大宮開成高等学校の国語問題は、主に現代文・古文・知識問題から構成されており、「正確な読解力」「豊富な語彙力」が要求されます。
この記事では、大宮開成高等学校向けの国語独自問題の傾向と対策についてご紹介します。
大宮開成高等学校入試(国語)の傾向分析
大宮開成高等学校の国語入試の構成は、現代文2題・古文1題・知識問題1題の大問4題となっています。
マークシート形式で問題数は45題前後です。
長文問題の文章量は多く、「選択問題」「空所補充」「内容正誤問題」の問題が大半です。
さらに「国語の文法・漢字の読み書き」も出題されるため基礎的な内容も欠かせません。
大宮開成高等学校入試(国語)の大問構成と出題範囲
大宮開成高等学校の国語入試の大問構成は以下の通りです。
2020年度の問題を参考にお伝えします。
大問 | 内容 |
---|---|
大問1 | 論説文 |
大問2 | 小説 |
大問3 | 古文 |
大問4 | 知識問題 |
問題構成は、論説文・小説・古文・知識の4つです。
次に問題の詳細について解説していきます。
大問1 論説文
大問1は論説文です。
「選択問題」「空所補充」「内容正誤問題」というように、問題としてはオーソドックスです。
ただし、文章量は多いため、要点を把握しながら素早く正確に読解する力が求められます。
具体的には、「つまり」「すなわち」などの接続詞や、「~のだ」「~である」などの文末表現を意識し、筆者の主張を的確に捉えていきましょう。
大問2 小説
大問2は小説文です。
問題内容は大問1と大きく変わらず「選択問題」「空所補充」「内容正誤問題」になります。
小説文の問題では心理表現の読み取りが必要です。
登場人物のしぐさや表情、セリフなどに着目してください。
本文を客観的に読み、登場人物の心理表現を的確に捉えていきましょう。
大問3 古文
大問3は古文です。
古文問題では難しい文章に脚注での説明や現代語訳が付きます。
それらをヒントにしながら文章の把握していきましょう。
また、歴史的仮名遣いや係り結びの問題も出題されます。
中学校で習った基礎的な古典の知識をしっかりと定着させておきましょう。
大問4 知識問題
大問4は知識問題です。
「漢字」「文章の文節数、単語数」などの知識問題が出題されます。
中学校範囲の基礎的な内容のため、満点を狙っていきましょう。
過去問を参考に問題の対策をしてください。
大宮開成高等学校入試(国語)の難易度
大宮開成高等学校の国語は、文章量が多く高い語彙力も求められるため、平均以上の国語の力が求められます。
大宮開成高等学校入試(国語)解答の際の時間配分
大宮開成高等学校入試の国語の制限時間は50分です。
問題数は45問あり、1問1分強で問題を解く必要があります。
大問 | 内容 | 目安時間 |
---|---|---|
大問1 | 論説文 | 20分 |
大問2 | 小説文 | 15分 |
大問3 | 古文 | 10分 |
大問4 | 総合的知識問題 | 5分 |
国語は難解な論説文に時間をかけてください。
そのため、比較的読みやすい小説や古文を先に解くのもおすすめです。
また、知識問題にかける時間を最小限にし長文問題に集中してください。
このように、解く順番や大問に書ける時間を決めることは大切です。
入試時間はわずか50分であるため、どのように問題を解くかの作戦を考えておきましょう。
大宮開成高等学校入試(国語)の対策と勉強法
ここでは、大宮開成高等学校の国語の対策と勉強法についてご紹介します。
時期に応じて勉強方法が変わってきますので、参考にしてください。
中1・中2のうちにやっておきたい対策
中1・中2は授業の内容を定着させていきましょう。
大宮開成高等学校の国語入試では大問の1つが漢字の読み書きなどの知識単体問題です。
中学生範囲の漢字の読み書きや品詞、文法、敬語などを網羅的に覚えてしまいましょう。
また、知識問題は継続して覚えると定着しやすいです。
入試に向けてこの時期から知識を暗記していきましょう。
中3の夏前までにやるべき対策
中3の夏からは、漢字・語句・文法に加えて古文の基礎知識も勉強していきましょう。
大宮開成高等学校の国語の入試問題では、古文も出題されます。
難解な語句には注釈や現代語訳がついているものの、最低限の語彙は必要です。
基礎的な単語帳を活用したり、教科書の単語を暗記したりして語彙力を高めていきましょう。
国語の語彙力は英単語と一緒ですぐには身につきません。
少しずつでもいいので、語彙を増やしていきましょう。
中3の夏休みにやるべき対策
夏休みは問題演習に注力します。
「論説文」「小説」「古文」と偏りなく解きましょう。
「論説文」「小説」を勉強するときは、短めの問題からはじめて、大宮開成高等学校と同じくらいの文章量の問題を解いていきましょう。
基礎→標準問題と段階的にレベルを上げてください。
ここで気を付ける点は「長文読解の解法も確認しておく」ということです。
問題の解説文には解き方や読み方のポイントが書かれています。
この解き方を夏休み中にマスターしてしまいましょう。
そのためにも、反復演習し時間をかけて勉強してください。
古文も長文問題です。
問題に慣れることはもちろん、語彙力も高めてください。
例えば、問題文の分からない単語をメモして調べるだけでも語彙力は向上します。
問題演習をベースにして、語彙力も磨いていきましょう。
また、後回しにしてしまいがちな知識問題も問題演習もしておきます。
問題集、参考書を解いて知識の幅を広げていきましょう。
中3の秋に取り組むべき対策
中3の秋からは過去問演習です。
大宮開成高等学校の入試傾向の把握のためにも、最低でも過去問3年分を解いてください。
1年分だと傾向が読み取れませんが、複数年の過去問を解けば雰囲気が掴めます。
学校や塾の先生に同レベルの問題を紹介してもらい解くのもいいでしょう。
大宮開成高等学校の国語入試の傾向に合わせて対策をしながらも、他校の問題を解きいろいろなパターンの出題に対応できるようにしてください。
また、過去問演習で一番身につけてほしいスキルは時間管理です。
入試本番では50分で45問前後を解く必要があります。
時間切れにならないように、練習段階から時間を意識してください。
中3冬・受験直前期に取り組むべき対策
入試直前は総復習です。
知識問題は今までの問題集を繰り返し解き、忘れている部分を思い出しておきましょう。
現代文や古文も一度解いた問題を解き、解き方を復習してください。
あらためて振り返り、入試本番に向けて準備しましょう。
また、勉強だけでなくリラックスも大切です。
入試本番を最高の状態で迎えるためにも、「食事」「睡眠」「リラックス」「娯楽」と自分のパフォーマンスを上げていきましょう。
まとめ
大宮開成高等学校の国語入試問題は「卓越した語彙力」と「正確な読解力」が求められます。
基礎→標準→復習を繰り返し、コツコツと総合的な国語力を高めていきまょう。
地道な積み重ねが志望校への合格への近道です。