現代文の語彙力を高めるための方法として、「単語帳の利用」があります。単語の勉強は英語の学習方法とのイメージが強いようですが、現代文においても単語の学習が重要です。
現代文の単語力を高めるためには、今回ご紹介する「国語力を伸ばす語彙1700 (シグマベスト)」がおすすめです。語彙力を高めることによって、現代文の文章が読みやすくなります。
ただ、「国語力を伸ばす語彙1700 (シグマベスト)」で闇雲に勉強しても語彙力は高まりません。語彙力を高めるための勉強方法について解説をします。
国語力を伸ばす語彙1700 (シグマベスト)の基本情報
「国語力を伸ばす語彙1700 (シグマベスト)」は、中学で現代文を読むにあたり必要な語彙がまとめられている参考書です。
高校入試の問題でも語彙力が問われる文章は多々出ますので、それらの問題に対応するための語彙力をこれで身につけます。
基本的には単語と意味がセットで書かれています。そのため、一問一答のように覚えてしまうと良いでしょう。例文も記載されていますので、どのように使う単語であるのかも理解しやすく作られています。
国語力を伸ばす語彙1700 (シグマベスト)の特徴
中学で現代文の問題を読むにあたり、必要な語彙がまとめられている参考書です。以下では具体的にどのような特徴があるのかご説明します。
国語力を伸ばす語彙1700 (シグマベスト)の特徴1:掲載数が多く1冊で完結
1つ目の特徴は、掲載語数が多く1冊で完結できることです。タイトルにもあるとおり1,700単語掲載されていますので、1冊で中学に必要な語彙は十分カバーできます。
語彙力を高めるための単語帳も、ものによっては掲載数が限られています。1,000単語程度しか掲載されていないものもあり、難関高校を受験するには掲載数が不足していると感じてしまうかもしれません。
しかし、「国語力を伸ばす語彙1700 (シグマベスト)」は難関高校を受験する場合でも十分な語彙力が身につきます。しかも1冊で身につけられますので、購入する冊数が少なくて済むなどのメリットもあります。
国語力を伸ばす語彙1700 (シグマベスト)の特徴2:「理解のための一歩」で理解が深まる
2つ目の特徴は、「理解のための一歩」と題された語彙の説明が設けられていることです。
全ての単語に設けられているわけではありませんが、意味が難しいものなどにはこれが設けられています。
例えば、中学生が間違えやすい単語に「文明」と「文化」があります。これはセットで説明されていて、説明だけではなく意味の比較や使い分けまで説明されています。しかもイラストが含まれていますので、視覚的に内容を理解できるのです。
単なる単語の解説だけでは、似たような単語を理解しきれない場合があります。しかし「国語力を伸ばす語彙1700 (シグマベスト)」は、そのような問題を解決できるような構成となっています。
国語力を伸ばす語彙1700 (シグマベスト)のレベル
レベル:中学3年生向け
「国語力を伸ばす語彙1700 (シグマベスト)」は中学3年向けの参考書です。掲載されている単語の中には中1でも理解できるものがありますが、全体的に理解できるのは中3になってからでしょう。
ただ、必ずしも中3まで利用を我慢する必要はありません。早い段階で語彙力を高めたいのであれば、中1や中2で利用するのも問題はありません。
しかし、早いタイミングから利用すると「全部の単語は理解できない」ということが起こりえます。その点は理解しておきましょう。
こんな人におすすめ!チェックリスト
- シンプルなデザインで効率よく必要な単語を覚えたい!
- 大きめの文字で見やすい単語帳が良い!
- 赤シートを使いたい!
- 1冊の単語帳で幅広いレベルの単語を身に着けたい!
- 例文で単語の使われ方を確認したい!
「国語力を伸ばす語彙1700 (シグマベスト)」は、高校入試に必要な単語が幅広く掲載されています。そのため「高校受験に必要な語彙力を幅広く身につけたい」と考えている受験生におすすめです。
また、文字が大きく読みやすく作られています。見た目は学習効率を制御する部分ですので、「大きい文字の方が読みやすく勉強しやすい」と感じる人にもおすすめです。
なお、この問題集は赤シートに対応していて一部を隠しながら勉強できますので、そのような勉強方法を好む人も選択肢に含めると良いでしょう。
国語力を伸ばす語彙1700 (シグマベスト)の使い方・勉強法!
ここからは、「国語力を伸ばす語彙1700 (シグマベスト)」の具体的な使い方をまとめていきます。
現代文の単語帳でも、使い方によっては「全然単語を覚えられない」ということになってしまいます。原則は「短い期間で」「繰り返して」取り組むことです。以下で詳しく解説します。
国語力を伸ばす語彙1700 (シグマベスト)の使い方の基本ステップ
基本的なステップは以下のとおりです。
1周目
- Step1.
- 1ページの単語の意味と読み方を覚える
- Step2.
- 覚えたと思ったら、単語帳の一部を紙などで隠して意味を言えるかテストする
- Step3.
- 意味が言えなかった単語だけをもう1度覚える
- Step4.
- 改めて1ページ全ての単語を言えるかテストする
1周目は、とにかく全ての単語に触れるようにしていきましょう。単語の中には「意味の分かるもの」「聞いたことがあるだけのもの」「聞いたことすらないもの」があるはずです。
中3のタイミングで知らない単語があるのは当たり前ですので、分からないことを嘆くことなくとにかく進めていきましょう。
ただ進めるだけではなかなか単語の意味は定着しません。そのため単語の意味を覚えることを意識しましょう。
何も考えずにただただ前に進めるのはよくありません。そのため、1ページずつテストをして、1問間違い程度になれば次へとどんどん進みます。
2周目
- Step1.
- 1ページの単語をいきなりテストする
- Step2.
- 意味が言えなかった単語だけをもう1度覚える
- Step3.
- 改めて1ページ全ての単語を言えるかテストする
2周目はとにかくテストを繰り返していきましょう。一度の学習では知識が定着していないはずですので、忘れた単語を洗い出すようにします。
洗い出された単語は、改めて意味を確認して覚えておきます。覚えていないものは覚えなおせばよいですが、間違って覚えていたものは知識の上書きが必要です。間違えたまま覚えないように注意しましょう。
国語力を伸ばす語彙1700 (シグマベスト)の勉強法の大原則
「国語力を伸ばす語彙1700 (シグマベスト)」で学習するにあたり大原則は、次の2つです。
- 何度も繰り返して学習する!
- 必ずテストする!
この2つを守ることで、単語が定着しやすくなります。
単語の学習ですので、「短期間で」「繰り返して」勉強するように意識しましょう。単語は一度勉強しただけではすぐに忘れてしまいます。それを防ぐために、繰り返して学習しなければなりません。
そもそも、人間は忘れやすい生き物です。一度単語を勉強したくらいでは「覚えたつもり」にしかなりません。一時的な記憶であり長期的な記憶にはならないのです。
しかし、繰り返して単語を勉強すればそれが知識として身につきます。何度も繰り返すことがとにかく重要なのです。
こんな使い方は要注意!国語力を伸ばす語彙1700 (シグマベスト)使い方のコツ
続いては「国語力を伸ばす語彙1700 (シグマベスト)」を使った勉強で気をつけてほしいことをまとめていきます。
国語力を伸ばす語彙1700 (シグマベスト)使い方の注意
先ほどあげた2つの原則を、もう一度思い出しましょう。
- 何度も繰り返して学習する!
- 必ずテストする!
これ以外にも、「国語力を伸ばす語彙1700 (シグマベスト)」を利用した学習には気をつけてほしいことがあります。
いきなり全てを覚えようとしない
単語帳を利用して勉強する人の中には「1回で全部覚えてやろう」と意気込む人がいます。そのような意識は大切ですが、1回で全部覚えるのは不可能です。繰り返しの勉強を意識しましょう。
上記でも説明したとおり、人間は様々な内容を忘れてしまうものです。1回で物事を覚えれるようには作られていないのです。その点を理解して、何度も繰り返しながら勉強しなければなりません。
避けなければならないのは「1ページを完璧に覚えてから次に進む」ということです。このような勉強をしても、繰り返さなければ結局忘れてしまいます。1ページを完璧にするよりは、その場で覚えたと思ったらどんどん前に進みましょう。
なるべく例文を読む
単語帳を利用して勉強していると「単語だけを覚える」という状況になりやすいです。しかし、単語帳には例文も記載されています。せっかく記載されていますので、こちらも含めて学習をしましょう。
例文は覚える必要はありません。ただ、例文を読んでおくと「どのような時に利用するのか」が掴みやすくなります。結果、現代文の問題が読みやすくなるメリットを生み出せます。
こういう使いかたもある!国語力を伸ばす語彙1700 (シグマベスト)を最大限活用するコツ!
気をつけてほしいことと同じくらい「国語力を伸ばす語彙1700 (シグマベスト)」には多くの使い道があります。こちらについても解説をします。
索引を辞書的に利用する
「国語力を伸ばす語彙1700 (シグマベスト)」は現代文の単語帳の中でも索引がついているものです。全ての単語帳についているわけではありませんので、索引がついていることがメリットだと考えましょう。
索引がついていると、「意味が分からない単語」と出会った際に辞書として利用できます。「国語力を伸ばす語彙1700 (シグマベスト)」にその単語が掲載されていれば、意味がわかるだけではなく「覚えるべき単語」とわかるのです。
単語帳に掲載されている単語は、積極的に覚えなければならないものです。索引を利用して覚えなければならない単語を効率よく見つける勉強をしてみましょう。
まとめ
この記事で押さえてほしいポイントは次の3つでした。
- 何度も繰り返して学習する!
- 必ずテストする!
- 例文を読んで単語の使い方を体感する!
最後にもう一度「国語力を伸ばす語彙1700 (シグマベスト)」をおすすめする人をまとめておきましょう。
- シンプルなデザインで効率よく必要な単語を覚えたい!
- 大きめの文字で見やすい単語帳が良い!
- 赤シートを使いたい!
- 1冊の単語帳で幅広いレベルの単語を身に着けたい!
- 例文で単語の使われ方を確認したい!