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都立戸山高校英語独自問題の傾向と対策!

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都立戸山高校は進学指導重点校に指定されているため、入試で独自問題が出題されます。

独自問題の英語では、高難度なテーマかつ総語数2,200語程度を時間内に解くための「応用力」や「速読力」が大切になります。

今回は、その都立戸山高校英語独自問題の傾向と対策について紹介します。

都立戸山高校入試英語の傾向分析

大問は3部構成で、順に「リスニング」「対話文」「説明文」が出題されるのが例年の傾向です。配点は「1問2点か4点」となっていますが、英作文のみ「12点」と配点が高くなっています。

50分の試験時間のうち、10分間ほどリスニングの時間がかかることを踏まえると、残りの英作文を含む大問2題を40分で解く必要があるので、「速読力」が求められます。

また出題される長文は高難度の内容なので、しっかり文章を把握しながら読める「応用力」も必要です。

都立戸山高校入試英語の大問構成と出題範囲

大問構成は以下のようになっています。

大問1:リスニング
大問2:対話文
大問3:説明文

では、ここから各大問ごとに詳しくみていきます。

大問1 リスニング

リスニングは都立高校の共通問題です。

短い対話文を聞いて答えるA問題が3題、長い文を聞いて答えるB問題が2題出題されます。

B問題の1題は記述式です。A問題・B問題共に、対話文と質問は2回ずつ読み上げられます。時間としては10分前後です。

B問題にある記述式の問題は毎年正答率が低いのですが、戸山高校を目指している場合には、ぜひとも正解したい問題になります。

大問2 対話文

対話文のテーマは様々です。近年では「科学」をテーマにしたものが多い傾向にあります。

問題には「文法の並べ替え問題」といった文法の細かい知識を問う問題から、「本文の内容と一致するものを選べ」といった長文をきちんと理解していないと解けないような問題まで、様々な形のものがあります。

大問3 説明文

説明文のテーマは、対話文同様さまざまです。高難度の内容が多いので、応用問題集などで演習を重ねておくことが大切です。

また、最後に「40語以上~50語程度」の英作文が出題されます。こちらのテーマも幅広いので、日頃から身の回りのことや社会の出来事に関心を持ち、自分の意見を英語で伝えられるようになっておくことが必要です。

令和2年度の自由英作文では「図を基に問題に答える形式」が出題されました。

令和2年度には他の大問においても図が多用されていたため、このような形式の問題演習をしておくことも対策の1つとして必要かもしれません。

都立戸山高校入試英語の難易度

都立戸山高校入試英語の平均点は年により変動はあります。

しかし他の科目に比べると、基礎をきちんと身に付け「応用力」「速読力」といった独自入試問題に向けた力が十分についていれば、全く手に負えないというものではないです。

とはいえ、令和2年度の入試において「地図と本文の内容を照らし合わせ答えを導き出す問題」が出題されたように、傾向が少し変わることも可能性としてゼロとは言えません。

そのためどのような問題にも対応できるように、様々な形式の演習を重ねましょう。

都立戸山高校入試英語解答の際の時間配分

大問1:リスニング(10分)
大問2:対話文(20分)
大問3:説明文(20分)

英語の試験時間は50分間です。このうち冒頭にリスニング問題が10分前後出題されるため、残りの40分間で筆記の大問2つに解答しなければいけません。

40分の中で、大問2.3の総語数2,200語の長文に加え、英作文も解くとなると「速読力」が必須になります。

都立戸山高校入試英語の対策と勉強法

それでは都立戸山高校入試の英語の対策に必要な勉強法を時期別にご紹介します。

中1・中2のうちにやっておきたい対策

中1・中2の間はなにより基礎を固めるようにしましょう。英語は中1からの基礎の積み重ねによって成績が伸びる教科です。

また、授業の進度が速くなる中学2年生のときには、まず何より学校の授業内容を100%理解することが大切になります。

それに加えて戸山高校を目指す人は、「予習を進んで行い授業が復習となるようなペース」で学習を進めていけるといいでしょう。

そうすることで確実に知識を定着させることが出来るとともに、もし苦手な分野を見つけても早いうちに潰すことができます。

さらに都立高校の入試では、内申点も大きく関わります。特に独自試験が出題されるような戸山高校では、合格のために高い内申点が必要になります。

学校の定期テスト対策にもきちんと取り組み、早いうちに定期テスト対策のやり方を身に付けるといいでしょう。

中3の夏前までにやるべき対策

中3の夏休みからは独自高校の入試対策を始めたいので、中3の夏前までに基礎を完璧に固めておきましょう。学校の授業では全ての範囲を終えていないかもしれませんが、各自で予習をして進めてください。

また、共通問題が出題される東京都立高校入試を受験しようと考えている人は、夏休みで多くの時間があるときに中1.2の時の総復習をすれば大丈夫です。

しかし独自試験がある戸山高校を目指している人は、夏休みに入るまでに今までの総復習を行いましょう。

つまり、今までの総復習とこれから習う中3の範囲の予習まで終えられていると、夏休みにスムーズに応用問題に取り組めます。

中3の夏休みにやるべき対策

中3の夏休みには、独自入試に向け応用問題に取り組みましょう。

1,000語以上で高難度な内容の長文に慣れておくためにも演習を重ねることは大切です。

もしここで苦手な分野などを見つけた際には、きちんと復習をして苦手を潰しておいてください。夏休みは勉強に多くの時間をかけられる分、弱点をなくすのにもってこいの時期になります。

応用問題に取り組みながら分からない分野が出てきたときには、そのまま応用問題を解き進めるのではなく、基礎に戻ることも大切です。「急がば回れ」で基礎を固めましょう。

中3の秋に取り組むべき対策

秋からは応用問題演習だけでなく、過去問にも取り組みましょう。志望校の過去問を解くことで、問題の傾向や時間配分の感覚なども掴めてくるでしょう。

また問題は1度解いて終わりにするのではなく、復習をきちんとして何回も出てきた文章を音読することなどが大切になります。

過去問は最低でも5年分を解いておくと、安心して受験に臨めるでしょう。

中3冬・受験直前期に取り組むべき対策

冬も過去問演習を続行してください。受験直前期には、焦っていろいろなことに手を出すのではなく、今までと同じことを繰り返しやることをおすすめします。

また先述した通り、自分の苦手を見つけたら1つ1つなくしていくことが大切です。「直前期だから基礎を振り返っている時間なんてない!」と思わず、きちんと復習をするようにしてください。

応用問題は基礎が出来ていないと解けないので、基礎を最後まで疎かにしないようにしましょう。

入試に臨む上での注意点

入試本番は緊張して当たり前です。しかし、その中でも今までのベストパフォーマンスをする必要があります。

英語に関しては、基礎が身につけばなかなか成績は揺るがないです。今まで勉強してきたことを信じて、焦る気持ちを抑え落ち着いて問題に取り組みましょう。

まとめ

都立戸山高校入試英語の傾向と対策について説明してきました。都立戸山高校入試の英語は、高難度の問題を解く「応用力」と限られた時間内で多くの文量を読む「速読力」が大切です。

英語は中学1年生から対策を始めることが出来るとともに、早いうちからの勉強がのちのち役に立ちます。予習などは積極的に行いましょう。

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監修者|橋本拓磨

橋本拓磨

東京大学法学部を卒業。在学時から学習塾STRUXの立ち上げに関わり、教務主任として塾のカリキュラム開発を担当してきた。現在は塾長として学習塾STRUX・学習塾SUNゼミの運営を行っている。勉強を頑張っている学生に受験を通して成功体験を得て欲しいという思いから勉強効率や勉強法などを届けるWEBメディアの監修を務めている。

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