中学生の皆さんに質問です。
皆さんは、国語の勉強で漢字にどのくらい時間を使っていますか?
- 現代文や古文の読解に時間を使っていてなかなか漢字の勉強に手が回っていない…
- 漢字の配点は少ないからそんなに勉強していない…
という中学生が多いかもしれません。
国語の勉強と聞いてまず思い浮かぶのは、現代文や小説などの読解問題だと思います。これらは配点が高いので、多くの中学生が重要だと認識していることでしょう。
しかし、読解は成績をあげにくい分野です。現代文や小説は勉強したらしただけその分点数が上がるというものでもありません。
それに比べて漢字は勉強したらしただけ点数はあがります。だからこそ、入試本番で絶対に点数を落としてはいけない重要な分野なのです。
今回ご紹介する『でる順 漢字問題の征服』は、高校入試の頻出度が高い漢字を徹底的に学習できる参考書です。
この参考書の使い方をおさえてしっかりと勉強すれば、入試で絶対に点数を落としてはいけない漢字問題で満点を取ることができます。
『でる順 漢字問題の征服』の基本情報
『でる順 漢字問題の征服』は、高校入試の漢字が「最もよく出る→よく出る→出る」という頻出度順で載っています。そのため、以下のような幅広いレベルの中学生に最適な内容です。
- 国語の漢字の勉強をどうやったら良いかわからない
- まずは定期テストで良い点を取りたい
- 自信はあるほうだけど、もっと成績を伸ばしたい
- 入試本番の漢字問題で満点を取りたい
『でる順 漢字問題の征服』の特徴
『でる順 漢字問題の征服』は、どんな高校を目指す中学生にも対応している参考書です。
この一冊で高校入試のどんな漢字問題にも対応できる力を身につける事ができます。
それでは、たくさんの魅力が詰まった『でる順 漢字問題の征服』の特徴を見ていきましょう。
『でる順 漢字問題の征服』の特徴1:3段階の頻出度に分かれてわかりやすい!
漢字の勉強をやり始めると、「どこまで勉強したらいいかわからない…」という悩みが出てきます。漢字は数え切れないほどあるので、漠然と勉強するとキリがないのです。
しかしこの参考書には、「でる順マーク」によって漢字の頻出度が以下の3段階にわかれて掲載されています。
- 最もよくでる
- よくでる
- でる
例えば、漢字以外の分野の点数が著しく悪く「漢字の勉強をしている場合ではない!」という中学生は、最低限「最もよくでる」「よくでる」のみ勉強すればよいわけです。
頻出度が高い漢字のみ載っているので、もちろん全て覚えることがのぞましいです。しかし実際に勉強できる時間は限られるので、漢字の苦手度合いや他の分野の得点率を考慮しながら学習しましょう。
『でる順 漢字問題の征服』の特徴2:実力UPのために熟語構成や部首まで勉強!
高校入試の漢字問題と聞くと、漢字の読み・書きがメインだと多くの中学生が思っています。
しかし学校や年度によっては、「熟語の構成・部首・ことわざ・慣用句・四字熟語」など派生した知識も問われます。
これらの「覚えれば点数が取れる問題」は入試本番で絶対に点数を落としてはいけない分野です。
これを聞くと多くの中学生がプレッシャーを感じると思いますが、大丈夫です。この参考書はそれら国語の知識がぎゅっと詰まった一冊です。
ですので、この一冊をしっかりと正しい方法で勉強すれば効率よく最低限の勉強で済ませて入試に対応でき、読解問題に時間を費やすことが可能です。
『でる順 漢字問題の征服』の特徴3:赤シート付きの別冊解答!
漢字などの暗記ものに対する勉強量は最低限におさえて、現代文や古文に時間を回さなければいけません。
つまり、漢字は隙間時間で勉強する事が非常に重要です。この参考書は赤シート付きの別冊解答となっているため本体から切り離して使えます。サイズもポケットサイズなので持ち運びに便利です。これで部活動の行き帰り道で勉強したり、電車やお風呂の中でも勉強できます。
また、「解答」といっても答えが載っているというわけではありません。一問一答形式の問題集になっているため、赤シートで隠しながら頻出度が高い国語の知識を隙間時間に覚えることができます!
『でる順 漢字問題の征服』のレベル
レベル:全レベルの中学生(公立高校を目指す中学生から最難関・難関高校を目指す中学生まで)
『でる順 漢字問題の征服』は、どんなレベルの高校を目指す中学生でも漢字の知識を身につけることができます。
私立高校は現代文や古文の読解問題には大きなレベルの差がありますが、漢字などの暗記ものに関してはそこまで差はありません。
もちろん出題のされ方は高校によって異なりますが、この1冊をしっかりと学習すれば定期テストから入試問題までどんな問題にも対応できるでしょう。
こんな人におすすめ!チェックリスト
- 定期テストで高得点を取りたい!
- 難関〜最難関高校を目指している!
- 公立高校を目指している!
- 受験生だけど漢字の勉強は何をしたら良いかわからない!
- 国語の知識を効率よく覚えたい!
上記のチェックリストに当てはまる学生は、『でる順 漢字問題の征服』がオススメです。
しかし、以下のチェックリストに当てはまる学生はオススメできません。
- 入試問題の実践問題をたくさん演習したい!
- ハイレベルでコアな漢字を覚えてみたい!
- スマホアプリと連携して勉強したい!
- カラーが多用された参考書がいい!
『でる順 漢字問題の征服』は高校入試の頻出度が高い知識のみ載っています。
そのため、「もっと漢字の勉強を突き詰めたい!」という中学生にはおすすめできません。ハイレベルでコアな知識に関しては他の参考書を併用する必要があります。
また、先ほどご紹介したように一問一答形式の参考書です。そのため、入試本番同様の問題を経験したい中学生は別の過去問や参考書も購入する必要があります。
最後に、この参考書のカラーは黒と赤のみなので、「見やすさ・とっつきやすさ」という点では抵抗感を抱える中学生もいるかもしれません。
そんな学生には以下の参考書がオススメです。
『でる順 漢字問題の征服』と同様にこちらの参考書も頻出度順に載っています。さらに志望校のレベル別でも収録されているため、自分の志望校に合わせた効率の良い勉強ができます。
「中堅高校を目指して基礎固めをしたい中学生」から「難関高校を目指して入試実践レベルに取り組みたい中学生」などどのレベルの中学生にもおすすめです。
またカラーが多用されているので、視覚的にも勉強していて飽きることがないです。
高校入試によく出る漢字の読み問題を300問学習できる携帯アプリです。問題量は1日10問×30ユニットなので、隙間時間にコツコツできます!
このアプリは「アプリを利用しながら隙間時間で勉強したい中学生」におすすめです。
しかし、基礎・基本レベルが中心なので、高校入試を考えると他の参考書と併用することがおすすめです。
『でる順 漢字問題の征服』の使い方・勉強法!
ここからは、『でる順 漢字問題の征服』の具体的な使い方をお伝えします。
それぞれの参考書の特徴に合った使い方をしなければ「全然漢字の点数が取れない…」ということになりかねません。
そのようなことがないようにしっかりと正しい使い方を確認しましょう。
『でる順 漢字問題の征服』の使い方の基本ステップ
基本的なステップはこのようになっています。
1周目
- Step1.
- 問題を解いて、答え合わせをする
- Step2.
- 漢字の意味を踏まえて「なぜこの部首なのか」「なぜこの読み方なのか」を考える
- Step3.
- 頭の中で10回唱える
- Step4.
- 3回だけノートに書き出す
- Step5.
- 2周目に向けて目標正答率を立てる
1周目は、まずは「なぜこの読み方・書き方をするのか」と考えることが大切です。
漢字がなかなか覚えられない…という悩みを抱える中学生が共通してやっていることは「漠然と何度も書いて覚えている」ということです。
書いて覚えること自体は間違いではありません。ただし、漠然と何度も書くだけでは漢字をなかなか覚えることができません。
これは、漢字以外にも共通して言えることです。例えば、歴史の人物の名前や理科の植物の名前を漠然と何度も書いて覚えようとはしていませんか?
漢字などの暗記項目では、意味や背景などを意識して覚えていきましょう。
例えば、「うるおう」の漢字の書き方を覚える場合を考えてみましょう。答えは「潤う」ですね。
この漢字を見た時に、まず「部首でさんずいが使われている。なんでだろう?」と考えます。さんずいは水に関係する部首ですね。
これをふまえると、「喉が潤う・雨で地が潤う」などの例文が頭に浮かんできます。どちらも水が関係した例文です。このようにして部首は覚えられます。
次に、つくりは「もんがまえ・王」ですね。これら全てをふまえると「喉を潤すために門で王様は水を待っていた」と部首の意味とゴロ合わせを掛け合わせて覚えることができます。
このように、頭の中で10回唱えてイメージを定着させた後に、それを実際に3回だけ書き出しましょう。それ以上は書かなくても大丈夫です。回数制限を設けることで集中力がより上がります。
ペースは1日見開き3ページで大丈夫です。ゆっくりでも良いので、自分の力で理解してみましょう。また、必ず解き終わるごとに1周目の正答率と2周目の目標正答率を記録しましょう。
2周目
- Step1.
- 問題を解いて、答え合わせをする
- Step2.
- 漢字の意味を踏まえて「なぜこの部首なのか」「なぜこの読み方なのか」を考える
- Step3.
- 間違えた漢字の成り立ちをインターネットで調べる
- Step4.
- 頭の中で10回唱えて3回だけノートに書き出す
- Step5.
- 3周目に向けて目標正答率を立てる
2周目も、1周目と同じ流れで進めましょう。
今回も「なぜこの読み方・書き方をするのか」と考える事が大切です。1周目と同様に頭の中で確認しましょう。
ただし、漢字によってはなかなか想像しづらいものもあると思います。その場合は2回目から「(覚えたい漢字) 成り立ち」とインターネットで調べてみましょう。
こうすると、漢字が作られた物語や逸話と一緒に覚えることができるので記憶に残りやすいです。
イメージができていないと、何度この参考書を繰り返しても覚えることは難しいです。ですので、覚えられなそうな漢字はインターネットで成り立ちを検索してください。
ペースは1日見開き5ページです。もう2周目ですのでペースを少し上げてみましょう。今回は目標正答率を達成できたでしょうか?次回の目標正答率も忘れずにしてくださいね。
3周目
- Step1.
- 問題を解いて、答え合わせをする
- Step2.
- 頭の中で10回唱えて3回だけノートに書き出す
- Step3.
- 間違えた漢字の覚え方を声に出してみる
- Step4.
- 辞書で間違えた漢字の熟語や類義語を調べる(漢字の書き学習の場合)
- Step5.
- 間違えた漢字を単語帳にまとめる
3周目は「人に説明できるまで漢字の覚え方を確立できているか」を確認しましょう。
「本当に理解できている状態=自分の学んだ内容を要点を絞ってわかりやすく相手に伝えられている状態」を指します。
そのため、きちんと説明できるかを試すために友達や家族に伝えられるかチャレンジしてみましょう。
このひと手間が高校入試の結果を大きく左右します。
みんなが面倒くさくてやらないことをできる中学生はレベルアップをし、合格を掴み取ることができるのです。
3周目でも間違ってしまう漢字はあると思います。しかしそこで落ち込む必要はありません。
間違えた漢字を辞書で調べて「その漢字が使われている熟語や類義語・対義語」などできる限り多くの周辺情報を集めましょう。こうすると、様々な角度からその漢字を覚えることができます。
漢字の暗記のカギは情報量です。どうしても覚えることができない漢字こそ、たくさんの周辺情報を集めましょう。
そして3周目では単語帳を作りましょう。
3回も間違えてしまった漢字は皆さんにとって「どうしても覚えることができない漢字」ということ。その漢字だけを単語帳にまとめて勉強すると効率的です。その際に辞書で調べた周辺情報も一緒にまとめましょう。
単語帳を作ることに時間をたくさんかけてしまう中学生も多いですが、1つの項目につき最大3分までにしてください。
『でる順 漢字問題の征服』の勉強法の大原則
『でる順 漢字問題の征服』を使う上での大原則は次の2つです。
- 毎回しっかりと次回に向けた目標を立てる!
- なぜこの読み方・書き方をするのかを考える
この2つをしっかり守ることで、国語知識の成績がぐんぐん上がります。それぞれもう一度確認しましょう。
毎回しっかりと次回に向けた目標を立てる!
どの参考書でも必ず最低3回はやりましょう。そしてその都度、次回に向けた目標を立ててください。
目標を立てることによって「次回までにどこを克服するべきか」が明確になります。
その際は次回の目標正答率だけでなく、期日も設定しましょう。
例えば、「今回の正答率は50%だったから次回は75%を目指すぞ。毎日見開き3ページずつ進めるから、2周目は1ヶ月の5/20だな!」のように自分の中でまとめてください。
なぜこの読み方・書き方をするのかを考える
漢字学習で中学生がやりがちなのは「漠然と何度も書いて覚える」という方法です。これは頭を使っているのではなく、手だけを使っている〝作業〟になっています。
これを続けてもなかなか覚えることはできません。
しかし、毎回書く前に「なぜこの読み方・書き方をするのかを考える」を考えることで頭の中でイメージが湧きます。そしてこの時間は頭をフル回転させているので、記憶に残りやすく思考力も身につきます。
そして書く回数も絶対に3回と回数制限を設けることで集中力もUPします!
こんな使い方は要注意!『でる順 漢字問題の征服』使い方のコツ
ここからは、『でる順 漢字問題の征服』を使った勉強方法の注意点をまとめていきます。
『でる順 漢字問題の征服』の使い方の注意
先ほどあげた2つの大原則を、もう一度思い出しましょう。
- 毎回しっかりと次回に向けた目標を立てる!
- なぜこの読み方・書き方をするのかを考える
これ以外にも、『でる順 漢字問題の征服』だからこそ気をつけてほしいことがあります。
日々の積み重ねが合格の分かれ道!
この参考書に載っている漢字の知識は入試で最頻出のものです。
全ての分野で頻出度が高いうえに暗記ものの勉強に時間を費やすことは難しい点を考えると、この参考書しか勉強しないという中学生もでてくると思います。
しかし「漢字はこの参考書をを3周やっとけば大丈夫でしょ」は非常に危険な考え方です。この参考書を直前で慌てて全て覚えても入試本番で満点を取れる保証はありません。
重要なのは「日頃からコツコツ知識を積み重ねる」ということです。
例えば、国語の読解問題をやっている時や高校入試の過去問題集を解いた時に出会った「読めない漢字・意味を知らなかった言葉」は必ずノートにまとめておきましょう。そして自分だけの参考書をつくってください。
このよう日々の積み重ねをしている中学生は少ないため、これを意識するだけで大きく差をつけられるでしょう。
こういう使いかたもある!『でる順 漢字問題の征服』を最大限活用するコツ!
注意点も多々ありましたが、同じくらい『でる順 漢字問題の征服』には楽しく学習できる様々な方法があります。
辞書代わりにしよう!
皆さんは国語の勉強をする中で、多くの長文問題を解くと思います。その中でわからない漢字や言葉があったら、まず『でる順 漢字問題の征服』で探しみましょう。
頻出度が高い漢字の知識が載っているので、たいていは見つけることができます。
このように『でる順 漢字問題の征服』を辞書代わりとして利用することで、利用頻度が増えて視覚的にも記憶に残りやすくなるのです。
すでに何周か『でる順 漢字問題の征服』を勉強していた場合、探した漢字は「どうしても覚えることができない漢字・言葉」に分類されます。必ずチェックをつけてください。
もし探してもなかった場合は、『でる順 漢字問題の征服』の空いているスペースに書き足してみましょう。このことで、自分だけの教科書ができあがってきます。
具体的な活用例は以下の通りです。
Aさんの例:
都立高校の過去問題集を解いて間違えた漢字を『でる順 漢字問題の征服』で探したら、よく載っています。その時は毎回赤ペンでチェックして、また思い出せなかった~と反省しています(笑)辞書代わりにしようと思ってからこの参考書を開く回数が増えたので、この漢字は何ページくらいに載ってたな~とか大体把握できるようになりました。
友達と一緒に勉強してみよう!
『でる順 漢字問題の征服』は、3周目で「自分の覚え方をわかりやすく相手に伝える」ことをおすすめしています。その時は日頃から一緒に勉強を頑張る友達にお願いしてみましょう。
もし皆さんの友達も『でる順 漢字問題の征服』を勉強していれば、点数で競ったり覚え方を共有できたりメリットがたくさんあります。
ライバルがいると、知識の吸収率や集中力は格段にあがります。なので、志望校のレベルが同じ友達を誘って複数人で取り組んでみましょう。友達と点数を競争したり、わからないところを教え合ったりしていくうちに新たな気付きがあります。
このように参考書を共有してみんなで取り組んでみてください。たとえ辛いと思っても乗り越える事ができます。
「受験勉強の友達」は「一生の友達」です。目標に向かって一緒に頑張る友達を大切にしましょう!
具体的な活用例は以下の通りです。
Bさんの例:
『でる順 漢字問題の征服』を部活の友達と一緒に買いました!5人で協力しながら楽しく勉強しています。みんな自分が想像もできないような面白い覚え方をしているので、前より漢字をめちゃくちゃ覚えられるようになりました(笑)
まとめ
この記事で押さえてほしいポイントは次の3つでした。
- 毎回しっかりと次回に向けた目標を立てる!
- なぜこの読み方・書き方をするのかを考える
- 辞書代わりにしよう!
- 友達と一緒に勉強してみよう!
最後にもう一度『でる順 漢字問題の征服』がおすすめな人をまとめておきましょう。
こんな人におすすめ!チェックリスト
- 定期テストで高得点を取りたい!
- 難関〜最難関高校を目指している!
- 公立高校を目指している!
- 受験生だけど漢字の勉強は何をしたら良いかわからない!
- 国語の知識を効率よく覚えたい!
色んな問題に触れて毎日コツコツ知識を吸収しながら『でる順 漢字問題の征服』を正しく勉強して、入試本番で満点を取りましょう!