慶応義塾女子高校入試英語は、全国トップレベルの難易度が高い問題が出題されるため、出題傾向を正確に把握して対策を立てないと合格することは難しいでしょう。
この記事はどのように勉強していけばよいのかわからない方に向けて、出題傾向と対策をご紹介します。
この記事を読んで、効率のよい勉強計画を立ててから受験勉強に取り組んでください。
私立慶応義塾女子高校入試英語の傾向分析
慶応義塾女子高校入試英語の出題傾向を正確に把握してからでないと、効率がよい対策を立てることは難しいでしょう。
問題構成や難易度などを分析してまとめました。
私立慶応義塾女子高校入試英語の大問構成と出題範囲
令和2年度、慶応義塾女子高校入試英語の問題の大問構成は以下のようになっています。
- 大問1:リスニング問題
- 大問2:説明文の長文読解
- 大問3:対話文読解
- 大問4:説明文の長文読解
- 大問5:自由英作文
大問構成は来年度以降も大幅な変更はないと予想されます。
それでは出題内容について大問別にもう少し詳しくご紹介していきます。
大問1:リスニング問題
読まれた英文に対しての質問に適切な選択肢を選ぶ問題と、英語で答える問題が出題されています。
標準的な難易度のため、ミスしないようにメモを取りながら放送を聞きましょう。
大問2:長文読解
大問2では、600文字前後の説明文の長文読解問題が出題されています。令和2年度の小問数は7問。
問題形式は、指示語把握問題、語句整序問題、和訳問題、要旨把握問題、内容把握問題、正誤選択問題です。
問題自体は比較的わかりやすいものが多いですが、記述式問題が多いためスピーディーな処理能力が求められます。
大問3:対話文読解
大問3は、400語前後の対話形式の読解問題が出題されています。令和2年度の小問数は6問。
問題形式は、空欄補充問題、語句解釈問題、英作文、内容把握問題、内容一致問題です。
大問2と4の説明文の読解問題に比べると解きやすい問題が多いため、ミスを減らして確実に正解しましょう。
大問4:長文読解
大問4は、600文字前後の説明文の読解問題が出題されています。令和2年度の小問数は6問。
問題形式は、適語選択問題、英作文、書き換え問題、和訳問題です。
記述式問題が多く、中には解答しにくい問題が出題されることがあります。そのため、解ける問題をミスせずに正解することが合格点を取るためには必要です。
大問5:自由英作文
自分の意見を2、3つ入れて50語程度で英文を書く問題が出題されています。単純なスペルミス、冠詞、時制、前置詞などに注意して、減点されにくい答案を作成するように心掛けましょう。
私立慶応義塾女子高校入試英語の難易度
高校入試のレベルとしてはかなり高いです。中学英語レベルの英語力では合格点を取るのは難しく、英検準2級や英検2級合格レベルの英語力が求められるでしょう。
また、要旨把握問題や和訳問題、英作文など記述式問題が多いため、十分な対策を立てる必要があります。
必要となる語彙レベルも中学英語レベルは超えているため、日頃から時間を見つけて単語や熟語の暗記をしておいた方がよいでしょう。
私立慶応義塾女子高校入試英語解答の際の時間配分
慶応義塾女子高校入試英語の試験時間は60分です。
リスニング問題に約10分取られるため、他の問題は50分程度で解かなければいけません。
目安となる時間配分をご紹介します。
- 大問1:リスニング問題 10分
- 大問2:長文読解 15分
- 大問3:対話文読解 13分
- 大問4:長文読解 13分
- 大問5:自由英作文 5分
この時間配分なら見直しをする時間を5分程度確保できます。実際は、各大問の小問数によって時間配分は変わってくるため、試験中に決める必要があります。
私立慶応義塾女子高校入試英語の対策と勉強法
ここからは慶応義塾女子高校に合格するための対策をご紹介します。
時期によって勉強する内容や時間を調整して、効率よく勉強をするようにしましょう。
中1・中2のうちにやっておきたい対策
英語力は短期間であげることが難しいです。そのため、中1・中2のうちにどのように勉強をするのかが大切になります。
慶応義塾女子高校入試英語の問題で合格点を取るためには、準2級や2級レベルの英語力が必要となるので、中2が終わるまでに中学英語の勉強は終えておくことが理想です。
文法事項だけではなく、単語や熟語も中学レベルのものは時間を見つけて暗記しておきましょう。英作文が数問出題されるため、スペルも正確に暗記しておく必要があります。
中3の夏前までにやるべき対策
中3の夏休みまでに、英作文の勉強を始めましょう。英作文の正解は何通りもあるため、ひとりで勉強していても正しい英文を書けているのかわからないことがあります。
そのため、学校の先生や塾の先生など信頼できる人に添削してもらうようにしましょう。
ポイントは、よく知っている英語表現で書くようにすることです。使い慣れていない曖昧な表現を使ってしまうと、減点される可能性が高くなってしまいます。
使い慣れている簡単な英語表現を使って、英文を書くことに慣れましょう。
全く英文が書けない生徒は、単語や熟語、文法の知識不足のため、もう一度勉強し直してください。
中3の夏休みにやるべき対策
夏休みになったら、自由英作文の勉強を始めましょう。慶応義塾女子高校入試で出題される自由英作文は50文字程度なので、自分の意見を端的にまとめる練習をしなければいけません。
英作文の勉強と同様に、添削してもらいながら勉強しましょう。
中3の秋に取り組むべき対策
秋になったら実際に過去問を解き始めてください。時間がかかりすぎてしまう生徒は、原因を考えましょう。この原因によって日頃の対策法が変わります。
例えば、英文を読むスピードが遅い生徒は、早く読む練習をするより1回読んだだけで理解できるようになる練習をすることをおすすめします。
左から右に1回読んだだけで英文が理解できるようになるだけで、英文を読むスピードは格段に早くなります。
また、記述式問題を解くために時間がかかっている生徒は、多くの記述式問題を解いて記述式問題を解くことになれましょう。
時間をかけて過去問を解いても目標点に届かない生徒は、まだ過去問を解く実力がないということです。単語や熟語、文法、和訳問題、英作文などの勉強をし直してください。
中3冬・受験直前期に取り組むべき対策
直前期は、単語や熟語、文法事項の復習を中心にすることをおすすめします。英文を読む勘も維持しなければいけないため、読解問題を毎日1題は解きましょう。
また、入試で実力を発揮するためには体調管理も大切です。直前期は、無理な勉強をせずに規則正しい生活を送り体調を崩さないように注意しましょう。
まとめ
慶応義塾女子高校の出題傾向や対策方法をご紹介しました。難易度が非常に高い問題が出題されますが、中1からしっかり勉強をしていればそれほど心配する必要はありません。
英語は、短期間で学力を伸ばすことは難しいですが、1度力がつけば安定して高得点をとれるようになる科目です。
長期的な計画を立てて、出来るだけ早く対策に取り組むことが合格への近道となるでしょう。