早稲田大学本庄高等学院 入試の数学入試は、基本問題から応用問題と幅広く出題されます。
そのため基礎的な計算力はもちろん、難易度の高い問題を解く応用力や、点を取る問題と捨てる問題の見極めが不可欠です。
この2つを磨き上げ、早稲田大学本庄高等学院の数学入試を攻略していきましょう。
ここではそんな早稲田大学本庄高等学院 の数学入試について傾向と対策をご紹介します。
早稲田大学本庄高等学院 入試(数学)の傾向分析
大問は4部構成です。試験年度により異なりますが、「小問集合」「平面図形」「関数」「確率」と幅広い分野が出題されます。
2020年度では、大問数は4問でした。そのうち、関数と他の分野を融合された問題も出題されています。また、2019年度の問題では確率と関数を融合させた問題も出題されました。
そのため、単一の分野の勉強だけではなく、複数の分野にまたがった出題形式の勉強も欠かせません。
早稲田大学本庄高等学院 入試(数学)の大問構成と出題範囲
2020年度の大問構成は以下のようになっています。
大問 | 内容 |
---|---|
大問1 | 小問集合 |
大問2 | 平面図形 |
大問3 | 関数 |
大問4 | 確率 |
大問数は4問。設問数は13問前後です。特に、他の分野と複合して関数はよく出題されます。そのため、複合問題への対策はしっかりと取り組みましょう。
大問1 小問集合
大問1は小問集合です。一見計算が複雑そうな問題ですが、落ち着いてやれば解けない内容ではありません。
基礎的な計算は得点源のため、ケアレスミスに気を付け確実に正解しましょう。
大問2 平面図形
大問2は平面図形です。平面図形は図形の性質、定理をしっかりと覚えて実践できるように問題演習しましょう。
直角三角形の辺の比の性質は忘れやすいので注意して下さい。
大問3 関数
大問3は関数です。この大問では、「場合分け」という高校で学習する範囲の概念も出題されています。
しかし問題文を丁寧に読み込むと、解けない問題ではありません。
そのため、問題文の中で初めて知る知識が出てきても戸惑わないで、既存の知識を活かす対応力も必要です。
大問4 確率
大問4は確率です。確率は丁寧にパターンを考えていけば難しくありません。焦らずに考えることが大切です。
多くの問題は、全てのパターンを書きだせば答えを導出できます。時間配分を意識しながら解きましょう。
早稲田大学本庄高等学院 入試(数学)の難易度
早稲田大学本庄高等学院の数学入試は高難易度です。
特に関数は他分野と融合させる例も多く、一筋縄ではいきません。しっかりとした対策が求められます。
ただし、小問集合や大問の前半は基礎的な内容です。基礎問題を確実に正解する実力は欠かせないでしょう。
早稲田大学本庄高等学院 入試(数学)解答の際の時間配分
大問 | 内容 | 目安時間 |
---|---|---|
大問1 | 小問集合 | 10分 |
大問2 | 平面図形 | 14分 |
大問3 | 関数 | 14分 |
大問4 | 確率 | 12分 |
2020年度の数学入試を例に時間配分を紹介します。 数学の試験時間は50分です。試験では大まかな時間配分を決めてください。
最初にひと通り問題を確認し、解き方が浮かんだものから取り組みましょう。
解ける問題から取り組み、残りの時間で難問に集中する戦略がおすすめです。難しい問題に時間を多くあてて、時間不足を防ぎましょう。
例えば、第1問の小問集合は必ず解き、その他の大問の解けない問題は捨てるというような方法です。
もちろん数学入試は、全てを解くことが理想です。しかし、解けない問題に時間をかけるよりも、解ける問題を確実に解き得点を重ましょう。
早稲田大学本庄高等学院 入試(数学)の対策と勉強法
早稲田大学本庄高等学院 の入試を決意したなら、その段階から学習の計画を立てましょう。
中1・中2のうちにやっておきたい対策
中1・中2のうちにやっておきたい対策は2つ。
① 基礎計算力を高めること
② 定理・公式を覚えること
数学で一番必要なものは計算力です。計算ミスで得点を失うことほど、勿体ないものはありません。
正確に解く力を中1・中2で身につけておきましょう。そうすれば、中3になってから早く計算する訓練に移れます。
もう一つ数学で大事なことは、定理と公式の理解、暗記です。高校入試の多くは、定理や公式を利用することを前提とした問題です。
そのため、素早く解くためには基礎である定理と公式の使いこなしは必須になります。
このように中1・中2で取り組みたい対策は、高い計算力と定理・公式の定着です。
中1・中2の時期に基礎を身につけられると、中3からは早稲田大学本庄高等学院の対策に集中して取り組めます。是非早い段階で基礎を身につけてください。
中3の夏前までにやるべき対策
中3の夏前までは「速く」「正確」に解く訓練をおこないましょう。
早稲田大学本庄高等学院の数学入試は大問が4問あり、全ての設問数としては13問弱あります。解答時間が50分のため、単純計算で4分弱で1問解き終えなければいけない計算です。
そのため、時間内に解き終わるためには「解答速度」が必要不可欠です。この解答速度に対応するために、速く正確な「計算力」を習得しましょう。
中3の夏休みにやるべき対策
中3の夏休みからは「思考力」をもう一段深める訓練に取り組みましょう。
早稲田大学本庄高等学院の数学では、他の分野との融合問題も多く出題されており、その対策は必須です。そのため、問題集を選ぶ際には、融合問題が掲載されているものを選びましょう。
問題集に取り組む際には、難しいからとすぐに解答を見るのはやめましょう。応用問題で心がけることは、「自分で最後まで考え抜く」ことです。考える過程を通して、数学を解く上での発想力が養われていくからです。
そして、この段階で苦手な分野が見つかった場合は、苦手分野の基礎学習をしてください。
分野をまたぐ問題は、苦手分野が少ないほうが有利です。夏休みの時期に苦手を克服し、強みを一段伸ばしていきましょう。
また、この段階で定理や公式を自分で証明して、理解を一段深めることをおすすめします。
証明のプロセスには、補助線や計算など数学の考え方が詰まっています。補助線は、複雑な図形問題においては高い頻度で使用される考え方です。
そのため、難問を解く際のヒントにもなります。だからこそ、試験本番でも活用できるように公式を暗記するだけではなく、その過程も理解しましょう。
中3の秋に取り組むべき対策
中3の秋は、応用問題と過去問演習に取り組みましょう。注意する点は「反復すること」と、「解答を熟読すること」です。
反復演習に取り組むことで、問題の解き方を自分の知識として定着させられます。また、問題集の解答冊子には計算プロセスや考え方、コツなどが網羅されています。
そのどれもが数学の実力を向上させるのに欠かせません。余さず熟読して、ノウハウを学んでいきましょう。
また、過去問演習は試験時間と同じ50分で取り組んでください。意識する点は「時間配分」です。最初のうちは上手く時間配分ができないかもしれませんが、練習すれば身につきます。
この際に問題の捨て方も練習してください。過去問演習では、どうしても全て解きたくなります。しかし、この時期は入試本番の時間配分を想定しましょう。
そのため、解けない問題は捨てて、50分で入試を解くための時間管理を覚えてください。
そして、本番に向けて「時間配分の技術」を獲得しましょう。
過去問の他に、他校の入試問題演習もおすすめです。問題の難易度は、同じくらいか少し高い難易度の問題演習をしましょう。
自分の実力より少し上のレベルを勉強すると、一つ上のレベルの考え方が身につきますよ。
中3冬・受験直前期に取り組むべき対策
中3の冬や受験直前期は今までの問題を見直しましょう。新しい問題に取り組むよりも、今までやった問題を振り返ることで着実に定着させることが大切です。
不安が多くて、つい新しい問題集に手を出してしまうかもしれません。しかし新しいもので四苦八苦するよりも、今までの積み重ねを信じていきましょう。
この時期は最終調整です。今までの内容を振り返りつつ見落としがないかを確認し、試験に臨む準備を万全にしてください。
まとめ
数学は小さな努力の積み重ねが大きな結果を生み出します。勉強する中では突然スランプに陥り、解けないなんてこともあるでしょう。
ここで大切なのは、解けない理由を自分で理解し反復演習を繰り返すことです。
そうすれば、やがて応用問題や難問が解けるようになります。
中1から中3にかけて、基礎問題→応用問題→過去問と順番に取り組み、高い数学の実力を身につけていきましょう。