理由で難しくなっています。計算ミスでも平均点が下がっているでしょう。
このように平均点が低いからといって、「難問が出る」と構えて必要以上に備える必要はありません。とは言え複雑な計算が出ますので、必要な知識を組み合わせてここで確実に得点できる力が必要です。
私立明治大学付属中野八王子高校入試数学解答の際の時間配分
時間配分は以下を参考にしてみましょう。
設問 | 目安時間 |
大問1 | 8分 |
大問2 | 14分 |
大問3 | 8分 |
大問4 | 9分 |
大問5 | 9分 |
問題を解くために48分を費やし、残りの2分で記述間違いが無いかなどの見直しをしましょう。
私立明治大学付属中野八王子高校入試数学の対策と勉強法
私立明治大学付属中野八王子高校入試の数学の対策と勉強法について理解していきましょう。
中1・中2のうちにやっておきたい対策
中1や中2の段階では、学校の授業で置いていかれないように注意しましょう。数学は知識の積み重ねが必要な教科ですので、この段階で出遅れてしまうと入試に大きな影響が出ます。
ただ、学校の授業についていけていれば、大きな問題にはならないでしょう。可能な限り苦手を残さないようにして、まんべんなく問題を解けるようにすればよいのです。
なお、入試では高い計算能力が求められます。複雑な数値計算に対しても苦手意識を持たず、正確に計算できると後ほど役立ちます。
中3の夏前までにやるべき対策
中3の夏前に中3で習う数学の範囲を網羅できるようにしておきましょう。学校の授業ではまだ習わない部分がありますので、予習をして対応します。
数学の知識は積み上げ式で身につけていくものと説明しました。つまり、予習で大きな疑問を持っていなければ、その単元の理解は十分だと考えられます。
しかし中3になると全ての単元について学習するわけではありません。「確率」「連立方程式」「一次関数」などのように中2までで完結しているものもあります。
そのような単元に関しては、予習ではなく復習をしておきましょう。なお例えば「一次関数」は中3の単元である「二次関数」と組み合わされることもありますので、全く関係がないとは言い切れないものもあります。
中3の夏休みにやるべき対策
中3の夏休みは過去問にチャレンジしましょう。夏休みまでに基本的に知識は身についているはずですので、実際に問題にチャレンジしていきます。
数学では比較的難しい応用問題が出ますので、夏休みの段階では解けない問題があるはずです。これは仕方がないことですので、間違えた問題は解説を確認しておきましょう。
中には解説を読んでも理解できない問題があるかもしれません。そのような問題については、教科書に戻りやり方の確認が必要です。
中3の秋に取り組むべき対策
中3の秋も過去問に取り組みましょう。夏休みに苦手な単元が判明している場合は、そこを対策するための問題集も購入しておきましょう。ただし、多くの問題集を購入すると「問題をたくさん解いただけで満足してしまう」ので購入するのは1冊だけにします。
過去問を解く場合は同じ問題を何回も解くことになるはずです。そのため、「時間」「正答率」を夏休み以上に意識しましょう。知識が定着しているかどうかを確認することが重要なのです。
中3冬・受験直前期に取り組むべき対策
中3の冬は今まで解いてきた問題に改めて取り組みましょう。過去問や問題集を完璧にします。新しい問題集を購入する必要はありません。
このタイミングでは「問題が最後まで解けない」ということは少ないはずです。解けない問題があれば忘れている知識がありますので、早急に復習をしてやり方を確認しましょう。
また、入試では緊張から試験時間が不足しがちです。そのような状況に備え、「目標時間よりも1分早く問題を解き切る練習」をしておくとよいでしょう。
入試に臨む上での注意点
いつもと違う環境で試験を受けるとなると緊張してしまうことでしょう。多くの受験生が同じように感じています。
このような状態では、「焦って見積もり計算に時間がかかる」「計算ミスが増える」などの事態に陥りやすくなってしまいます。
対策するのは難しいですが、「緊張で計算ミスはしやすいもの」と受け止め、焦らないで問題を解き進めるようにしましょう。
まとめ
私立明治大学付属中野八王子高校の数学について解説しました。計算力と応用力が問われる難しい入試です。
計算力は日々対策して高めるしかありません。いきなり計算力を高めるのは現実的ではないのです。応用力と併せて日々の学習で高めていきましょう。